レッツスゴロクパーティー
どうも皆さん草乃です。
今から皆んなでスゴロクをします。
皆んなで富士山を目指すと言っておいて何やってんだって思うかもしれないですが聞いて下さい。
昨日皆んなで富士山を目指して浮遊しながら移動してたら、焔が【新作スゴロク発売】と言う看板を見つけちゃいまして、それで「皆んなで超絶長いスゴロクを作って遊ぼう」と言い出し、直ぐに近くの店で大きな画用紙を数枚とってきて、そのまま昨日はぶっ通しでスゴロクを皆んな作りました。
そんで今から皆んなで遊ぼうと言うことです。
「さてさてさて、始まりました。スゴロク大会。イェーイ!」
「イェーイ!ドンドンパフパフ」
乗り気だなぁ皆んな。
「ルール説明。沙莉よろしく」
「えー私?えー、今回のスゴロクは草乃の一面、蒼雷の二面、光の三面、私の四面、焔の五面の順に回っていきます。因みにそれぞれ所要時間どんくらい?」
「えーっとね一面は1時間くらいかな?」
「二面は三時間くらい」
「三面も三時間くらいかな」
「えっ、皆んな長くない?四面は30分くらいなんだけど」
「五面はまぁざっと5時間くらいかな」
「は?」
「ひ?」
「ふ?」
「へ?」
「ほ?」
「おい、焔長すぎやしねぇか?これ丸一日以上かかるぞ」
「まぁまぁ、別に急いでいるわけではないんだし。たまには丸一日スゴロクもいいだろ」
「作った時間を含めれば一日半なんだよなぁ」
「文句言ってたら終わんなくなっちゃうからさっさと始めよー」
「順番決めじゃんけん、じゃんけんホイ」
じゃんけんの結果、沙莉、光、私、焔、蒼雷の順になった。
「じゃあ早速やってこー、えいっと、3か。えーっと何々?3マス進んで2マス戻る。はぁ、これ終わりそうにないなぁ」
その後も順調?にスゴロクは進んでいき、光が一番乗りで次のステージへ進んだ。
「やっと次のステージだ。長かったぁ。でこのマスは何だ?最初に止まった人は昼飯を作るって、はぁぁ!ダル!」
「はいはーい光さーん。お昼ご飯作ってねー。因みに出来上がるまでお休みだから」
「はぁ、何で何だよ」
こうして光が昼飯の準備をしているうちにあっという間に光のことを抜かしていった。
そうしてその後も昼飯を食いながら進めていき、
「おっ、今後サイコロを毎回2回振れるだって。キュイーンキュイキュイキュイーン、これは勝ち確やろ」
焔サイコロ2回振れるとか言う最強の能力を手に入れたり、
「何だよもう!またかよー!このクソゾーンいつになったら抜け出せるんだよー!」
光のエリアで蒼雷が牢獄ゾーンで20ターン近く沼ったり、
「自分より前にいる人をここへ連れ戻す、だって。沙莉と焔はここへ戻ってきて下さーい」
「何やってくれてんのよ草乃」
「ダルいって、めんどいって」
私が沙莉のエリアで結構前の方に進んでいた焔と沙莉を引き戻した。
その後何やかんや色んなことがあり毎回サイコロを2回振れる焔が早くもゴール目の前に来ていた。
「よし、後たった7マス。とりあえず一個め。よし、5。後は2以上出すだけ、勝ったな風呂食ってくる。ゲーム終了ありがとうございましたー、えぇー!」
何と焔は見事にフラグを回収して1を出した。
「えーっと、一面のスタートに戻るだって。また最初から頑張れ焔」
「嫌だー、死にたくなーい!」
その後二番手にいた沙莉はゴール手前で五面のスタートに戻され発狂して、三番手にいた私が優勝した。
「やったー勝ったー」
「さぁて草乃がゴールしたし今の順位で決定でいっか」
「何を言っているんだ光?最後までやらなきゃわかんねぇだろうよい」
その焔の宣言のせいで最後の一人にまるまでやる羽目になり、結果元々二番手だった光が蒼雷に抜かされて二位が蒼雷、三位が光。
そうして五面を一からやり直した沙莉が四位。
いくらサイコロを2回振れるからと言って約一日かかるスゴロクを直ぐに巻き返せるわけもなく焔は三面で脱落、五位となった。
こうして突発的に起こったスゴロク大会は私の優勝で幕を閉じたのだった。




