チームカジノwith不正行為その2
焔チームが脱落した後、蒼雷がトランプを1枚、ジョーカーにするカードを使い勝利し、その後は誰もカードを使わず、役も揃わずに終了した。
「さぁて、晴れて焔のせいで司会進行に専念出来るようになったところで続いてのゲームは、みんな大好き麻雀だよ」
ま、麻雀?
「カジノで麻雀ってどうやるの?」
「だから今回は少し特殊な麻雀。まず最初に牌が配られた時点でベットする量を決める。そして今回の麻雀は全員が上がるか、牌が無くなるまで続ける」
「つまり誰かが上がってもそのまま続行ってこと?」
「うん。それで最終的に役が一番強い人の勝ち。ベットした得点を総取りだよ」
「なるほど。分かりました」
そうして、今回は朱里さん、蒼雷、私が出場した。
「それじゃあゲームスタート」
最初の牌が配られた。
うん。まぁまぁ悪くなさそうだね。
「んじゃ俺はとりあえず30ベットくらいかな」
「それじゃあ私も30でいいかな」
「なら私も」
こうしてベット数は30に決まった。
そうして順番に番が回っていった。
「ポン!」
最初に動き出したのは蒼雷だった。
「いきなり鳴くなんて、なんか凄い手牌なのかな?」
「いやいや、そんなわけ」
「あれは絶対なにかあるな。なら私もそろそろ仕掛けるよ。リーチ!」
蒼雷に続いて私も仕掛けた。
「え!!?2人とも仕掛けるの早いよ」
その後暫くやっていくと、、、
「あっ、ツモ!」
私が最初に上がった。
「それじゃあ草乃は牌を見せずにそのまま待機ね。朱里さんと蒼雷も頑張って」
「そろそろ俺もやらないとな。おっ、カン!そしてツモ!」
私に続いて蒼雷も上がった。
「えー!2人とも上がっちゃったの!?この場合、はどうするの?」
「この場合は一人で打ち続け貰うよ」
「それって結構精神的にしんどいよ」
こうして最後まで打ち続けたが朱里さんは上がれなかった。
「さぁて、じゃあ順番に結果発表してもらおうかな」
「それじゃあ草乃から」
「私はこれ」
そう言って牌を倒した。
「えーっとこれは多分18000点かな」
「ちょっと待ったぁ!」
突然蒼雷が待ったをかけた。
「カード発動!相手の役を一つ無効化する。よって草乃の点数は8000点だ」
「えぇ!!ってなると思った?こっちもカード発動!相手のカードの効果を無効化する」
「ま、マジか」
「それで蒼雷の点数は?」
「これ」
蒼雷はゆっくりと牌を倒した。
「えーっとこれは、、、12000点だね」
「よって勝者草乃!」
「やったぁ!」
こうして私は80得点獲得した。
その後もなんやかんやでゲームは進行していき、次がラストゲームとなった。
「さぁさぁなんともう次が最後のゲーム。沙莉&朱里さんチームが190得点。蒼雷&奈美さんチームが150得点。草乃&瑠美さんチームが60得点」
結構負けっちゃってるんだよね。
主に私のミスで。
「さぁでもまだ最下位のチームにも逆転のチャンスはあるからね。さぁ最後のゲームは、数字じゃんけん!」
「数字じゃんけん?」
「そう。数字じゃんけんってのは1から5のうち好きな数字を選んでそれを全員同時に出す。基本的に一番大きい数字の人が勝つけど、一番大きい数字が5の時で、もし1を出してる人がいれば1が勝つ」
「そして負けた場合、自分が出した数字×10ぶんの得点を勝った人に渡す」
「つまり、5を出すには50得点ないといけないってこと?」
「そういうこと」
え、待ってそれ私達相当不利じゃない?
「誰かが脱落したら終わりな」
「そんじゃあもうみんな出場する人は決まってるだろうから早速やっていこー」
出場者は奈美さん、朱里さん、私だった。
「それじゃあとりあえずみんな数字を決めてね」
うん。大丈夫。
普通にやったら勝てないけど、私には一つの勝ち筋がある。
それに賭けるしかない。
「みんないい?せーの」
「1」
「2」
「5」
奈美さんが1、朱里さんが2、私が5を出した。
「おぉ~これは奈美さんの勝ち。70得点獲得だね」
よし、計画通り。
次は私は1しか出せない。
だからどうあがいてもここで終わる。
でもそうはならないんだよね。
「んじゃいくよー。せーの!」
これが私達の完璧な作戦だよ。
「カード発動!」




