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ランニング

翌日。


テレビ放送はお昼前かららしいので私は沙莉と朝風呂兼散歩に来ていた。


蒼雷はキャンピングカーでのんびりゲームをしている。


もちろん焔と光は寝ている。


「そう言えば沙莉ってさ特殊部隊の時はランニングとかしてたの?」


「うんしてたよ。でも最近はやってなかったかなぁ」


「じゃあさ、朝風呂の前に少しランニングする?」


「えっ!?く、草乃ランニング出来るの?」


「もう!沙莉!私だってランニングくらい出来ますー」


「何キロくらい?」


「んー2キロは出来たことあるよ」


「あーうん。分かった。とりあえず少し走ろっか」


そう言うと沙莉はすぐに走り出してしまった。


「ちょ、ちょっと待ってよ沙莉ー」


「草乃遅いよ〜。私はまだ準備運動以下だよ」


「えーー!でも私だってランニングくらい!」


「おっ?スピード出てきたね。じゃ私も少しスピード上げるよ」


「こ、こんなペースで2キロ、もつかな」





私たちは3キロほど走ってた後、公園で休憩していた。


「大丈夫、草乃?はいこれ麦茶」


「あ、ありがとう沙莉」


「にしても、どうして急にランニングなんか」


「私はさ、別に劣等感を感じてるとかじゃないんだけど、いざって時にせめて逃げれるようにはしときたいなぁって思って」


「良い心がけじゃん草乃。でも大丈夫、安心して。ちゃんと私たちが守ってあげるから」


「何だか沙莉がアニメの主人公みたいに見えてきたよ」


そんな感じで休んでいると道路の方から声がした。


「おーい!沙莉ちゃん!草乃ちゃん!」


「あっ、副隊長さん。お疲れ様です」


「そんなに堅苦しくしなくていいよ。気軽に朱里って呼んでくれたらいいから」


「じゃあ朱里さん。何か前会った時と雰囲気違いますね」


「あん時は仕事だったから。まぁ今も仕事中だけど」


朱里さんは状況によってキャラが変わるタイプみたい。


「二人は今何を?」


「ちょっとランニングしてて、それで疲れたので少し休憩してます」


「なるほどね。ランニングか」


「そう言う朱里さんは?」


「いや、ちょっと自衛隊の本部に届け物をね?」


私たちは少し何かを察してしまった。


「何かこの前隊長のところに一冊のノートが置いてあってね、そこに色々な情報が書いてあったんだ」


「へ、へぇ〜誰が置いたんでしょうね」


「それでそのノートを届けてきた帰りってわけ。何か知ってる?」


「い、いや何も知らないですよ。ねぇ?草乃」


「う、うん」


「そう?それなら良いんだけど。ここ数日変なことが起きすぎて疲れちゃうよ」


「それはご苦労様です」


私たちはすっっっっごく申し訳ない気持ちになった。


「まぁ仕事だからね。おっとそろそろ戻らなきゃ。二人ともまたねー!」


「お仕事頑張って下さーい」


朱里さんはさっさと走り去ってしまった。


「私たちもそろそろ朝風呂行こっか」


「うん。あっ、でも沙莉はまだ走り足りないんじゃないの?」


「まぁそう言われればそうだけど。ゆうていつもと10キロ少ないだけだからいいよ」


私はさっき2キロ程度でイキっていた自分がすごく恥ずかしくなった。




私たちが朝風呂を終えてキャンピングカーに戻ると三人はテレビでレースゲームをしていた。


「おい、光邪魔だ」


「通さないよー」


「あっ、このCP何しやがる!絶対覚えとけよ」


「三人とも、そろそろテレビの放送始まるよー」


三人がやっと私たちに気づいた。


「おー二人ともおかえり」


「ただいま」


「さて、もう時間か」


そう言って焔はゲームをやめてテレビをつけた。


「記念すべき最初の報道は政府の会見らしいね」


「何それつまんな」


「ほら蒼雷そう言うこと言わないの。こんな時に普通のテレビ番組に期待するの私たちくらいだよ」


そんなことを言っているとテレビ放送が始まった。


『えー国民の皆さん聞こえてますでしょうか。


これより政府より今回のパンデミックについての会見を行いたいと思う所存であります』


こうして政府の会見放送が始まるのだった。

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