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王妃失踪一日目から四十日目まで

女性を馬鹿にした発言がございます。

 その大陸には五王国という主要な大国が5つあった。少し離れた島にある宗教国を除けば、大陸の運命はその五つの国によって決定付けられると言っていいほどの権力と武力を有していた。現在、五王国の関係は良好で争いもなく、大きな内戦を起こしているような不安定な国もない。至極平和な時代であると誰もが認めていたのである。

 だが、その五王国の一つ。大陸の北に位置する王国の王宮が、ある日突然崩壊した。建物が破壊されたとか、魔王が現れたとか、クーデターが起きたとかではない。王宮が機能を果たさなくなったのだ。

 前兆は二つあった。一つは北の王国の国王は27歳という若さで王位を継いだということ。理由は前王が突然の病気により崩御したのである。緩やかに行われるはずの譲位が急なものとなったが、それでも現国王は優秀な側近や文官の力を借りてそれなりに国を治めていたように見えた。

 二つ目は側妃を持ったことだ。国王即位の条件で妃を持たなければならなかったために結婚した王妃がいるのだが、彼は結婚と同時の即位直後に側妃制度を復活させた。四代前の国王が無用な後継者争いを避けるために様々な取り決めを行い、のちの国王たちもそれに従ってきたというのに、彼は堂々と身分の低い男爵家の側妃を王宮に迎えたのだ。そして現国王は側妃だけを伴って表向きの公務を行うようになっていた。

 けれどそれでも誰も気が付かなかった。まさか王妃の失踪が、五王国の一つに数えられる歴史ある王国の王宮の機能を二ヶ月で停止させるなんて。


* * * * *


 結婚から八年。突きつけられた通告に、王妃エリザベートは長い睫毛を伏せてため息を吐いた。

 ここは北の王国、王宮内にある一室である。普通、王妃は国王の隣りに部屋を持つのだが、側妃を入れるという国王の要求により彼女は部屋を明け渡していた。その代わりと宛われたのが、この北西の角にある薄暗い部屋なのである。

 その一国の王妃にしては狭い部屋で、エリザベートは細い指でグリグリと眉間を揉みほぐした。いままで様々なことを我慢してきたが、今回のコレはその限界を超える要求であったのである。

「母上。あのバカ……陛下は何を要求してきたのですか?」

 普通の下級文官が座るような粗末なソファに並んで座る金髪の少年が、嫌悪の表情を浮かべてエリザベートの返事を待った。

「エリック。父上のことをバカなどと呼ぶものではありません。あの方は若くして急に王位に就き、まだいろいろと判らぬこともあるのです」

「もう8年ですよ。8年あれば私でも帝王学を修められます。30も後半にはいった国王に『まだ若いから。即位したばかりだから』などの言い訳が立つわけがない」

 やんわりと注意した母親に八歳の息子が辛辣に言い返すと、エリザベートはその穏やかな眼差しを細めて同意した。

「そうですね。こればかりは受け入れられるものではありません。…………それどころか彼らは触れてはならぬものに触れてしまったようです」

 じわり、じわりと腹の底から込み上げてくる怒りに、エリザベートの表情が変わっていく。隣りに座る王子と部屋の隅で微動だにせず立っていた侍女の顔に、なぜか喜色が浮かんだ。

「見限られますか?」

 エリックの言葉に主語はない。けれど部屋にいる人物たちにはそれだけで意味が通じる。

「いいえ。許しを請うのでしたら再び王宮に戻りましょう。陛下を愛していなくとも、わたくしはこの国と民を愛しているのですから」

 上級侍女と同じような王妃にしては粗末なドレスで立ち上がったエリザベートは、それまでとは一変して覇気を滲ませた表情で言い切った。

「わたくし、怒ることにいたします」


* * * * *


王妃失踪一日目


 特に変わった出来事はなし。王妃の失踪に気付く者はなく、共犯者だけが笑っていた。


* * * * *


王妃失踪四日目


 王妃に出されていた食事が手つかずで戻ってくることを危ぶんだ料理長が、侍従長に相談。侍従長から宰相へ報告され、彼が王妃の部屋を確認するとそこには誰もおらず、宛名のない手紙だけが粗末なテーブルに置かれてあった。

「ふん。ようやく出ていったか」

 宰相から王妃失踪の報告を聞いた国王は、手紙を読むことなく破り捨てると満足そうな笑みを浮かべる。自分を通さずに王妃に何を言ったのかと問う宰相に、国王はイスの上でふんぞり返りながら自慢げに言い放った。

