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裏で活躍する私達

私と蒼雷は三人を起こしこの後どうするかを話し合った。


「なるほど俺らが二度寝してる間にそんなことが」


「流石にバレるバレないとか言ってる場合じゃなさそうだね」


「そうだな。これはもうみんなの意見はまとまってるってことでいいんよな?」


「うん」


「攻めに出るぞ!」


「「「「おぉー!」」」」


今更ながら私たちは、光は早すぎて見えないからバレない。


蒼雷は隠れながらやればほぼバレない。


沙莉と焔は一応遠距離武器あるから遠距離からやれば問題ないということに気付いたのだ。


こうして蒼雷が瀬戸大橋のところを、光が残り三箇所のバリケードが突破されたところを、焔と沙莉が中に侵入してきた飛行ゾンビを倒すことになった。


そんで私はお留守番。


「無闇に外に出ても危ないだけだし、今回は光がすぐに助けてくれるとも限らないしキャンピングカーの中で待機が一番いいよね」


そうして私は少し早めの朝ごはんの準備をし始めるのだった。


「今日の朝ごはんは少し豪勢にしよーっと」





一方その頃、蒼雷が向かった瀬戸大橋では、、、


「隊長戻りました」


私、朱里が草乃ちゃん達のところからここへ戻ってくると四国側のバリケードの上で必死に隊長達がゾンビの侵攻を食い止めていた。


まだ飛行ゾンビはこちらには来てないようだった。


「無事だったのか水野副隊長」


「はい。ですが発電所がゾンビに侵攻され、私の隊はほぼ全滅してしまいました」


「何!?どこかのバリケードが突破されたとでも言うのか」


隊長は冷静さを欠いているようだった。


「いえ、そういうわけではなさそうで、曰く空を飛ぶゾンビが空から急襲したと思われます」


「空を飛ぶゾンビか。


はは、そりゃあどうしようもないな。ここももはやもちそうにない。


なぜか知らんが先ほどよりどんどんゾンビの数が多くなっている気がする。


まるでゾンビが集団作戦でもしてるようだよ」


やはり草乃ちゃん達に逃げるように言いに行ったのは正解だった。


あの子達なら逃げて生き延びれる。


「隊長。もうバリケードが崩れてしまいます。そろそろ撤退の指示を」


「そうか、、、ではこれより撤退したいものは撤退してもよい。


だが私のように未だ諦めてないものがいるのなら、私と共に戦ってくれ」


みなが隊長の言葉に煽られ戦う決意をした時、異変が起こった。


「う、うわぁ!」


隊員の一人が何かに驚いていた。


「どうしたんだ」


「こ、ここにも現れました。飛行型のゾンビが」


そう言いながら隊員が指差すところには空中に浮き上がったゾンビがいた。


しかもどんどんその数は増えている。


「一体どうなっているんだ」


私たちが驚いている隙にゾンビはどんどん浮遊していき一箇所に固まり始めた。


「何故にゾンビ達はこちらへ侵攻してこないのだ?」


「分かりませんよそんなの。でも今がチャンスです。あそこに集中砲火しましょう」


「そ、そうだなみんな一斉射撃よーい、撃て!」


全員で浮遊ゾンビの固まりを集中砲火したが全く効いている様子はなかった。


「やはりこれでは、、、」


「た、隊長見て下さい。ゾンビ達が圧縮されていきます」


見るとゾンビ達が一箇所に集まりすぎたせいなのか、ゾンビ達が球状に圧縮されていっていた。


「今度は一体何が起きているというのだ」


「今日はよく分かりませんね」


しばらくゾンビの様子を見ているとゾンビ達は圧死しており、ゾンビ達の肉塊の球体は大玉転がしの大玉ぐらいのサイズとなっていた。


「我々は助かったのか?」


「そ、そうみたいですね」


その時、私と隊長の通信機に通信が入った。


『こちら自衛隊本部。瀬戸大橋部隊応答せよ』


「こちら瀬戸大橋部隊隊長。多少の死傷者はいますがバリケードは無事です」


『そうか。ゾンビはどうなっている』


「えーっとこちらもよく分かっていないのですが、いきなりゾンビ達が密集して、圧死しております」


『ゾンビ達が圧死?ここは違うのか』


「ここは違うとは?」


『他のバリケードが突破された場所では突然風が吹いてその風が通り過ぎたらゾンビ達が死に倒れていたというんだ」


「風?」


「そ、そんなことより何故通信が復活したんですか?もしかして私の部下がまだ生き残って」


『いえ残念ながらそれはないと思われます。情報によると、突如どこかからゾンビが狙撃されて、それと同時に発電所の電力が復活したとのことだ』


あちこちで不可解な現象が起きているのか


『とりあえず安全が確保され次第、一度本部に戻って来てくれ』


「「了解しました」」


私と隊長が通信を終え、ゾンビ達がいた方を見ると、そこにはゾンビもゾンビの球体も消え去っていた。


「ゾンビの球体はどうした」


「い、いえそれが突如としてどこかへ飛んでいってしまったのです」


「中のゾンビは圧死していたはず。一体誰が、、、」


「とりあえず今はバリケードの補強と状況確認をしましょう」


「そ、そうだな。各自潜んでいるゾンビに十分注意して、状況確認に向かえ」


こうして状況確認を行ったが、ただゾンビがいなくなったということと、本州側のバリケードが軽く修復されていたことしか分からなかったのだった。






「よーし朝ごはん完成。そろそろみんな帰って来るかなぁ」

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