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次の目的地

夕方、私は夕飯の準備をしていた。


「なぁ、草乃。今日の夕飯なんだ?」


「今日はね、ロールキャベツ」


「へぇ~」


「へぇ~ってなによ」


「いやまぁだって、特に反応することないし」


「それもそっかぁ」


今はキャンピングカーには私達二人だけ。


光と沙莉は奈美さん瑠美さんと子ども達の所へ、焔は気になることがあるとか言って出かけている。


「そういや、俺等ってどうなってんだろうな」


「え?何言ってんの?」


「ほら、今まで自衛隊との連絡は朱里さんがしてたわけで、その連絡役がいなくなったら自衛隊には俺等がどうなってるのか、ゾンビ達がどうなったのかも分からないんじゃね?」


「あ~そういうことね。確かにどうなったんだろ」


「ゾンビになったって思われてたりしてな」


「でもここを離れるのならその方が好都合なんじゃない?」


「そうだな」


「ただいまー」


キャンピングカーの扉が開き、焔が帰って来た。


「あっ、おかえり〜焔」


焔は私の隣で手を洗い終わった後、蒼雷の隣の椅子に座った。


「2人とも聞いて驚け。さっきゾンビの隔離してた建物に調査しに行ってたんだ」


「え!?なんでそんな危ないこと」


「いや、光は行ってたろ。それに遠回りすればあのゾンビ達に鉢合わせることも無いし」


「まぁ囲まれなきゃ俺以外ならなんとかなるだろうな」


「まぁそれで調査してて、自衛隊が多分監視の為に使ってた場所があったんだ」


「でもそこには何も無かったよ」


いつの間にか帰ってきていた光が反論した。


「あれ?沙莉は?」


「瑠美さんに勉強教わってる。ついでに光達がここを離れた時用の光達の教材を渡すって」


「げ、そんなもの要らねぇんだけど」


「私も同感」


「まぁ最悪やらなきゃいいだろ」


「ってかそんな話は一旦置いといて、俺の話の続き」


「あー悪い悪い」


「それで、その場所でこんなものを見つけたんだ」


焔が出したのは1枚の紙だった。


「どれどれ」


私は一度夕飯の支度を止めて焔達の出した紙を見に行った。


『未来永寿教


未来永寿教は    をすることを目的としている


    になることが人類が目指すべき場所である。


我々の目的を果たすためにある薬を上野伊那大学  研究室で研究している。


我々に賛同するものは是非我が教団へ』


「ナーニコレ」


「大事な部分が破けたり、汚れてて見えねぇな」


「焔、なんか修正する魔法ないの?」


「あったら既にやってるさ。ってかこれでも頑張って綺麗にした方だよ」


「にしても未来永寿教?永遠に生き続けるってことを目的としてるんじゃね?」


「永遠に生きる、、、あ!もしかしてゾンビ化するってこと?!」


「うん。多分そういうことだと思う」


「そういう目的の宗教があるのだとしたら、意図的にゾンビを殺したりする人がいてもおかしくない」


「そういうこと」


「なんでこんな大事な紙、光は見逃してたんだよ」


「だって紙って言ったら大抵全部何が書いてあるか見えるようなものじゃなかったんだもん」


「だとしたら良く見つけたな焔」


「そりゃあ名探偵ですから」


「迷探偵じゃなかったってことか」


「それはそうとして、ここに書いてある上野伊那大学ってとこに何かがありそうだよね」


「だろうね。ってか確実にあるだろ」


「分かんねぇぞ、証拠が全て抹消されちゃってる可能性もあるし」


「でも朱里さんを治す為に研究所とかに行かなきゃだし、無関係のとこひたすら回るよりかはいいんじゃない?」


「それもそうだよな。よし、とりあえずその上野伊那大学に向かってみるか」


「「「おぉ~」」」


「んで、その上野伊那大学ってのはどこにあるんだ?」


「さぁ?」


「俺も知らん」


「光も聞いたことない」


「う〜ん」


私達が分からずにいると


「ただいま〜」


「おじゃましま~す」


沙莉と瑠美さんがやって来た。


「あーおかえり」


「そうだ瑠美さんなら知ってるんじゃね?」


「何のことです?」


私達は二人に事の経緯を話した。


「なるほどね。私は名前は聞いたことあるけどどこにあるかまでは知らないなぁ」


「確か埼玉と神奈川にそれぞれキャンパスがあったと思いますよ」


「おぉ~流石瑠美さん」


「いや、皆。この大学結構偏差値高いやつだからね。なんで名前知らないのってレベルだよ」


「そうなのか?」


「まぁ確かに世間一般に知られてるような大学ではないですからね」


「偏差値どんくらい?」


「私の通ってる大学よりも学部によっては全然高いですよ」


「そんなになのか」


「詳しい場所とかって知ってます?」


「う〜ん、理系の大学だから文系の私と奈美はあまり接点が無いんですよ」


「ヒントは埼玉か神奈川か」


「あ~でもそんな田舎の方ではないですよ」


「まぁでも県だけでも絞れただけ良しとするか」


「ん?ってかこれ別にどっかで本屋にでも寄って地図とかその大学の赤本とか探せばよくない?」


「あ、確かに」


「赤本に住所とかは載ってないだろ」


「いや載ってますよ」


「うん。載ってるよ」


「そう、なのか」


「じゃあ今ちょっくら光が取ってくるよ」


「お願〜い」


光がキャンピングカーを出ていって15分程で帰って来た。


「遅かったじゃん」


「何気に中が荒らされてる所が多くてさ。探すのに手間取っちゃった」


「それで見つかったの?」


「うん。赤本とその周辺の地図」


「それと漫画と」


「えへへ」


「何しれっと取ってきてんだか」


「いいじゃん別に」


「まぁこれで行く場所も決まったことだし、早速明日には出発するか」


「そうだな」


「もう出ていっちゃうんですね」


「大丈夫大丈夫、定期的に光が戻ってくるから」


「それもそうですね」


「あ、瑠美さん。そろそろ夕飯出来るので食べて行っちゃいます?」


「お言葉に甘えて食べさせもらいます」


「折角だから奈美さんも呼んでくる?」


「多分草乃さんの夕飯を食べれるのなら奈美も来ると思いますよ」


「んじゃ光、呼んできちゃうね」


「じゃあもうすぐ出来るのでもう少し待っててください」


こうして奈美さんも合流して7人で夕飯を食べたのだった。


因みにロールキャベツは明日の朝ごはん用のも含めて全部無くなってしまった。

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