「アレの子供を東の蛮族の友好の証に下げ渡すと言ってやったのだ。親子揃って無駄飯を食い、更に贅沢をさせてやる義理がどこにある。アレの生活にかかる金は民の税から出ているのだぞ? 公務もしない王妃にかける金はない。どうせ実家の公爵家にでも帰ったのだろう。放っておけ。自分から出ていったのなら婚前契約違反にはあたらないからな」

 上手い具合にことが運んだと喜ぶ国王と険のある表情を浮かべる宰相。王宮の警備責任者で前国王王弟でもある宮廷騎士団長は薄い笑みを浮かべたまま、二人のやり取りを眺めていた。


* * * * *


王妃失踪七日目


 国王よりも十歳ほど年上の宰相はいつもと変わらない王宮を歩きながら微かな違和感を憶えていた。どことなく雑然とした雰囲気と、掃除はされているのだがどこか行き届いていないような気がしたのだ。下働きの者達も疲れたような表情で擦れ違い、些細なミスをする者が増えつつあるようにも思える。ここのところ立て続けに他国の急な来訪や会議があった為に、手が回らないのだろうとも思ったのだが……

「宰相閣下」

 侍従長と侍女長、メイド長の三人が揃って自分のところに来たのには驚いた。

「どうした。最近、掃除が行き届いていないようだが」

 職務怠慢だと注意すると、侍従長が疲れたような表情で要望書を差し出してくる。受け取った要望書を見ると、人員補充の要望が書かれてあった。

「これは? 大量にメイドが辞めたという話も聞いていないが?」

 説明を求めた宰相に三人はふかぶかと頭を下げて理由を話し始める。

「この広大な王宮を限りある人員で整えられましたのは、王妃様のお陰なのでございます」

「王宮はとにかく広すぎて、全てを整えようと思いますととんでもない人と費用がかかります。王妃様が嫁して来られるまで、私共の休みは月に一回ほどしかありませんでした」

「ですが、王妃様が嫁がれてから常に整える場所、定期的にメンテナンスを行う場所、埃避けなどで対処して使用するたびに整える場所と分けて下さいまして、それに従い私共はそれまでの人員で王宮を清潔に保ってきたのであります」

 確かに広い王宮全てを常に清潔に保つ必要はない。年に二度しか使わない部屋や、数年に一度しか使用しない部屋もあり、それらを常に整えようと思えば人出と費用がかかる。現国王になってから王宮の人件費などの出費が減り、それでも今まで以上に王宮が整えられていたのには訳があったのだ。

「だが、それだけならお前たちでもできるだろう?」

 王妃が指示していたようにすればいいと言い返すと、侍従長は首を横に振った。

「王妃様は王宮内の全ての事柄に精通しておられました。ですので『明日、急な会議が行われるようなのであの部屋を使います』『四日後にお客様がいらっしゃるので、お客様の好きな湖に面した客間を整えてください』と私共に指示を出してくださいました。私共に外交などの情報は伝わりませんので、王妃様と同じ判断はできかねるのでございます」

「もうすでに二週間以上休みを取っていない者もおりますし、賃金に見合わないと辞める者も出始めております。王宮という場所柄、身分の確かな者しか雇えないことを思うと、急な人員補充もできません」

「ですから王妃様を王宮に戻されるか、または大幅な人員補充を早急にお願いしたいのでございます」



「以上です。いかがなさいますか、陛下」

 宰相は侍従長、侍女長、メイド長から聞いた話を国王に報告する。簡単に人員補充の決済をもらう為でもあったし、王妃を蔑ろにはできないという罪悪感もあった。王妃が人に見えぬところで仕事をしていたのだと説明すると、国王はつまらなそうに鼻を鳴らして出て行けと手を振る。

「あの無力な女がしていた事だ。優秀なお前ならアレ以上に的確に指示を出せるだろう。なに、たいした仕事ではないはずだ。頼んだぞ」

 少し仕事が増えるだけだと取り合うことのない国王に、確かにこの程度なら指示を出せるだろうと宰相は執務室を後にした。


* * * * *


王妃失踪十四日目


「宰相様。四日後の王宮舞踏会のご指示をいただけますか」

 最近、何かにつけて来るようになった侍女長が姿勢を正して宰相の執務室を訪れていた。

「……指示とは? いつものように準備するだけでしょう」

 舞踏会の準備など今までいくらでもしてきただろうと苛立つ宰相に、侍女長は物言いたげな視線を向けるも「畏まりました」と一言返して部屋を退出した。



 雑然と飾り付けられた大広間。テーブルに並べられた豪華な料理と、光石とロウソクを贅沢に使用した煌びやかな空間に、この国の貴族たちが集まっていた。

 最上には主催の国王と少女のように小柄で金髪の美しい側妃が仲むつまじく寄り添っており、その隣には八歳になる側妃の息子が座っていた。そこには王妃の姿も、長男である彼女の息子の姿もない。

