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再開

私たちはお昼ご飯を食べ終え片付けをさっさと済まし、怪しまれないように投石武器を用意して待っていた。


しばらくすると木野さんと熊田さんが再びやってきた。


「待たせちゃいましたか?」


「いやいや私たちが待たせちゃったのに」


「大丈夫です。では皆んながいるところに案内しますね」


私たちは二人に先導されて集合仮設住宅街を歩いて行った。


「いやぁ、仮設住宅の数多いなぁ」


「避難してきた人の大半がここで暮らしていますからね」


「でもこんだけある割には静かだなぁ」


「単純にまだ埋まりきってないのもそうですが」


「ここへ来るまでに大切な人を失ってしまった人達が沢山いるので」


それもそうだ。普通は異世界転生者や超能力者や魔法少女や特殊部隊が守ってくれないんだ。


そう思うとやっぱ私って恵まれてるのかなぁ


「着きました。ここらへんの仮設住宅に皆んな住んでいます」


「周りと違って少しここは活気があるね」


「そりゃあ皆んなで頑張ってここまでほぼ全員無事にこれたんですから。自信もついて少しは生きる気力が出てきますよ」


「さっきみんなに光さん達が生きてるって言ったら皆んな喜んでましたよ」


「それはなんとも嬉しい限りだな」


「皆んなも待ってるので早速入りましょう」


私たちは二人に言われるがまま足早に仮設住宅に入っていった。




「おっ来たきた」


「さぁ皆んな我らの英雄が帰ってきたぞ」


「「「「おぉ!」」」」


「何がどうしたら俺らが英雄になるんだよ」


「何を言うか。君たちがあの時私たちのことを守るために囮役を買って出てくれたから、私たちはこうしてここに来れているんだから」


「あー確かにそんなこともありましたねー」


「君たちはあの状況からどうやって抜け出したんだ?」


「あーえーっとそれは」


「ば、爆弾ですよ」


「爆弾?」


「そ、そうですたまたま見つけて、それを使って爆発させて逃げて来たんですよ」


うん嘘は言ってないはず。あれは実質花火だし花火は実質爆弾だし。


「そうなのか。まぁいい君たちと生きて合流できて嬉しいよ」


「ナイス草乃」


沙莉が小声で私に耳打ちした。


「そう言えば私たちと比べてやけにこちらへ来るのに時間がかかりましたね」


「あーそ、そうですね。道が塞がって遠回りしたり迷ったりしてたので」


「そ、そうか。それは大変だったな」


うん今回も嘘じゃないはず。多分道が塞がってるだろうと思って富士山に登り、道を間違えて海水浴に行ったりしたからね。


うん嘘はない。


「さて、君たちは今日きたばっかで疲れてるだろうから、今日はこれで解散にしよう」


「何か困ったことがあれば聞きにきてくれ」


「ありがとうございましたー」


そう言いながら、私たちはキャンピングカーに戻っていった。




「何か皆んなが必死にここに来てたのに呑気に旅行気分で来てるの少し何と言うか申し訳ないね」


「うん。今日のうちに架空の冒険譚考えとこうか」


「そうしよう」


そうしてこの後、銭湯に入りながら、それぞれ架空の冒険譚を考えるのだった。


ちなみに沙莉と焔が考えた冒険譚の混合を採用した。

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