練習とファン
そうしてさっそく私達のレッスンが始まった。
「みんなにやってもらうのは2曲。私達の代表曲の【プランオブアリア】と新曲の【アリアン】の2曲だよ」
「プランオブアリアって昨日歌ってたやつですよね」
「そうそう。それじゃあとりあえずプランオブアリアの練習から始めよっか」
「「「はい」」」
「とりあえず、ダンスからね」
「それでは私がゆっくり踊るので真似してみてください」
そう言って美華さんはスローで音楽をかけ、私達に分かりやすいように踊ってくれた。
それに合わせて私達も踊ってみた。
「光ちゃん上手いね」
「沙莉ちゃんもいいね」
「草乃ちゃんも頑張れ〜」
こうして光と沙莉は完璧では無いものの踊り切ることが出来た。
私はもはや踊れているのか怪しかった。
「光ちゃんはリズム感は完璧だね。初めて踊るのにミカと全然ズレてなかったよ」
「へへ、ありがとうございまーす」
「草乃ちゃんも初めてにしてはよく踊れてる方だよ。光ちゃんと沙莉ちゃんが凄すぎるだけだから落ち込まないでね」
「あ、ありがとうござます」
なんかすっごく虚しくなった。
「沙莉ちゃんはなんというか完璧だね。光ちゃんはところどころアレンジと言うかオリジナリティがあるダンスしてたけど沙莉ちゃんはミカの踊りを完全再現してたね」
「ねぇ草乃完璧だって。やったぁ」
珍しく沙莉がはしゃいでるなぁ。
「よかったね沙莉」
「でもみんな課題はあるね」
「そうですね。草乃さんはまず動きを覚えて動けるようになるところから」
「うっ、はい」
「光さんは大まかには出来てますが細かい動きも大事です。指先なども注意してやりましょう」
「はぁい」
「沙莉さんはもう少し笑顔とファンに向けて踊るということを意識しましょう」
「は、はい」
「それじゃあ、光ちゃんはミカが沙莉ちゃんは風花が草乃ちゃんははるるが付きっきりで教えよっか」
「ん?リーダーはどうするの?」
「え、私?私はちょ〜っとやることがあるからよろしくね〜」
そう言って六花さんは部屋を出ていってしまった。
「何やりに行くんだか」
「まぁいつものことだしいっか」
毎回こうなのね
「それじゃあ練習再開しよっか」
こうして今日はこの後ひたすらダンス練習をするのだった。
夜にはなんとか私も踊れるようになりました。
その頃、焔と蒼雷は
「ロン。8000満貫です」
「いやぁ負けちったかぁ」
「強いねぇ二人とも」
いつの間にか麻雀道具を取り出して、ファンの人々と麻雀をしていた。
「にしても二人とも、高校生だけで外で暮らしてたんだって?」
「いやぁ凄いなぁ。俺等じゃ無理だよ」
「いやいや、安全地帯にいたり、色んなところにお世話になりながらですから」
「だとしてもだよ。俺等なんかこんなところで引きこもってるだけだからな」
「プランアリアがいなかったら外に食料を取りに行く勇気も出ずに餓死してたろうな」
「ゾンビパンデミック前も後も変わらず俺等のアイドルだな」
「あーあ、また七人でのライブが見てぇなぁ」
「七人?プランアリアは四人組のアイドルじゃ」
「いや、この騒動前、つまりこのライブの本番の時はあの4人に加えて後3人居たんだ」
「でも今はもう」
「どうしてですか?」
「ゾンビパニックが起きた時、勿論この会場にも沢山のゾンビが出て来たんだ。俺等はみんなパニックなってたんだ。でもそんな時、プランアリアのみんなは俺等を勇気付けて、的確に指示を出したんだ」
「そのおかげで俺等はここを安全にすることが出来た」
「じゃあどうしてその3人は」
「ここを安全に出来た後、その3人がこの会場の防災グッズが置いてある部屋に行こうと言い出したんだ」
「けどもうみんな限界で」
「それはプランアリアのみんなも同じだったはずなのにその3人とリーダーとスタッフ何人かが取りに行ったんだ」
「その時にリーダー以外はみんなゾンビに感染してしまったんだ」
「そんなことが」
「だから俺達ファンは決めたんだんだ。もうこれ以上プランアリアのメンバーを欠けさせないように俺達が頑張ろって」
「そうしてなんとかここまでやってきたってわけさ」
「なんか言いにくいこと聞いてしまって」
「いや、良いんだ」
「それに俺等が頑張るって言ったけど、結局プランアリアのみんなに応援してもらえてるおかげだからな」
「プランアリアのみんなには感謝してもしきれない」
「だから俺達は永久にプランアリアのファンなんだ」




