さよなら富士山とルール説明
「よくもまぁあんな狭い洞窟の中で一週間ぐらいも過ごせてたなぁ」
富士山で起きたことの日記を読み終えた私たちはその日記を持ってキャンピングカーに戻ってきていた。
「洞窟内の人たちが何回かゾンビを殺してたからあんなにゾンビが固くなってたんだね」
「にしても、ゾンビの知能が発達する、か」
「確かにそれが本当だとしたら、ゾンビを殺しまくってみるのもありだよね」
「いやぁでもそれが本当だとしても何回か殺せばまともに話せるようになるかも分かんないし、いずれ俺らでも勝てなくなっちゃったら終わりだよ」
「そうだよな。実験のためにゾンビを一匹殺しまくって、結局大して知能が上がらずただただ誰も勝てない最強のゾンビが出来あがっちゃったら、戦犯以外の何者でもないからね」
「まぁ今回得た情報は頭の隅に一応置いといて、とりあえず目的地に向かうとしようよ」
「それもそうだよな。政府が四国にいるんなら、この情報を政府に明け渡してそっちで調査して貰えばいいだけだからね」
「あくまでも今の光たちはヒーローでも何でもない、ちょっと強い一般人だからね」
「勘違いしないでね?一般人は私だけだから」
「まぁまぁ、今日は一旦富士山降りて、この付近で寝て、明日また出発ってことにしよ」
「さんせーい」
「ってなわけで蒼雷よろしくねー」
「はいはい」
蒼雷は関西方面へキャンピングカーをゆっくり下山させた。
「よーし今日はここらへんに泊まろう」
私たちは富士山を降りてしばらく進んだとこにあったコインパークにキャンピングカーを止めた。
「さーて、本日の企画はーなんと!」
うわーなんか嫌な予感しかしない。
「何でもあり 大富豪大会ー!いぇーい!」
焔の考えた、また長くなりそうな企画が始まった。
「さてさて、焔さんや、企画の細かい説明をお願いします」
光は今回も乗り気だなぁ。
「えーまぁね今回の大富豪大会なんですが、まず基本ルールは普通の大富豪と同じで前の人が出したカードより強いカードを出す。というものです。
カードの強さは3が一番弱く2が一番強い。
そして、最初に手札を使い切った人の勝ち。
そうして一位から五位までを決めて五位の人は一位の人に次の試合で強いカードを二枚、一位から五位には好きなカードを二枚、二位と四位は一枚ずつ交換してもらいます」
「はいはーい。焔先生質問」
「はいなんですか?後先生は質問ではありません」
「今回使用する役は何ですか」
「いいことを聞いてくれましたなぁ光さん。そう何と今回は既存の役は全てなしです」
「は?」
「は?」
「は?」
「は?」
「まぁまぁ最後まで聞けって」
嫌な予感が増してきた。
「役は自分で自由に作ってもらいます」
「例えばどんな感じ?」
「うーん、例えば、全部違う柄で4、6、4、9を出して【夜露死苦】で自分の次の番の人にカードを四枚なすりつけるとかかな」
うわぁ難しそう。っていうかそれって何かしらで盤面になんもない状態じゃないと出せないからそんな強くなくない?
「うーんまぁよく分かんないけど、分かったわ」
「ちょっと何言ってるか分かんないけどとりあえずやるだけやってみようか」
「ただやるだけじゃあ面白くないからポイント制にして最下位の人は一週間掃除係にしよう」
「マージか。負けらんなくなったわ」
「絶対に負けない!」
みんなゾンビと相対する時よりマジになってない?
まぁ私もそうだけど。
「さぁ早速試合開始だ!」
こうして私たちの熾烈なルールのない大富豪が始まってしまうのだった。