「陛下。王妃様のお体のお加減はいかがですか?」

 挨拶もそこそこに皆が聞きにくいことをズバリ口にしたのは、前宰相の奥方で社交界に絶大な影響力を持つミュール夫人である。母親を早くに亡くしていた国王は同じ年頃である彼女のことを苦手としていた。

「相変わらずだ」

 行方しれずになったなどとおくびにもださずにあしらうと、彼女は扇で口元を隠しながら微かに目を細める。

「今日はもう帰ろうと思いましてご挨拶に伺いましたの」

「珍しいな。社交好きの貴女がこんな早い時間に帰るなどと」

 本来なら舞踏会後半まで楽しんでいく女性だ。主催の国王はおいそれと会場を回れない身で、しかも王妃は不在。側妃は国王にべったりで、実質ゲストをもてなしていたのはこの夫人なのである。だからこそ彼女は言いにくい事もズバリと口にした。

「今日はなんの趣向もないのでつまらないのです」

「趣向? いつもと同じ用意をさせたはずだが?」

 意味が判らないと首を傾げる国王に夫人は憐れみが籠もった視線を向けた。

「王妃様がご自分は公務に出席できないけれど少しでもわたくし共を楽しませたいと、毎回ちょっとした趣向を凝らして下さっていたのです。例えば前回は会場に飾り付けられた花の中に三本だけ、王宮のみで栽培されている青い薔薇を紛れ込ませていたのですよ。青い薔薇の花言葉は『夢叶う』。三つとも見つけられれば夢が叶うかもしれないと、若い女性たちもわたくし達も楽しく会場を巡らせていただきました」

 聞いたこともない話に国王は思わず会場に目を向けた。確かに今日は人の動きが少ないと思っていた。特に女性やご婦人方がつまらなそうに集まっているのが目に付いたのだ。

「そ、それはアレが勝手に……」

 動揺が言葉に表れるも、今の国王に繕う余裕はないらしい。自分の息子と同じ年頃の国王に夫人は優しく失礼にあたらないようにそっと目を伏せた。

「『国王夫妻』主催の舞踏会ですのよ」

 当たり前ではないかと暗に批判された会話の最中にも帰っていく者達が相次いだ。舞踏会の時間はまだ半分以上も残っているというのに会場が閑散としてくる。

「それでは陛下、失礼いたします」

 当の夫人も帰ろうと挨拶すると、側妃が国王の服を引いた。

「陛下。わたくし、ミュール夫人とお茶会がしたいですわ。よろしいでしょ?」

 社交界の中心人物で多大な影響力を持つ女性を味方に付けたい側妃は、数年前から国王を通してお茶会に誘っていた。国王が即位した当時、すでに社交界での権力を持っていた夫人は王妃側にも側妃側にも付かずに中立を保ってきたのだが、国王を使った側妃からの誘いを受けるようになったこの数年はあからさまに側妃を避けていた。

「申し訳ありません、陛下。夫の具合があまりよろしくないのです。そばに付き添うためにしばらくは社交を控えようと思っていたのですわ」

 案の定、再び扇で口元を隠して視線を下げる夫人に、国王の背後に控えていた宰相は「大袈裟な!」と胸の内で叫ぶ。宰相にとってみれば元上司である彼の噂はよく耳にしていた。国王の代替わりが落ち着いた頃、あとは任せたと宰相を辞めた夫人の夫は趣味の農業に勤しんでいるという。一週間前も品種改良をするために野山を駆け回って足を挫いた話は聞いているが、それももう良くなっているはずだ。

「そうか。それでは仕方がないな」

 遠回しの拒否に気が付いた国王は小さくため息を吐きながら諦めると、側妃は小さな手で国王の服を握りしめる。

「でも陛下! ちょっとくらい一緒にお茶を飲んでもいいではありませんか……」

 大きな青い目にウルウルと涙を溜める側妃が、まるで子供のように駄々をこねた。その隣で王子が「父上と母上のさそいをことわるとは、なんたるぶれいもの!」と喚き始めたので、宰相が二人を一時的に下がらせる。舞踏会の人が少なくなりすぎて席を立つに立てない国王は夫人を労うと早々に彼女を解放した。

