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シンリャクセヨ
木造の家の一室で悩んでいる少年。
「どうしたものか・・・」
少年が考え込んでいると木製の扉が勢いよく開く。
「おい!」
「早く行くぞ!二等兵」
勢いよく入ってきた、剣を背中に掛ける少女が言った。
「わかった」
少年はそう答えたものの苦悩した。なぜなら少年は昨日までただの農民だったからだ。
「(くそっなんで僕が二等兵なんかに・・・)」
少年は昨日起きた爆発を思い出す。
「あの爆発さえ無ければ」
「ん?いま何か言った?」
少女は少年に尋ねる。
「いや・・・何でもない」
少年は少女の質問に答える。
「(僕だけなのか昨日の爆発を覚えているのは・・・)」