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自衛隊の皆さん

私たちが瀬戸大橋の入り口に近づいてみると自衛隊の人達はまだ慌てている様子だった。


「うーんもう少し時間置いてから行く?」


「そうした方がいいのかなぁ?」


などと話しているとバリケードの上から自衛隊が話しかけてきた。


『そこのキャンピングカーの中に乗っているのは人間か?』


「やべ、見つかってる」


「と、とりあえず外に出るしかないね」


私たちはキャンピングカーの外に出て自衛隊に声をかけた。


「俺達は人間です。この中にいるのは俺ら高校生五人だけです」


『よし、わかった。少し待ってなさい。今クレーンを用意している。君たちをキャンピングカーごとこちらに引き上げるので中に入って、もう少しバリケードの近くに来てくれ』


私たちはキャンピングカーに戻り、指示に従いバリケードの真下まできた。


「うわ、さっきの爆発の破片じゃん」


「それにあそこにはゾンビの頭が転がってるよ」


「もう光、蒼雷、怪しまれるからそう言うこと言わないの」


「でも、これを見て何も言わない方が不自然じゃない?」


「それもそうなのかな?」


「草乃もやっぱりこっち側の価値観によってきたみたいだね」


「もう!私はまだこんなかじゃ常識人です!」


「まぁまぁそんなに怒らなさんなって草乃さんや」


そんな感じで雑談しているとバリケードの上の方にクレーンがやってきた。


『キャンピングカーを今から持ち上げます。転ばないように近くのものに捕まっていてください』


「蒼雷ちゃんと家具が落ちないように抑えといてね」


「へいへい。これで何も落ちない方が不自然な気がするけどな」


蒼雷がボソッと呟くと同時にキャンピングカーが上昇し始めた。


「なんかいつもより安定感ないよね」


「それはこの俺が操作してるからな」


「はいはい、いつもありがとうございます」


こうしてキャンピングカーはゆっくりとバリケードを超えて橋の上に着地した。


『すみませんが一度出てきてもらえますか?』


そう言われたので再び外に出た。


「どうも皆さんこんにちは。私は自衛隊員の国島守と言います。この瀬戸大橋入り口の防衛隊長を務めております」


「私は自衛隊員の水野朱里と申します。ここの副隊長を務めております」


「あ、俺たちは関東の方からやってきました。俺は焔って言います」


「沙莉です」


「草乃です」


「光でーす」


「蒼雷です」


「皆さん関東から。それは大変でしたね」


「前にも1グループだけ関東の方から来たんですけど、その人達とは違い凄く元気そうですね」


「関東からの1グループですか?」


「はい。確かとある学校に避難所として立て籠っていたけどこちらに避難してきたといってましたね」


「やっぱり!」


「もしかしてお知り合いですか?」


「はい。俺達もその避難所から来たんです。途中ではぐれちゃったんですけど」


「なるほどそれなら良かった」


「ではとりあえず安全地帯に案内する前にゾンビの感染の可能性がないかチェックさせてもらいますね」


私たちは体の隅々まで検査されたのちに色々な消毒液をかけられた。


「よしオッケーです。皆さん問題ありません」


「では早速皆さんを安全地帯にご案内したいところなのですが」


私は何となく想像がついてしまった。


「先程原因不明の爆発あり、それの確認や後片付けをしないといけないのですよ」


「あ、あーなるほど。それは大変ですねぇ。あははは」


「そう言うことなので副隊長、皆さんを安全地帯まで案内してあげて下さい」


「了解です!」


「そう言うことで、ここからは安全だと思いますがくれぐれも安全に気をつけて」


「はい、わかりました」


「では皆さん行きましょう」


私たちはキャンピングカーに乗り込み、副隊長さんはバイクに乗って私たちの前を走ってくれた。


「これは後で自衛隊の皆さんに菓子折りでも持ってった方がいいんじゃない?」


「そうかも」


そうしてやっとのことで私たちは安全地帯に入るのであった。

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