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近接戦

自衛隊の車が外へ出て、それに続いて続々と住民の車が出ていった。


私達は光達と合流しやすいように住民の最後尾で基地を出た。


私達の後ろにいるのは自衛隊の車2台のみ。


「外へ出ましたけど対してゾンビいませんね」


「まぁここらへんのゾンビも一応隔離してたらしいからね。まだ安全だよ」


「みんながゾンビを食い止めてくれてる間は安全ですね」


「そうだね」


朱里さんは私と雑談する合間に自衛隊と定期的に通信をしていた。


「草乃ちゃん、先頭車両がゾンビをはっけんしたみたい」


「もうですか」


「多分元からいたゾンビだから問題ないだろうって」


「だとしても私達も警戒しないとですね」


「うん。私も一度上から索敵してみるよ」


この蒼雷が改造したキャンピングカーには小さな展望台のような空間がある。


こんなことの為に付いていたんじゃ無いんだろうけど、、、


「私も運転に集中しなきゃ」






少し時間は遡り、光が草乃達に状況報告をして、戦闘中のみんなのところへ戻った頃、、、


「みんな、戻ったよ」


「避難させられそうか?」


「分かんないけど、避難してくれるって信じて光達はゾンビを足止めしないと」


「そうだね。最低限このゾンビ達に追われても逃げ切れるくらいには避難してもらわないとね」


「そうだな。後、そろそろこのゾンビ達抑えつけるのも限界だからそろそろ準備しろよ」


「やっぱ焔の結界と蒼雷の超能力で抑え込むのが一番なんじゃないかな?」


「そうかもしれんが、一度殺さねぇと抵抗力強すぎて抑え込みきれねぇよ」


「んじゃもう一回殲滅しますか」


「そんな魔力残ってないんだけどなぁ」


「ほら文句言わないの、焔」


「へいへい」


「んじゃやろう」


「あぁ【結界】」


焔はゾンビが漏れ出さないように周囲に結界を張った。


それと同時に蒼雷が抑え込んでいたゾンビ達が一気に動き出した。


「全弾変換。レーザー弾。発射」


沙莉は先程のロケット弾を変えてゾンビに向けて無数のレーザーを放った。


しかし着弾してもゾンビの身体が少し焼ける程度だった。


「えぇ?また硬くなってるよ」


「【クォークグルーオンプラズマ】【コアスプラッシュ】」


焔の特殊な液体が被弾してもゾンビが溶けることはなかった。


「おいおいおい、勘弁してくれよ」


「ルートル、フォルムチェンジ」


光は斧から弓に武器を変更した。


「クエーサーアロー」


ゾンビの集団に輝く矢が着弾したが1体もゾンビは倒れていなかった。


「こりゃダメだぁ」


「3人の火力で無理なら俺はどうしようもねぇな」


「おい、蒼雷、上!」


「!」


蒼雷の上空から一匹のゾンビが落下してきた。


「大丈夫蒼雷?」


「あぁ助かったわ」


ギリギリのところで光が蒼雷を救い出していた。


「今まではほとんど毎回私達が攻撃ターンだったのにそうはいかなくなってきたみたいだね」


「そうだな」


「そんな呑気に話してる間にゾンビに囲まれてるぞ?」


いつの間にか周囲がゾンビで溢れかえっていた。


「光ならこの程度のゾンビの攻撃なら余裕で避けれるよね?」


「まぁ一応大丈夫だけど」


「それじゃ私が危なくなったらよろしくね」


「そうだな俺も頼むわ」


「え?沙莉、焔。どうする気?」


「遠距離で火力不足なら突っ込んで直接倒すまで」


「【ストレージ】勇者の剣」


「武装変換、ショットガン」


焔は剣を出し、沙莉は武装をショットガンに変えてゾンビ達に突っ込んでいった。


「無謀なことするなぁ。フォルムチェンジ」


光は武器をいつもの短剣に戻して2人の後について行った。


「いや、俺一人にされると困るんだが。まぁ何とかなるか」


蒼雷はそのままゾンビが可能な限り結界の外へ出ないように足止めを続けた。


「【フレイムブレイク】」


焔はゾンビの集団の中でゾンビを直接切り刻んでいった。


「全弾連射開始!」


沙莉も同じようにゾンビの集団の中で至近距離でゾンビの頭を撃ち抜いていった。


「ちょっと、2人とももう少し防御のこと考えてよ」


光はその2人の攻撃とゾンビの攻撃を避けながら2人に向かう攻撃を防ぎながら走り回っていた。


「【フレイムブレイク】【フレイムブレイク】【フレイムブレイク】」


「全弾連射!」


2人の猛攻により、少しずつゾンビの数は減っていき、何とかゾンビの包囲網を崩すことが出来た。


「はぁ、はぁ、はぁ」


「さ、流石に、キツイ」


「光もそろそろ限界」


「そんな皆さんに残念なお知らせだ。もう既にゾンビが復活してるぞ」


「まだ倒しきってないのに?」


「そろそろ撤退でもいいんじゃないの?」


「まだ光が戻ってきてから10分も経ってないよ」


「まだ足止めしないとだね」

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