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予感的中

「「「ロン」」」


「四暗刻単騎」


「小四喜」


「ドラ20、数え役満」


「はぁ、今回は私がトリロン食らう回かぁ」


「残念だったな草乃」


「うぅ」


これされるとやる気が無くなっちゃうんだよなぁ


「さぁ切り替えて次行こー」


萎えながらも自分の牌を取っていると


「たっだいまー」


「いやー思ったより疲れちゃったなぁ」


光と沙莉が帰ってきた。


「あー2人ともお邪魔してるよ」


「あ、朱里さんいらっしゃい」


「ちょうどいいとこに帰ってきた。さっきトリロン食らって萎えたから変わって〜」


「あーあ可哀想に。それなら私が変わるよ」


「それじゃお願い」


私が席を立って沙莉と変わった。


「あっ、私もなんか通信来たから光ちゃん一旦変わってくれる?」


「はーい」


朱里さんは席を立って一度外へ出ていってしまった。


暫くすると朱里さんが走って私達のところへ戻ってきた。


「みんな、ちょっとまずいことになったかも」


「ま、まずいこと、?」


なんか嫌な予感しかしない。


「うん、落ち着いて聞いてね。ゾンビを隔離してる建物の扉というかバリケードというか。とにかくそれが崩壊しかけてるらしいの」


「それってつまり」


「もうすぐゾンビが溢れ出てくる」


「そ、そんな、、、」


「って言ってもその場所はある程度離れてるんでだろ?」


「うん。焔君の言う通り、まぁまぁ距離はあるから大丈夫だと思うけど」


「念の為ちょっと光見に行ってくる。へ〜んしん」


光が魔法少女姿になってキャンピングカーを飛び出していった。


30秒ほどで光は戻ってきた。


「朱里さんの言う通り結構ヤバいかも」


「どういうこと?」


「なんか、あのゾンビ達明らか強そうだった。多分何度も殺されてる。なんなら中には飛行ゾンビもいたよ」


「そんな、、だってあそこのゾンビは一度も殺してないんじゃ」


「ゾンビ同士で殺しあったとか?」


「今深海に沈めてるショッピングモールゾンビならまだしも一度も死んでないゾンビがそんなことするか?」


「うーん」


「まぁ原因はまた後で考えればいいよ。今はそれより今後どうするか考えないと」


「でもここに突撃してくるわけじゃないでしょ?」


「そうとも限らないよ草乃。富士山の時の富士山調査報告書覚えてる?」


「確か津田さんっていう研究者が書いてたやつ?」


「うん。そこに書いてあったんだけど富士山から逃げようとした時にゾンビ達が入り口を塞いでたって」


「そう言えばそう書いてあったな」


「もしかしたらだけどある程度死んで強くなったゾンビは匂いとかで人間の場所が分かるかもってこと?」


「いやでも、そん時より明らかに距離があるから大丈夫だろ」


「いや、そうとも言い切れないよ。光が見た限り、あそこにいたゾンビ達はショッピングモールゾンビを除いたら今までで一番強くなってると思う」


「それじゃあもしかしたら、、、、」


ウゥーーーー!!!


いきなりサイレンがなった。


『建物の壁が破られゾンビが溢れ出しました。そして一目散にこちらへ向かってきています。今すぐ裏口の方へ避難してください。これは避難訓練ではありません。繰り返します。建物の壁が、、、』


「もう来たのか」


「私は一度本部に戻るから。学校の子ども達と奈美ちゃん、瑠美ちゃんをよろしく」


朱里がキャンピングカーを飛び出そうとしていたところを沙莉が引き留めた。


「行かないほうがいいよ。ね?光」


「うん。多分あれは普通の銃火器じゃどうにもならない。原子爆弾とかじゃないと」


「そ、それじゃあ」


「俺等が出るしかないな」


「だな」


「焔、蒼雷が改造した防御特化のキャンピングカー出して」


「おっけー」


「草乃と朱里さんはこのキャンピングカーに乗って避難してて」


「分かった」


「なんかあったらいつも通り花火あげてね。光がすっ飛んで行くから」


「朱里さんもそれでいい?」


「ほんとは嫌だと言いたいけど、今はそれが最善だよね。草乃ちゃん運転お願い。私は本部の人達に連絡する」


「それじゃみんな行くよ」


こうして私達は仙台基地の危機に立ち向かうのだった。

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