秘密
少し時間は遡り、打ち上げ花火をあげて、みんなの全力に巻き込まれない程度に離れた頃、、、
「ここまで来れば大丈夫かな」
私がエンジンを止め、朱里さんの方に行くと、朱里さんは自衛隊と通信していた。
「隊の状況は現状どうなっている」
『相当な数の隊員がゾンビになってしまいましたが、撤退自体は成功しました』
「了解した。詳しく状況を確認しつつ、待機」
『了解』
隊の人へ命令を言って、朱里さんは通信を終えた。
「待たせちゃってごめんね、草乃ちゃん」
「いえいえ大丈夫ですよ」
「じゃあ早速、教えてもらおうかな」
朱里さんの雰囲気が一気に変わった。
「これはもう誤魔化せませんね」
まだ私は悩んでいた。
朱里さんに真実を全て告げるかどうか。
光には最悪バレても大丈夫だよと、言われてはいるけど、、、
とりあえずこれは言っとかないと
「まず初めに勘違いして欲しくないから予め言っとくんですけど、私たちはゾンビパンデミックを起こした犯人でもゾンビをこの安全地帯内に呼び寄せた犯人でもありません」
「それは大丈夫。みんながそんなことする人たちじゃないって分かっているから」
その言葉を聞いて少し安心した。
「それでさっきのゾンビと戦ってた焔君達は何だったの?」
「えーっとそれは、、、」
私が真実を言うか悩んでいると
ドッゴーン!
大きな爆発音がした。
多分みんなが戦っている音だろうな。
「い、今の爆発音は?!」
朱里さんは驚いているようだった。
「多分大丈夫です。みんなが戦っている音なので」
「そ、そうなの?」
そうだみんなも戦ってるんだ。
わたしは戦えないから目の前のことぐらいは私が。
「えーっと。話を戻すけど草乃ちゃん達は一体何者なの?」
私は覚悟を決めた。
「私達はただの高校生です」
「本当に?」
「はい。私以外の四人がちょっと強い力を使えるだけのただの人です」
「、、、、そっか。うん分かった。みんなはちょーっと強い力が使えるただの高校生なんだね」
朱里さんは完全に納得はしていないけれども、私たちのことを理解してくれた。
「ありがとうございます」
「ふふっ、じゃあ今度からその力を使ってバイトでもしてもらおうかな」
「分かりました。でもこのこと他にバラさないでくださいよ?後バイト代も上げてくださいよ?」
「それは働き次第かなぁ」
朱里さんは自衛隊の副隊長と言う立場があるのに私たちのことを守ってくれるみたいだ。
「因みにこのことはみんなしか知らないの?」
「詳しくは伝えてはないけど、奈美さんと瑠美さんはこのことをなんとなく知ってますよ」
「そっか、それじゃあ8人だけの、秘密か」
ドン!
いきなりキャンピングカーのドアが開いた。
「草乃ーいるー?」
光が帰ってきた。
「あっ、光おかえり」
「ただいま。朱里さんもこんにちは」
「光ちゃん、みんなのことは分かったから。大丈夫誰にもバラさないよ」
「朱里さんに伝えたんだ、草乃」
「うん。隠し通せる状況じゃなかったからね。だからやんわり、、」
「じゃあこれから魔法少女光をよろしくお願いしまーす」
・・・・
「え?」
「え?」
「え?」
「はぁ、せっかくいい感じだったのに」
「はは、いつもの草乃ちゃん達だね」
「え?光なんか変なこと言った?」
状況がよくわからない光なのであった。




