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お料理対決後半

焔が出した料理はカツ丼だった。


「なんか蒼雷みたいなインパクトはないね」


「おいそこ、まぁ見た目はただのカツ丼だけど、普通のカツ丼とは一味違うよ」


「えぇー?ほんとかなぁ」


そう言いながら沙莉が一口カツ丼を食べてみると


「ん!?お、美味しい」


「そ、そんなに美味しいの?」


私たちも一口食べてみると


「な、何だこれ!?普通のカツじゃないな。一体何のカツなんだ?」


「うんまぁい」


「ふっふっふっ、これぞ異世界の味よ」


「異世界の味?」


「そそ、このカツ丼に使われてる肉と卵は異世界産のやつだよ」


どうりで今まで食べたことのない味だと思ったよ。


「焔今までこんなもの隠し持ってたの?」


「いや、別にね、隠してたわけじゃないんだ。ただ単純に忘れてただけだよ」


「ほんとかなぁ」


こんな美味いものを隠し持ってたなんてずるいなぁとか思いながら私たちはカツ丼を完食した。


「はふぅ、結構食ったな」


「そうだね。流石に焼きそばオムレツの後のカツ丼は腹にくるね」


「それじゃあ私の料理と光のデザートは少し後にする?」


「そうだな。今はまだ19時だし、21時頃になったらまた腹が減るか」


「2回に分けての夕飯なんて太るな、これは」


「蒼雷!そう言うことは言わないの」


「はいはい」


「それじゃあ二時間くらい何する?」


「それならいい場所があったよ」




私たちは光に連れられて通常フロアに来ていた。


「ここって」


「そ、小さなゲーセンだよ」


クレーンゲームやメダルゲームやパチンコにビリヤード台や卓球台まであった。


「いいねぇここ。暇つぶしにちょうどいいよ」


「よーしそれじゃあ早速、、、、」


そう言いながら焔はパチンコ台に座った。


「俺はパチンコを打つ」


「光もー」


「相変わらずパチンカスやなぁ、二人は」


「そーっと、そーっと」


「あれ?草乃はどこに行くの?」


「あーあのーちょっと音ゲーを」


「草乃は音ゲー好きだもんね」


「ほんじゃあ沙莉、俺らは二人で卓球でもしようよ」


「オッケー、私、本気でいくからね」


そうして私たちは各々好きなゲームを楽しんだ。


時々、「何をしてんの?この台はファ◯ク!」などと言う発狂と「んほー!あたっったぁー!」などと言う発狂なんかが聞こえてきた。




そうして二時間後、


と追加で一時間後、


「いやー思いの外遊びすぎちゃったなぁ」


「三時間経っちゃったね」


「はぁぁ、何なんだよあのクソ台。継続率77%なんて嘘だろ絶対」


「いやぁやっぱ楽しいなぁパチンコは」


「じゃあそろそろレストランに戻ろっか」


そうして私たちはレストランに戻ってきた。


「では続いて、草乃シェフ、お願いします」


「はーい。私が作った料理はこれでーす」


私は鍋の蓋を開けた。


「じゃーん。ビーフシチューを作ってみました」


「スッゲェ草乃。めちゃクソ美味そう」


「流石草乃、私たちのお料理担当」


「料理担当になったつもりはないけど、まぁいっか。とりあえず食べてみて」


「いただきまーす。ってうんま!」


「普通に高級レストランとかで出てくる味だよこれ」


「そんなに褒めても何も出ないよ」


ビーフシチューはあっという間になくなっていった。


「いやー美味かった美味かった」


「それでは皆さん最後にデザートの時間でーす」


そうして光が持ってきたのはどデカいパフェだった。


「な、なんか色々入ってるね」


「えーっとね、カーフレークにバニラとチョコのアイスにフルーツにプリンにゼリーにその他諸々」


「これ食い切れるかな」


「まぁ食い切れなかったら冷やしておいて明日食べればいいでしょ」


「何気に相性がいいやつを近くに固めてるから味はいいなこれ」


「でしょでしょ。因みにプリンとゼリーとアイスはおかわりあるから」


「お、おう」


なんやかんやで皆んな食い切れなさそうとか言いながら全部食べ尽くしてしまった。


蒼雷と沙莉はおかわりもしてた。まぁ二人はさっき本気で卓球してたからね。


結局お料理勝負の結果は私の優勝で終わった。


いつもみんなに戦ってもらってるから料理くらいは私がやらないとだからね。


「と言うわけでこの後は王様ゲーム開催だー!」


せっかく良い企画だったのにこの後相当長くなるなぁと覚悟した私たちなのであった。

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