詩篇第80編、解読文章
第80篇
聖歌隊の指揮者によってゆりの花のしらべにあわせてうたわせたアサフのあかしの歌
80:1イスラエルの牧者よ、
羊の群れのようにヨセフを導かれる者よ、
耳を傾けてください。
ケルビムの上に座せられる者よ、
光を放ってください。
(このまま)
※イスラエルの牧者よ(人々を導く者よ)、
羊の群れのように、恥を負った者を導かれる者よ、
耳を傾けて下さい。
カルビムの上に座られる者よ、(この意味は神の意味をなします)
光を放って下さい。
※ヨセフ=ヨセフの名の由来は、神が初産のラケルの恥を「すすいでくださった(אסף:has taken)」ことにあやかったもの。
※ラケル=Rachel|「雌羊」|ヘブライ語
要するにキリストを意味する聖霊の恥をすすいでくだされた。
その意味を悟らせて、浄化を図ること。
80:2エフライム、ベニヤミン、マナセの前に
あなたの力を振り起し、
来て、われらをお救いください。
(このまま)
※神の長子は、右手の子であり、その苦労と父の家のことをすべて忘れさせて下さった。
来て、われらを御救い下さい。
※エフライム=彼にちなんでヨーロッパ系の男性名としても用いられ、ロシア人の名前に見られるエフレムに対応する。別の意味は神の長子。
要するにヨーロッパと、ロシアを意味する。
※ベニヤミン=名前の由来:ベニヤミン=「右(手)側の子」「南の子」。右が腕力や美徳を表すとする古来からの伝統に由来するという解釈と、ヤコブの他の息子たちが生まれた中央
※マナセ=ヨセフは「神が、わたしの苦労と父の家のことをすべて忘れさせてくださった」ので、マナセと名付けた。
80:3神よ、われらをもとに返し、
み顔の光を照してください。
そうすればわれらは救をえるでしょう。
(このまま)
※神は人々を元に返し、
御顔の光を照らして下さい。
そうすればわれらは救いを得るでしょう。
80:4万軍の神、主よ、
いつまで、その民の祈にむかって
お怒りになるのですか。
(このまま)
※神にいつまでお怒りになられるのかと、人々が問う言葉。
80:5あなたは涙のパンを彼らに食わせ、
多くの涙を彼らに飲ませられました。
80:6あなたはわれらを隣り人のあざけりとし、
われらの敵はたがいにあざわらいました。
(このまま)
※人々にはその苦労を与え、その多くの涙を流させた。
あなたはわれらを隣人のあざけりとし、
われらの敵は互いにあざ笑いました。
80:7万軍の神よ、われらをもとに返し、
われらの救われるため、み顔の光を照してください。
(このまま)
※救いを求める人々の願いを示す言葉。
80:8あなたは、ぶどうの木をエジプトから携え出し、
もろもろの国民を追い出して、これを植えられました。
80:9あなたはこれがために地を開かれたので、
深く根ざして、国にはびこりました。
80:10山々はその影でおおわれ、
神の香柏はその枝でおおわれました。
80:11これはその枝を海にまでのべ、
その若枝を大川にまでのべました。
80:12あなたは何ゆえ、そのかきをくずして
道ゆくすべての人にその実を
摘み取らせられるのですか。
(このまま)
※その状況が大変なものなので、人々は疲労困憊している状況。
80:13林のいのししはこれを荒し、
野のすべての獣はこれを食べます。
80:14万軍の神よ、再び天から見おろして、
このぶどうの木をかえりみてください。
(このまま)
※それを荒らす者らが存在して、
野の獣のような輩は、これをよくついばむ。
万軍の神よ、再び天から見下ろしてください。
このブドウの木を省みて下さい。
80:15あなたの右の手の植えられた幹と、
みずからのために強くされた枝とを
かえりみてください。
(このまま)
※あなたの右の手の植えられた幹と、
その植えられたブドウは、強くなり枝を茂らせた。
それを省みて下さい。
80:16彼らは火をもってこれを焼き、
これを切り倒しました。
彼らをみ顔のとがめによって滅ぼしてください。
(このまま)
※悪なる者は火をもってこれを焼いてしまった。
そのブドウの木を焼いた(断った意味)。
その彼らの罪を咎めによって滅ぼしてください。
80:17しかしあなたの手をその右の手の人の上におき、
みずからのために強くされた人の子の上に
おいてください。
80:18そうすれば、われらはあなたを
離れ退くことはありません。
われらを生かしてください。
われらはあなたのみ名を呼びます。
(このまま)
※選民がその意味に気がついて、その元に集まってくる。
80:19万軍の神、主よ、われらをもとに返し、
み顔の光を照してください。
そうすればわれらは救をえるでしょう。
(このまま)
※万軍の神である、主よ、われらを元に戻して、
御顔の光を照らして下さい(その顔を見せる時に見せて下さい)。
そうすればわれらは救われるでしょう。