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久々の戦闘

「まずはどうやってあのゾンビをあそこから退かすかだけど、そうだ草乃あのゾンビを挑発してきてよ」


「えー?!何で!いや、あのゾンビをあそこから動かすには近づくしかないんだろうけどさ、なんで私なの?」


「ほら、私たちがやると緊張感が出ないって言うか、多分バスに乗ってる人達も草乃が必死で逃げ回ってんの見たら後で相当感謝されると思うよ」


「えぇーでもー」


「大丈夫だってそもそも挑発本体が目的じゃなくて挑発したことでゾンビが動いたって名目で蒼雷が動かすだけなんだから」


「まぁそう言うことならいいか」


みんなに言われて渋々私はゾンビを挑発する役を引き受けた。


「いってらっしゃーい!」


「はいはい、言ってくればいいんでしょ」


そうして私はゾンビに近づいていって、ゾンビに向けて中指を立てながら。


「おいおいゾンビさん、私のことやれるもんならやってみなベロベロばぁーか」


と言い放って、速攻で逃げ出した。


「よし、こんくらい逃げてくれば大丈夫かなって、えぇー!何でまだ追ってきてんの、いやー!」


私は必死で逃げ回って皆んなのところへ戻った。


「はぁ、はぁ、ねぇ皆んな話違くない?」


「いやー良かったよ草乃。君のおかげでバスは全部無事に出発出来たよ」


「そ、そっかぁ、ならこれで心置きなく戦えるねって、あれ?光は?」


「ん?あー光なら流石にこれ以上人が死ぬのは心が痛むってことでバスが行く道の周辺のゾンビを軽ーく殺しに行ったよ」


「なるほどね」


とか言ってると目の前に光が帰ってきた。


「あれ?光、早かったじゃん」


「そう?言うてもう二分くらい経ってると思うんだけど。案外道が塞がってたり色々してたせいでバスがどの道通るか分からなかったから結構手当たり次第ぶっ倒してきてたんだよね」


「そりゃ大変だったな光」


「そうだよ。ってことで例のゾンビ倒しはみんなに任せるよ。流石に光も疲れちゃったから」


「それもそっか。なら草乃と一緒に休んでな」


「さて、俺たちはさっさとあいつを倒しちまうか」


「先に逃げたみんなに危険なことをするって言ったからにはちょっーと派手にやらないとね」


「そうだなぁ、花火とかどうよ」


「いいね。あのゾンビの周りに私の爆弾を大量にくっつけて、それを蒼雷が上に飛ばして」


「下から焔が炎魔法でも撃てば花火が打ち上がってる感も出てしかも着火も出来るしいいな」


「よーし早速やろう」


そう言って蒼雷は超能力で捕まえていたゾンビを私たちの近くまで移してきた。


「やっぱ貼り付けるなら色の付いた爆弾がいいよね」


いつのまにか武装していた沙莉がどんどん爆弾をくっつけていく。


「よーし、準備完了打ち上げるよ」


「3、2、1」


「発射!」


沙莉のその掛け声と共に蒼雷は一定の速度でゾンビを浮かし始めた。


「よーしやっと俺の出番、【ファイアービーム】からの【蜃気楼】」


焔の炎がゾンビ目掛けて上がっていった。しかも少し揺させてホンモノみたいに。


「そろそろかな超能力解除」


その瞬間浮き上がっていたゾンビが急に止まった。


そうして焔の魔法がすぐに追いつき、


ドッカーン!


と大きな音をたててゾンビは爆発し、綺麗な花火となった。


「たまやー」


「汚ねぇ花火だぜ」


「そんなー、結構頑張ったんだよ」


「沙莉多分そう言う意味じゃないよ」


こうして無事に移住作戦の学校脱出が全て完了したのだった。

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