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チームカジノwith不正行為その1

次の日、朱里さんが休みを取ってくれたので、瑠美さんと奈美さんを呼んで焔と光の特大企画をやることにした。


「さぁさぁ久しぶりの大企画でーす」


「イェーイどんどんパフパフ」


相変わらずテンションの高い焔と光。


「今回も勝ちますよ」


「私も頑張らないと」


「絶対に負けないからね」


何故かやる気のある奈美さん、瑠美さん、朱里さん。


そしていつも通りの私と沙莉と蒼雷。


「それじゃあまず今回のゲームを発表します。今回のゲームはチームカジノwith不正行為!」


「イェーイ」


ん?


「は?」


「どうゆうこと?」


「まぁまぁとりあえずルールを聞いてください。今回は4チーム、それぞれ2人組でやるカジノ」


「つまりチームの得点と言うかチップを最終的に一番多く持っていたチームの勝利ってこと」


まぁうんそこは理解出来る。


「そこじゃなくてwith不正行為の方が気になるんだが」


「私も」


「何でもありのカジノってこと?」


「不正行為っていうのはバレなきゃ何しても良いってわけじゃなくて、プレイヤーにはそれぞれ5枚のカードが配られて、そのカードには色々な効果があって、相手を降りられなくする効果とか、気に入らない結果を改竄出来たりとか」


「改竄って、だからwith不正行為ってことなのね」


「んでカジノをやる時はチームでどちらがやるかを選んでやる。自分がプレイしている時なら好きな時に何枚でもカードを使える」


「ただし、ゲーム数は10回だから慎重に使ってね」


「つまり、1ゲームにつきカード1枚が基本ってことですね」


「まぁね。後は、、、なんかあったっけ焔」


「後は、そうだ。チーム同士でも敵同士でも自分の手札を教えるのは禁止」


「なるほど。味方を信頼してゲームに出したり、味方に信頼されないといけないのね」


「あー後それとチームの合計チップは100枚だよ」


「1ゲーム10枚までの損失に抑えないとか」


「そういうこと。んじゃあ早速ゲームを始めていこう」


チーム分けは、焔と光のチーム、私と瑠美さんのチーム、蒼雷と奈美さんのチーム、沙莉と朱里さんのチームとなった。


「俺と光は情報色々知ってるからハンデで手札はそれぞれ3枚でやるから」


そうしてそれぞれ5枚の手札が配られた。


「最初のゲームはカジノと言えばのポーカーだよ」


「3回勝負だからな」


「それじゃあチームカジノwith不正行為、ゲームスタート!」


そうしてそれぞれチームでどちらが出るかの作戦会議が始まった。


「瑠美さんはポーカー自信あります?」


「私は正直ないかなぁ」


「私もそんなに無いんですよね」


「それならここは一度捨てちゃいます?」


「カードを使わないってことですか?」


「それもそうですけど、ポーカーなら無理に賭けずにすぐ降りるっていう選択肢があるじゃないですか」


「確かに。それなら被害を最小限にして次に繋げられますね」


「よしじゃあこの作戦でいきましょう」


そうして私達のチームは作戦立案者の瑠美さんが出ることとなった。


「そろそろみんな決まった?」


「うん」


「決まりました」


「俺等もいいぜ」


ポーカーの出場者は焔、沙莉、瑠美さん、蒼雷だった。


「基本的にカードを配るのは光だけど不正行為が無いようにちゃんと見といてな」


いや、光の速度で不正行為されたら誰も気づけないと思うけど。


流石にそれはしないか。


「じゃあ1枚目めくりまーす」


最初の1枚はクローバーのキングだった。


「んじゃ俺からいくぞ。ベット」


「私もベット」


「私もベットです」


「んじゃ俺はオールイン」


ん?


「は?」


展開が急すぎて訳がわかんない。


「オールインだよ。オールイン」


焔は最初っからぶっ飛ばしてきたみたい。


「焔、ポーカーのルールちゃんと理解してる?」


「いや、役は全部知ってるけどベットとかレイズとかのやつは詳しくは知らないよ」


おいおい運営がなにをしているのやら


「まぁどちらにせよオールインすることには変わりないから」


「まぁいいか。とりあえず俺は降りるぞ」


「私も降ります」


「それじゃあ私はオールイン」


ん?


「え?」


「えー!?」


なんか焔が一番驚いている。


「私は最初はのんびり行こうかと思ってたけど、焔がその気なら私はついていくよ」


「え?ねぇこの場合どうすればいいの?」


光が困り果ててる。


「とりあえずもう全部めくっちまえ」


捲られたのがダイヤのエース、スペードの7、クローバーの5、ハートの2だった。


「これ2人ともまともな役ないんじゃ」


「それじゃあ俺はカードを使わせてもらう。発動!山札からトランプを10枚引いても良い!」


「な〜にそれチートじゃん」


「降りて正解だったわ」


「さぁこれにて俺の役は7のフォーカードだ」


流石にこれは焔の勝ちかも。


「ふっふっふっ、残念だね焔。私もカードを発動!私の役が強制的にロイヤルストレートフラッシュになる」


「は?」


「え、えーっとフォーカードよりロイヤルストレートフラッシュの方が強いので沙莉の勝ち」


「なんだよあのカード。チート過ぎんだろ」


いやいや焔が作ったんでしょうが。


「あれはうん。光が作ったやつだね」


「何してくれてんだ光」


「いや、それはこっちのセリフだよ。初っ端からオールインとか」


こうしてゲーム開始早々焔&光チームが脱落したのだった。

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