スポーツとおにぎり
私達はそれぞれ5個ずつおにぎりをつくり、私は軽くおまけのスティックサラダを作り、それらを焔が異世界で使っていた、バスケットに入れ公園に向かった。
「誰もいないね」
「それはそうでしょ」
普通の人ならバリケードが突破されて中に一度ゾンビが入って来たけど大丈夫でーす、って言われて外に出ることなんてしない。
そう私達がおかしいのだ。
「さて、まだお昼には早いから何かする?」
「それじゃあゴルフでもするか?」
そう言いながら焔はストレージからゴルフ用具を取り出した。
「何故にゴルフ」
「この人数じゃあ野球もサッカーもできないでだろ」
「そうだね」
「よーし、早速やろー!」
「か、勝ち目がない」
一時間ほどゴルフをしたが、ほぼ沙莉の無双だった。
「ふっふっふっ、みんなまだまだだねぇ」
「クッソ煽りやがって」
沙莉はほとんどホールインワン。
沙莉の武装ってオートエイムかと思っていたけど、沙莉自身の力なのかも。
「もういいや次、卓球!」
「外で?」
と思ったが、焔が卓球台を出し、周りを風を防ぐ魔法で囲んだ。
「今度こそ勝つぞー!」
「なぁもう何回続いてる?」
「さぁ?100回以上続いてるんじゃね?」
いくつかの組み合わせでやっていったが光と沙莉の組み合わせにて無限にラリーが続いていた。
正確な沙莉のアタックに対し、光は動体視力と反射神経だけでくらいついている。
「おーい二人ともー、良い加減やめろー」
だがその声は二人には聞こえてなかったようなので
「はぁぁもうええわ」
そう言って焔が魔法を解いた。
ちょうどその時横から突風が吹きピンポン球が台の外へ吹っ飛んだ。
「あー!ひどい!」
「やったー光の勝ち!」
「はいはいそろそろお昼にしよう」
そうして公園にレジャーシートを履き、みんなでそこに座った。
「じゃあここから目を瞑ったままおにぎりを一つ取って」
みんなそれぞれ一つのおにぎりを取った。
「なんか怖いな」
「ヤバいものはいれてないよね?」
「さぁ?」
「あーもう、行くぞ」
「「「「「いっただきまーす」」」」」
みんな一斉におにぎりをかじった。
「ん、これはマグロじゃん美味しい」
私は当たりだった。
他のみんなは、、
「辛ーい!何これ!カレー?」
沙莉は相当辛いカレーを引いたようだ。
「うっわ、何これ甘。リンゴじゃん。まぁ食えなくはないか」
蒼雷はリンゴみたい。
「おっ、これは唐揚げだ。ん?パスタと漬物の味?これ唐揚げ弁当おにぎりじゃねぇか」
焔は私の唐揚げ弁当おにぎりを引いたみたい。
「何これ苦、ゴーヤかな?にしても苦いよ」
光は苦すぎるゴーヤのようだ。
「これ当たりとハズレの差がすごいな」
「これを後4回かヤベェなこれ」
「でももう作っちゃったからやるしかないんだよ」
「昨日の戦闘よりもヤバいかも」
そんなこんなでおにぎりを食べ続けた。
焔が自分で作ったケーキおにぎりに当たったり、
私が揚げ物大量おにぎりで胃もたれしかけたり、
色々ヤバいものがあったがなんやかんやで全て完食した。
一番美味しかったは私のスティックサラダだった。
一方その頃政府は、、、
「こんな作戦で国民は納得しますかね?」
「それに謎の力の所有者も納得するかどうか」
「納得するしないじゃない。これしかないんだ。納得しなくても強行する。日本が生き延びるために」




