再び外へ
4人と別れて避難を開始した私は初めて避難訓練をした時の場所に避難していた。
「はい、はい。了解です」
本部と通信をしていた朱里さんが通信を終えた。
「どうですか?状況は」
「沙莉ちゃんに言われた通りに自衛隊を迎撃じゃなくて避難誘導をメインで行ってるから、沙莉ちゃん達の状況までは分からないけど、今のところ基地の内部には侵入してきていないっぽい」
「ってことは4人は大丈夫そうですね」
「そうだろうね。避難もあらかた終わったし、後はみんながゾンビをどうにかしてくれれば」
「まぁ大丈夫ですよ。それより朱里さんは本部の人達と合流しなくていいんですか?」
「大丈夫。それよりも草乃ちゃんと一緒にいた方が戦ってる4人から何か連絡があった時に情報を入手しやすいでしょ?」
「それは、、、どうせ光が一瞬で移動するから変わらないのでは」
「まぁ本部にもここにいろって言われてるし。それに何より4人がいない時は私が草乃ちゃんを守んないとだからね」
「いや、私だって戦え、、、あっ、朱里さんから貰った拳銃、焔のストレージの中だ」
「ほらやっぱり私が守んないと」
「ま、まだ投石武器と釣り竿があります」
「投石武器は分かるけど、釣り竿?」
そんなこんなで私達は呑気に雑談しながらみんなの帰りを待っていた。
みんなならなんとかしてくれるだろうと言う謎の安心感があったから。
数十分後、キャンピングカーの扉が開いた。
「光、おかえり~。ゾンビは倒した?」
「朱里さん。早くここからみんなを避難させてください」
え、?
「ちょっと待って何があったの?」
「とりあえず一度状況を説明して」
「光達は1回ゾンビを全滅させたんだけど、そのゾンビ達がすぐに復活したの。しかもあいつら相当強いから全滅させれても後1回だけ。だからまだ光達がゾンビを抑えられてるうちに早く避難して」
「分かったわ。とりあえず本部に連絡するわ」
朱里さんは光の緊迫した雰囲気を受けてすぐに本部に連絡を入れに行った。
「私達が逃げるのは良いけど光達はどうするの?」
「ここにいる全員がある程度離れられるまで時間を稼ぐよ。それでその後合流する」
「出来るの?そんなこと。そのゾンビ達相当強いんじゃ」
「そこは大丈夫だよ。光は勿論余裕で逃げれるし、焔と沙莉も余裕で逃げ切れる。蒼雷も空飛べば行けるはず」
「そ、それなら良いけど。早く戻ってきてね?」
「勿論。草乃1人で外に出たらすぐにゾンビになっちゃうもん」
「ちょっとくらいは大丈夫だよ」
「まぁ朱里さんもいるみたいだし大丈夫か。それじゃ光は戻るから」
そう言って光はすぐに行ってしまった。
それと入れ替わりで通信を終えた朱里さんが戻ってきた。
「今から裏側門から全員で避難することが決まったよ。自衛隊の車が先導して東北の方に避難するって」
「分かりました」
「私は窓から付近のゾンビを道にいるゾンビを撃ち殺すから運転よろしく」
「はい」
「ただ普通にその辺にいるゾンビ程度なら私でもなんとかなるからね」
『えー仙台基地の皆さん聞こえているでしょうか』
自衛隊による放送が始まった。
『これから裏側門から東北方面への避難を開始します。我々が先導するのでしっかりついてきてください』
その放送と同時に裏側門が開いた。
『では出発します』
こうして私達は再び外の世界へ出ていくのだった。
みんながいない中で、、、




