表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

連続異世界転生

作者: HasumiChouji

「お前は、まだ、前々々々々々々世ぐらいの罪を清算し終えてないので、異世界転生だ」

 好きだった女の子に告白したら両想いだったと判った翌朝に、通り魔に刺されて理不尽な死を遂げた直後、僕は神様らしき何かにそう言われた。

「あ……あの……罪って何ですか?」

「恐ろしい罪だ。ともかく、ちゃんと罪を償って来い」


 と言う訳で、僕は、ありがちな異世界転生をした。

 転生した直後に遭遇したゴブリンの群は……一瞬で倒せた。

 たまたま、そのゴブリンに襲われていた隊商にお礼を言われ……。

 どうやら、僕は、この世界で最強クラスの戦士スキルと魔法使いスキルと……ともかく、ありがちな超チート能力を持っていて……。


 後は良く有るパターンだった。

 僕は、この世界を脅かしていた魔王を倒し、この世界唯一らしい国の王女と恋仲になり……。

 しかし、あの神様みたいなモノが言ってた「罪を償え」とは何だったのだろうか?

 だが、幸せな時間の中、段々と前世と転生した時の記憶も薄れ……。


 僕が王位を継いだ頃、次の魔王が出現したらしかった。

 再び僕は魔王討伐に向かい……だが、すぐに気付いた。

 大軍を率いて正面からぶつかれば……下級兵士達が大量に死ぬ。

 まずい。

 一般庶民を徴兵した下級兵士の命の価値など大した事は無いが……出自がよく判らない僕が王になっている事を良く思っていない有力貴族も少なくない。

 前回、魔王を倒した時と同じく、少数精鋭で行くのが得策だろう。


 と言う訳で、今回も、命の危険を伴なわない程度の適度なスリルを満喫した後、あっさりと魔王を倒す事が出来た。

「よし、みんな凱旋……」

 ドゴッ……。

 僕の腹に剣が刺さり……。

「な……なんで……?」

 その「なんで」には二重の意味が有った。

 たまたま魔王討伐に雇った戦士……そいつが、いきなり僕を背後から剣で刺した。その理由が……判らない……。

 そして、もう1つ。

 そいつの顔に何故か見覚えが有る気がしていたが……ようやく思い出したのだ。

 でも何故だ? 何故なんだ?

 何故、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「お前は、まだ、前々々々々々々々世ぐらいの罪を清算し終えてないので、異世界転生だ。まだ、十回以上は、似たような事の繰り返しだな」

 またしても死んだ後、僕は神様らしき何かにそう言われた。

「あ……あの……だから……罪って何ですか?」

「恐ろしい罪だ」

「だから、恐ろしい罪って何ですか?」

「話せば長くなるが……お前は、前々々々々々々々世ぐらいで、ある男が幸せの絶頂に有る時に、そいつの命を理不尽に奪ったのだよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