皆んなでお料理
私たちは温泉を出てとある場所に来ていた。
「第2n +1回料理対決の開催だー!」
「いっえーい!」
「ドンドンパフパフ」
そう、私たちは旅館の厨房に来ていた。
「この厨房広いなぁ」
「見たこともない調理器具がいっぱいあるよ」
私は見たことのない調理器具や設備に少しわくわくしていた。
「さてさて今回の企画はみんなでお料理対決をしていきます」
「何の料理を作るかはこのくじ引きを引いて決めてもらいまーす」
光がくじが入っているであろう箱を取り出した。
「もしかして光が取りに行ったのって料理に使う食材とかじゃなくて」
「そそ、このくじ引きボックスを取りに行ってたんだよね。というか食材は全部焔が持ってるわけだし」
「ささ、早く始めようよ」
みんなそれぞれくじを一つ引いた。
「みんなくじは持ったな?じゃせーので開けるぞ。せーの」
「えーっと私は、、肉料理かぁ」
「俺は麺料理だな」
「光はデザート」
「私はサラダって何を作ればいいのよ」
「最後に俺は丼ものか」
結果は私が肉料理、蒼雷が麺料理、光がデザート、沙莉がサラダ、焔が丼に決まった。
「それじゃあ特に制限時間は無いけどお腹空いちゃうから早めに作れよ」
「じゃあ調理開始ー!」
「うーん肉料理って言っても何を作ろっかなぁ」
私は焔が出した食材の前で何を作るか考えていた。
「肉料理、肉料理かぁ。この前は唐揚げ作ったし、昨日は魚料理だし、うーん、揚げ物とか焼くだけだと焔と被っちゃうかもしれないし」
悩みに悩んだ末、私は牛肉を選んだ。
「よし、作っちゃおう」
「まず初めにニンニク、にんじん、玉ねぎを切っていく」
「次に牛肉を適度な大きさにカットし、塩胡椒でした味をつける」
「そしてその肉を焼き目がつくまで焼く」
「野菜を炒めて、その中にトマトソースと赤ワインを入れる」
「そしてデミグラスソースとチキンブイヨンをって、焔のストレージの中にもチキンブイヨンなんかないよね。はてどうすれば」
そうして厨房内を見回すと
「んーあっ、あれって多分、、、やっぱりコンソメ発見。確かこれを湯で溶かしたやつでもいいんだったっけ、じゃこれを入れてっと」
「後は牛肉を入れて煮込むだけっと」
私は鍋の蓋を閉じ煮込みを開始した。
「いやー、煮込み時間を短縮出来るっていいなぁこの器具。せっかくだし貰ってこっと」
そうして一時間後
「さぁて皆さん料理は完成した?」
「俺は出来たぜ」
「俺も完成」
「私は後は盛り付けるだけだよ」
「光はまだ冷やしてるけどデザートだからいいよね」
「よし、皆んな出来たな。そんじゃみんなの料理を並べて豪華に夕飯といこうじゃないか」
そうして皆んな各々の料理を持ってレストランへ行った。
「さぁ誰から発表といきます?」
「はいはーい。サラダなんだからここは私からいくよ」
「オッケー。じゃ沙莉の料理をどうぞ」
沙莉が皿の蓋を開けるとポテトサラダが出てきた。
「おーうまそうやん」
「私の得意料理なんだよね。特殊部隊に凄く料理上手な人がいてね。よく教えてもらったんだ」
「はえー。そんなことよりさっさと食べよ」
「じゃ」
「「「「「いっただきまーす」」」」」
!?
「うんっま!」
「美味しいよ沙莉」
「そうでしょそうでしょ」
「沙莉普段料理なんかしないからこんな美味いとは思わなかったよ」
「料理しないっていってもそれはみんなも一緒でしょ」
「それもそうやな」
そんなこんな早くも沙莉の料理を完食した。
「続いては、、、」
「俺のを出そう」
次は蒼雷が名乗り出た。
「じゃ蒼雷さんのお料理お願いします」
蒼雷が蓋を取るとオムライスが出てきた。
「あれ?蒼雷って麺料理じゃなかったっけ?」
「あー外だけじゃあわからないと思うけど食べれば分かるよ」
そう言われて皆んなが食べてみると
「あっ、これ中、焼きそばだ」
「光正解」
「へぇー面白いことするじゃん蒼雷」
「んまぁ俺は全然料理出来ないから焼きそばはカップ麺だけど一応卵は自分で作ったから」
「料理しないのにこのクオリティーは凄いよ蒼雷」
今回もどんどん食べ進めすぐに完食した。
「そんじゃあ続いては俺の番かな」
「いやいや、ここは私が」
「いつも草乃は料理してるから、その後になんて出せないだろ。だから先に出させてくれ」
「そういうことならいいけどそれじゃ俺の料理オープン」
焔がとった蓋のなかから出てきたものは、、、、




