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嫌な予感

避難訓練が終わった後、1週間程何も無い日が続いた。


「なんか最近暇だなぁ」


「んじゃあ企画でもすっか?」


「いや、暫くはやらなくていいよ」


今日は授業の無い日だけど私達は暇だったので学校に来ている。


光と沙莉は奈美さん、瑠美さんと一緒に子ども達と遊んでいる。


私達三人は特にすることもなく教室で駄弁っていた。


「そろそろ俺等は旅に戻らねぇか?」


「珍しいね、蒼雷がそんな事言うなんて」


「蒼雷はただ勉強したくないだけだろ」


「そうだよ」


私達がそんな雑談をしていると教室の扉が開いた。


「あっ、みんな久しぶり」


「あっ、朱里さん」


朱里さんが教室に入ってきた。


「何しに来たんです?」


「休みもらったから遊びに来ただけだよ」


「なぁんだこの基地崩壊の知らせじゃねぇのか」


「そんな不吉な事言うなよ蒼雷」


「そうだよ」


「そういえば沙莉ちゃんと光ちゃんは外で遊んでたけど三人は行かないの?」


「あの2人子供たちに好かれてるんだよなぁ」


「うんうん。光は小学生くらいの子たちに人気だし、沙莉は中学生とか4歳5歳くらいの子に人気だし」


「そういう役回りって焔君の立場じゃないの?」


「まぁ焔は慕われるってよりかは同い年でいたらおもろいって感じだしな」


「草乃は飯の時だけ人気だよな」


「あ、それは分かるかも」


「私には料理しか無いってことですか?」


「そういうわけじゃ、、、まぁ間違ってはないけど」


「そういうこと言うんならもうお菓子作らないよ」


「すまんすまん」


「んまぁそんなことは一旦置いといてせっかく4人いるし麻雀しに行こうぜ」


「そうだな。外にキャンピングカー止めてあるし」


「そうなの?よーしなら早速やりに行こう」


そうして私達が移動しようとした時、朱里さんの無線に連絡が入った。


「あっごめん。先行ってて」


そう言われて私達は先にキャンピングカーで麻雀の準備をしていた。


「お待たせ〜」


私達の準備が終わった頃に朱里さんは戻ってきた。


「なんかあったんですか?」


「いや、ただゾンビを隔離してる所からの連絡が取れなくなったって連絡だっただけだよ」


ん?


「それって結構不味い状況なんじゃ」


「いや大丈夫大丈夫。なんか前々から無線の調子が悪くてね。それを修理も出来ないもんだから。多分通信機が故障しただけだから大丈夫だよ」


「そ、それなら良いですけど」


「んなことよりさっさと始めようぜ」


「今日は果たして誰がトリロン食らうかな」


「そう簡単にトリロンなんて起きないでしょ」


「いや結構起きてる気がするけど」


そうして私達は光と沙莉が帰ってくるまでひたすら麻雀をしているのだった。






「おいおいおいなんだよこれ」


「ヤバくないですかこれ」


通信が取れなくなったゾンビの隔離所に新しい無線を届けに行っていた私、室瀬と部下の高井は隔離所を見て絶句していた。


「おい、高井。今すぐ基地本部に連絡を」


「は、はい」


「にしてもこりゃあどうしたもんか」


それにしてもこの現状もヤバいが元々ここを見張ってた隊員はどこに行ったのか。


「謎は多いが今はそれどころじゃないか」


「報告完了しました」


「よし、とりあえず私達も基地に戻るぞ」

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