旅館での朝(昼)
はいどうも皆さんこんにちは。
私草乃がお昼12時をお知らせいたします。
昨日デザートを食べた後、謎の王様ゲームが始まり、それにより焔が一発芸をして滑りまくったり、蒼雷がメイド服を着ることになったり、沙莉が外に放置されていた車でドリフトしたり(因みに成功)、私と光が公開おままごとをさせられたりしてました。
そのせいで寝るのが何と深夜四時になり、それで今、お昼になってやっと起きたと言うことです。
今は私と蒼雷は昨日の残りのプリンとゼリーを食べています。
沙莉は朝風呂に、焔と光はまだ寝ています。
「昨晩は散々だったな」
「ほんとだよ。何であんな恥ずかしいことしなくちゃいけなかったのかなぁ」
「それは俺も同じ気持ちだ」
「「はぁぁ」」
私たち二人は大きなため息をついた。
「こんなに起きるのが遅れちゃうと四国直前まで行く予定も崩れそうだね」
「んまぁ最悪俺が浮遊させ続ければ間に合うだろうよ」
「んーでもせっかく私たちの旅の最終日?なわけだしのんびり行こうよ」
「それもそうだな」
私はプリンを食べ終え皿を片付けた。
「じゃあ私は沙莉と一緒に朝風呂入ってくるね」
「オッケー、俺は食い終わったら、あの寝坊助どもを起こしに行くわ」
「じゃあまた後でね」
そうして私は大浴場に入った。
「あっ、草乃きたの?」
「うん。お昼食べたからね」
私は軽くシャワーで体を洗って、沙莉の隣に入った。
「はぁぁ、これでしばらくまたお風呂ともおさらばかぁ」
「安全地帯に入ればまた入れるよ」
「安全地帯ねぇ。ほんとに安全なのやら」
「少なくともゾンビの心配はないんじゃないかな」
「そうだと良いんだけどねぇ」
私たちはもうしばらく湯船に浸かった後、大浴場を出た。
私たちがレストランに戻ると焔と光が朝ごはんを食べていた。
「二人ともおはよー。やっと起きたんだね」
「草乃と沙莉か。そうだよ蒼雷に無理矢理起こされたよ」
「もう少しくらい寝かせてくれても良いのに」
この二人はまだ眠そうにしている。
「ダメだよ。そろそろ出発しないと今日中に四国付近への到着に間に合わなくなっちゃうんだから」
「へいへい」
「そういえば蒼雷は?」
「部屋の片付けをしとるんだと」
「そっか。私たちも手伝いに行く?」
「まぁそんなに荷物持ってきてないから蒼雷一人で大丈夫だろ」
そう話していると蒼雷が戻ってきた。
「おっ、草乃と沙莉も戻ってきたか」
「片付けしといてくれてありがと蒼雷」
「こいつらを起こしたついでだからな」
「うっし、俺らも飯食い終わったし、そろそろ出発するか」
「とりあえず本州四国連絡橋の入り口近くまで今日は行きたいね」
「ほんじゃあ目的地は岡山か」
「確か香川と繋がってる瀬戸大橋があるんだっけ?」
「そうそう。まぁ岡山のどこにあるかまではわからないけど」
「それに瀬戸大橋は封鎖しれてんじゃないか?」
「あー確かに香川が安全地帯ならそこに繋がる橋は破壊とまではいかなくとも封鎖ぐらいしてそうだね」
「んーでも人が何人かはいるんじゃない?」
「それもそっか。誰もいなかったら飛んで入るだけだしね」
「よーし岡山に向けてしゅっぱーつ」
私たちはキャンピングカーに乗り込み旅館を後にしたのだった。




