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環境破壊は駄目だゾイ

私が漁船で直接浜辺に向かっていると、皆んなが浜辺から手を振っているのが見えた。


「やっぱり、私が到着するの一番遅かったかぁ」


私が漁船を岸辺の近くで停止させると皆んながこちらへ集まってきた。


「草乃、なんか自分だけ漁船使うとか卑怯でしょ」


「いっつも謎の機械を使ってる人にだけは言われたくないよ」


「にしても、でっけぇマグロだなぁ」


「そうだね。光もこんなデカいのは獲ってないと思う」


「俺もちゃんとは見てなかったけど流石にこのサイズはストレージに入っていってないと思うな」


「私も当然こんなサイズ捕まえるどころが見つけることすら出来なかったんだから」


「じゃあもしかして今回の勝負は私の勝ちってこと?」


私はこの時、勝ちを確信した。


「そうだな、大きさなら草乃が1番かもな。でも獲った量なら俺も負けてないぜ」


この焔の発言と先程のなぜか出てきたストレージという単語のせいで私は何かを直感してしまった。


「おっ、奇遇だなぁ焔。俺も量なら負けてない自信があるぞ」


「ほな、これは決着つけんとなぁ」


そう言いながら焔はデカい網目状のカゴを二つ取り出した。


因みに大きさはこの漁船より大きい。


「このカゴはおなじサイズだからこのカゴをどれだけ埋めれるかで勝負だ」


「いいだろう」


「ならまず俺からいくぞ」


そう言って焔はカゴの上まで飛び、カゴの上からストレージの中身を放出した。


「何だありゃ。この近くの魚絶滅させる気か」


カゴにはどんどんどんどん魚が入っていき、最終的にカゴの7割近くが魚で埋まった。


「どうよこれ。流石に蒼雷もこの量はないだろ」


「あーあ、もったいない。色んな魚同じ空間に入れてたせいで小魚全部大型の魚に食われちゃってるじゃん」


「えっ?まじ、、、ほんとだ」


「まだまだだね焔。今度は俺の番だ」


蒼雷はもう一つのカゴに超能力で水中から魚の固まりをどんどん入れていった。


「今日だけで魚の漁獲量このビーチが1番になっただろうね」


最終的に焔と同じくらいの量の魚でカゴが埋まった。


「どうよ。俺は焔と違って多少は分類分けしてたから小魚とかもちゃんといるぞ」


「あーうんそうだねー。ねぇ光、草乃。どう思う?」


「こんなに獲っても食いきれないよ。いくらストレージに入れれるって言っても」


「これはやり過ぎだよ。ここら一体の生態系バランスが崩れたというより、生態系が壊滅しちゃってるよ」


「はい、ということで二人の勝負は環境破壊に繋がったので失格」


「はぁぁぁ!?」


「おい、どうしてだよ!誤審だ誤審!」


「はいはーい二人はさっさとその魚達を海に返しといてね」


「光達三人の獲った魚を戦利品として今回は持って帰ろう」


「えっ!ちょっと待って光のその魚凄いレアなやつじゃない?」


「ん?そうなの?結構色んなとこ回ってたからどこで獲ったんだろ」


「とりあえず今日は優勝者の草乃が釣ったマグロでパーティーだね」




「なぁ蒼雷」


「なんだい焔」


「何故俺らの努力は報われなかったんだ?」


「簡単だよ。だってそもそも俺らほぼ全自動で魚集めてたみたいなもんじゃん」


「それもそうか」


そうして焔と蒼雷は草乃達が楽しくパーティーの準備をしてる中、虚無になりながら魚達を生態系のバランスが壊れないように慎重に海に返していったのだった。

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