入り口の清掃
皆さんおはようございます。
昨日は夜更かしせずに寝たので今は朝の8時です。
お、今日は私が一番乗りみたい。
その後皆んなを起こして久しぶりに全員揃って朝ごはんを食べた。
「ここから瀬戸大橋までは約一時間程で着くみたい」
「いやー何気に長かったね」
「避難所出てから何日だ?」
「一週間ぐらいかかったよね」
「寄り道しないで行けば二日もあれば着いたけどね」
「どうする?今から九州にも行っちゃう?」
「アリかも」
「まぁ九州観光はまた今度にしようよ。先に安全地帯に行こ」
そうして私たちは朝飯を片付けてキャンピングカーを出発させた。
30分ほど走っているとだんだんゾンビの数が多くなってきた。
「やっぱりこの先に安全地帯があるからゾンビが集まってくるのかな?」
「それだけじゃくて、この安全地帯に入ろうとここに来て後一歩安全地帯に届かなかった人達もゾンビになってるだろうから、相当な数のゾンビがいるんじゃない?」
「人もゾンビも集まる場所か」
その後もキャンピングカーを走らせているとだんだんゾンビが私たちの方に群がるようになっていった。
「流石に鬱陶しいね。この数は」
「一旦光がゾンビ殲滅してこようか?」
「いや、それはやめた方がいいだろう」
「どうして?」
「瀬戸大橋付近のゾンビを殺して、ここら辺のゾンビが強くなって自衛隊の手に負えなくなったら安全地帯が崩壊しかねない」
「確かに。光達は問題ないけど他の人からしたら大迷惑だね」
「でもだからと言って空中浮遊しながら近づくわけにもいかないだろ」
焔の言ってたことも正しいけど蒼雷の言うことも正しい。
「でもこの程度の数なら蒼雷が動けなくしたからいいんじゃない?」
「まぁこんくらいの数は余裕だな」
「よし、そうと決まったならさっさとやっちゃおう」
「俺らのキャンピングカーに傷がついたら嫌だしね」
「勝手に取ってきたやつだけどな」
そうして蒼雷が超能力を使いゾンビ達をキャンピングカーから引き剥がし、身動きを封じた。
「よーし再出発!」
この後もこれで何とかなると良いんだけど、と私が思ったのも束の間。
瀬戸大橋がだんだん見えてくるようになると同時に銃声が聞こえ始めた。
「この銃声、助けに入った方がいいかな?」
「少なくとも投石武器じゃあどうしようもないな。銃が効かないんだとしたら」
「だからと言って力を使ったら、怪しんで入れてくれないかも」
怪しまれずに助けるには、、、、
「あっそうだ。良いこと思いついた」
「クソッ、何なんだよあのゾンビ達は」
「全然倒れねぇ」
「この前はこの装備で余裕で倒せたんじゃなかったのか」
「しらねぇよそんなもん」
「仕方ねぇ一旦撤退す、」
ドッカーーン!!
「な、何が起きた!?」
「ば、爆発です。原因は不明」
「ゾンビ達が爆発したのか?それとも、、、この中にゾンビ達に爆弾を放り投げたものはいるか?」
誰も反応しなかった。
「じゃあ一体誰が?」
「それにしても爆発の煙なかなか収まらないですね」
「一体何が起こってるんだ、、、」
「いやー、作戦大成功だったね」
「バレなきゃ何しても問題ないなんて盲点だったよ」
そう、私たちの作戦はまず沙莉の爆弾を蒼雷がそーっとゾンビ達の中に置きそれを爆破。
そこでまった煙に紛れて追加で煙玉を投下。
後は皆んなで煙に隠れながらゾンビ達を殲滅。
「さて、後はしばらくしたのちにしれーっと瀬戸大橋の入り口に行くだけっと」
「向こうも色々混乱してるだろうから、今行ったら迷惑だろうしね」
「とりあえず私たちは煙を被っちゃったからシャワー浴びてこないと」
皆んなが順番にシャワーを浴び、その後軽くゲームをしていたら一時間半ほど経った。
「じゃ、そろそろそろそろ瀬戸大橋に向かうか」
「いざ、安全地帯の中へ!」




