わたがしのぼうしをたべた
ロボ子さんを見送り、当初の目的であった館内の捜索に戻る事にしたのだが
『米花〜見て見て!』
前からメルヘンな?帽子を被った母が来た
『どうしたの?それ?』
綿菓子の様なモコモコした素材の帽子に浴衣である、どう見ても変な人なのだが余り余計な事を言うと母の機嫌を損ねるだろう……俺は空気の読める息子である
『良いでしょ!白椿ちゃんが作ってくれたのよ!』
話しを聞くと白椿姉ちゃんが魔法で作ったと……魔法だと!すっかり忘れてたがこの世界には魔法があったな、でも白椿姉ちゃんだよね?
『シエナさんにお菓子作りの話しを聞いて教えて貰ったんだってさ、私も聞いたけど私には無理だったよ』
『ん?お菓子作りで帽子??』
『この帽子はお菓子なんだよ、見た目の通り綿菓子』
そう言うと帽子の端を手で摘んで渡してくれた
『わぁ、本当に綿菓子じゃん、美味しいけど……髪ベタベタになんじゃね?』
『それが食べる時は綿菓子だけど、帽子のままだと溶けないのよね〜』
なにそれ、さすが異世界!
『俺も作ってみたい!』
料理の趣味は無くても魔法って聞いたら作りたくもなるよね!
『まだ厨房に居ると思うから聞いてみたら?』
『さっそく行って来る!』
ダッシュで厨房に向かい、姉ちゃんとシエナさんを発見した俺は
『帽子を教えてください!』
『なに?米花?いきなりどうしたの?』
話しを端折り過ぎた!
『魔法でお菓子の帽子作ってるって聞いたから』
『桃ちゃんから聞いたのね、シエナさん米花にもやらせて良いかしら?』
『良いよ、じゃあ最初にこの粉の入ったボウルに帽子をイメージをしながら魔力を流し込む感じで』
『魔力って?』
ここからが難しかった!魔力なんて知らないし何処から出るとか何処に有るとか、姉ちゃんは何となく魔力が分かるらしいが
『ほら、身体の中に何かほわっとした流れ有るでしょ?』
ほわっと?
『ちょっと手を貸して』
姉ちゃんから暖かい何かが流れ込んで来た、これは?
『ちょっと試してみるよ』
ボウルに集中、帽子をイメージして……おりゃ!
『帽子?じゃない何かが出来た』
シエナさんは初めてで何かが出来るなら魔法の才能は有るよ、って言ってくれたが、姉ちゃんは最初から帽子が出来たらしい
『私は魔法の天才っぽいから米花も頑張りたまえ!』
その後も何回か練習はしたけど帽子は出来なかったよ、ちょっと悔しい!




