共闘+クッキング
「とりあえず蒼雷にゾンビ一箇所に固めてもらって、そこに俺と沙莉で集中砲火。光はキャンピングカーと草乃の保護」
「オッケー」
「なら私はキャンピングカーの中に入ってるね」
「じゃ、早速やるぞ」
蒼雷が起き上がってきたゾンビ達を全て空中で一箇所に集めた。
「さてさて、ここで始まります。草乃の3+α分クッキング。本日作るのは富士山の絶景にピッタリ?な唐揚げ弁当を作っていきたいと思いまーす」
「いくよ、焔」
「あぁ【バーストバーン】」
「57連ミサイル発射!」
焔が放った炎のビームにゾンビの集団は焼かれ、沙莉の57個のミサイルが連続してゾンビ集団を爆破していった。
「まず初めに適度に切った鶏肉をタレにつけて揉み込んだ、、冷凍食品を解凍します」
「まだまだいくよー!全砲弾砲撃開始!」
沙莉の周りから大量の砲身が出現し、一気に発射され、一気にゾンビ達に被弾した。
「はい、続いて唐揚げにつける粉、つまり片栗粉と小麦粉を混ぜたものを鶏肉に付けて、鍋に油を用意しまーす」
「これで最後だ。【クォークグルーオンプラズマ】」
ゾンビ達の上から謎の液体が出現し、ゾンビ達に向かってゆっくりとおちていった。
そしてその液体に触れたゾンビは跡形もなく蒸発していった。
「おい、焔そんなこと出来るなら最初っからそうしろよ」
「最後に粉をつけた鶏肉を油で揚げていったら、美味しい美味しい唐揚げの完成」
「はぁ、これって本当に協力プレーなの?」
「何を言うどこからどう見ても協力してるだろ」
「だってさぁ、これ、私完全に入らなかったくない?蒼雷が集めて焔最後に使ったやつやれば直ぐ終わったじゃん」
「光もなんも出来てないし」
「これはただの蒼雷と焔の共闘じゃない」
「それはそう」
「まぁいいだろって別に。大したことじゃあないだろうし」
「みんなー!お昼ご飯出来たよー!」
キャンピングカーの中から私が皆んなに声を掛けた。
「もう昼の時間か。とりあえず飯食うか」
「どうせなら景色見ながら食べようよ」
「ふっふっふっ、そう言うと思って、ジャジャーン!お弁当風にしておきましたー!」
私はプラスチックの容器に唐揚げとご飯とその他諸々を入れた袋を皆んなに見せた。
「よく分かってるじゃん草乃」
「冷めないうちにさっさと食べちゃお」
私たちは近くの机付きのベンチに座って唐揚げ弁当を広げた。
「「「「「いっただきまーす」」」」」
「いやー、ええなぁ富士山の山頂で食べる飯は」
「しかも久々に結構動いたからね」
「何気にやっぱ、ゾンビ殺すより富士山登る方が疲れたね」
「確かにな。つまりゾンビとの戦闘は富士山登頂のクールダウンってことか」
「まぁ間違ってはないのかな?」
「皆んなはそんな軽い気持ちでゾンビと戦ってるかもしれないけど私はマジでビビったんだからね」
「今回で2回目だもんな草乃が不意に襲われるの」
「んで、そこを光が助けるところまでがテンプレ」
「そんなことにならないで欲しいんだけどなぁ、私は」
「まぁまぁいいじゃない。結局毎回怪我もしてないんだし」
「そう言う問題じゃないんだけどなぁ」
そんなことを言っているが心の中では皆んななら大丈夫と安心しきっている草乃なのであった。




