大人数での夕食
大富豪麻雀人生ゲームが終わりプレミアムバームクーヘンも食べ終えた私たちはのんびり雑談していた。
「いやぁひさしぶりに楽しい休日になったなぁ。ありがとね焔君、光ちゃん」
「私たちも誘ってくれてありがとうございます」
「ありがとうございます」
「いやいや、こっちこそ何も詳細言わなかったのに参加してくれてありがとうございます」
「そういえば朱里さんは光が女の子だって思ってるみたいだね」
「えっ?違うの?」
「まぁ、間違ってはないよ。光は男の娘だからね」
「木野さん達は気づいてたの?」
「最初に会った時は私たちも女の子だと思ったんですけど、避難所で過ごしてるうちにどっちかわからなくなってって」
「結局真実がどっちは今もわからないんですよ」
「大丈夫、俺らも分かってないから」
「じゃあ光ちゃんのことをなんて呼べばいいの?光ちゃん?光君?」
「光は別に何でもいいよ」
「じゃあ今まで通り光ちゃんって呼ばせてもらうね。そうだ木野さんと熊田さんのことも名前で呼ばせてもらってもいいかな?」
「良いですよ」
こうして奈美さんと瑠美さんも名前で呼ぶことになった。
「さてそろそろ夕飯の時間ですし三人とも食べていきますか?」
「いいんですか?」
「一緒に遊んでくれたお礼って言うことで」
「じゃあ私も一緒に作ります」
「私も」
「草乃ー、私も作るからね」
「はいはい。じゃあみんなで作りましょう」
「朱里さん、俺らは麻雀でもやりませんか?」
「おっ、良いねぇ。さっきは全然ダメだったけど、普通の麻雀なら負けないよ」
こうして私と奈美さんと瑠美さんと沙莉で夕飯を作り、朱里さんと焔、光、蒼雷が麻雀をしだした。
「よし、後は盛り付けるだけだね」
「奈美さんと瑠美さん、後は私たちがやるので戻っていて下さい」
「分かりました。じゃあ戻ってますね」
「焔達ー、そろそろ飯出来るよー」
「オッケー。そんじゃ立直!」
「「「ロン」」」
「は?」
「国士無双13面待ち」
「国士無双13面待ち」
「国士無双13面待ち」
「は、はぁ!?どうしてこうなるんだよ」
「やっぱ麻雀は役満しないとだよね」
「まさかのトリロンに全員同じ役満とは思いませんでしたけどね」
「ねぇ。焔今どんな気持ち??」
「どこぞのおにぎりと同じ気持ち」
「夕飯出来たよー」
「おっと一旦片付けよう」
焔達が麻雀を片付けて、そのテーブルの上に色々な料理を置いた。
「うわぁ、四人ともこんなに作るの大変じゃなかった?」
「いえいえ四人で分担したんで」
「少しキッチンが混雑しちゃいましたけどね」
「さっ、早く食べよ」
「「「「「「「「いただきまーす」」」」」」」」
「この唐揚げ美味しいね」
「おーい草乃、まだ白米残ってる?」
「残ってるよ」
「八人で一つのテーブル囲うと流石狭いね」
「一応これキャンピングカーだから」
そんなこんなでみんなで楽しく夕飯を食べていると雨が降ってきた。
「あっ、外雨降っちゃってるね」
「そういえば今日の深夜から結構降るみたいだけど、予報より早く降ってきたみたいだね」
「皆さんどうします?キャンピングカーで送っていきましょうか?」
「やめなさい。外では普通に運転してきたかもしれないけどここはダメだからね」
「えへへ忘れてました」
「私たちはすぐ近くだし、傘も持ってきてるので大丈夫ですよ」
「私は傘は持ってないからなぁ」
「焔、傘ってあったっけ?」
「ビニール傘ならいくつかあったはずよ」
「ってことなのでビニール傘でよければ使って下さい」
「ありがとう助かるよ」
その後、夕飯を食べ終えて、三人には雨がさらにひどくなる前に帰ってもらうことにした。
「片付けしてもらうことになっちゃってごめんね」
「いえいえ別に大したことじゃないので」
「じゃあ私たちは帰りますね。さようならー」
「じゃ私も帰るね」
「さようならー」
「さて片付けしよっか」
「だな」
「今日は温泉は無しになりそうやな」
「これじゃあ体冷えちゃいそうだもんね」
そうして今日はみんなで片付けをして久しぶりにキャンピングカーのシャワーで済ませて、さっさと寝ることにしたのだった。