 こうして王妃不在の王宮舞踏会は盛り上がることはなかったが、何事もなく終わったのである。


* * * * *


王妃失踪三十日目


 王宮舞踏会の翌日から王妃不在の事実が一気に噂になった。だが行方不明や誘拐のような犯罪めいた噂ではなかったために国王はこれを放置。反応を返さないことで、事実であることを認めつつ王妃不在は王妃の責任であると言外に示したのである。国王の態度に日頃から王妃を嫌っている大臣を始めとした上位貴族たちも賛同し、王妃不在になんの対策もうたれないまま日々がすぎていった。

 そんなある日。

「なぁ、王妃を探さないのか?」

 宮廷騎士団長が国王の執務室のソファでふんぞり返りながら、やる気のない視線を不機嫌な国王に向ける。五十にもなって独身である彼は、無精ひげを撫でながら背後で直立する部下を振り返った。

「王妃を探さないのかって騎士隊長たちが毎日のように質問してくるのが面倒でな」

「そうですね。せめてどこにいらっしゃるのかハッキリすれば彼等も落ち着くんですが、居場所が分からないというのに何も手を打たないのが気に入らないのでしょう」

 上司が上司なら部下も部下だ。国の最高権力者を前に気負う様子もなく、言いにくいことをずばり口にする。

「なぜ王妃の居場所を知って騎士団が落ち着くんだ」

 嫌っている王妃の話題に機嫌を損ねた国王が声も低く、それでも配下の意見を聞くべく質問してきた。前王弟でもある騎士団長は慣れた様子で怯むことなく、部下に説明するように促す。騎士と言うより文官のような優しい顔立ちの副団長は仕方ないですね、といった雰囲気を滲ませて不動の姿勢を解いた。

「下級の騎士たちの奥方は夫不在の期間が長い上、夫と一緒に地方から出てきた者も多いのです。実家が近くにないので子育てや育児で悩んでいる奥方も多く、夫の仕事の関係で他人には話せない愚痴なども解消する為に、王妃様は騎士の奥方を集めて情報交換会を開いていらっしゃったのです」

「上級騎士の奥方で実家も騎士家系なんて女性に、下級騎士の奥方の悩みを聞いてあげて欲しいと直々に頼み込んだりしてな。それがもう5年近くも続いているらしい」

「私の妻もそうですが中堅騎士の奥方のほとんどが王妃様にお世話になっているので、行方不明を放置しているという事実が許せないようです。それはそうですよね。一番大変な時期に手を差し伸べて下さった方ですから。その不満が騎士である夫に向かい……」

「その騎士たちが俺に泣きついてきたって訳だ」

「我が家も妻から責められていましてね。『貴方が遠征に行っている間、不安ながらも子供と一緒に待っていられたのは王妃様のお陰なのに、王妃様が大変な時に騎士団はなにもしないの? なんのための副団長? 時間外労働だって馬鹿みたいに多いんだから、こんな時くらいその役職を存分に使ったら?』なんて言われましたよ」

 にこやかに笑ってはいるが、不満を腹に貯めているのはよく判る。相手が国王故にあからさまな嫌味を表しはしなかったが。

「で? 王妃様の居場所は知っているのか?」

「しらん。宛名のない置き手紙一つで出ていったぞ。馬鹿馬鹿しいから破り捨てたがな」

 私が悪いんじゃないと答える国王。途端に王族にしては粗野な雰囲気を醸し出しながら騎士団長の厳しい視線が国王を射抜いた。

「中身の確認もしなかったというのか。最初から愛するつもりがないのなら、なぜエリザベートを抱いた。なぜ子供を作った。なぜ即位してすぐに離婚しなかった!」

「仕方がないだろう! 即位しなくては側妃を持てない。それにはアレを抱かなければならなかったんだ! たった一回、初夜に抱いたきりなのに妊娠して男子を産むとは思わなかった。出産後、子供は王家で引き取るからと離婚を申し込んだが、アレは子供と離れたくないなどと我が儘を言ったのだ。だから今まで養ってやったというのに……」

 本当なら側妃の産んだ子供が第一王位継承者となるはずだったのに、あの生意気な女はそんなことでも自分の邪魔をしたのだ。

「……エリーだって好きでお前に嫁いだ訳じゃない」

「何か言ったか?」

 快活な騎士団長にしては珍しく小さく呟かれた言葉は、早くこの話題を終わらせたい国王に届くことはなく。緩慢な動作で立ち上がった彼は腰に手を当て伸ばしながら、濃い蒼い目で甥っ子を見下ろした。

「王宮の治安を預かる騎士団として王妃の失踪は見逃せない。お前が探さないのなら俺たちで探索するが構わないな?」

 問いかける形にはなっているが実質好きなようにする宣言だ。国王は捌いていた書類から目を上げることなく許可を出す。

「見つからなくとも不都合はない。見つかっても王宮には連れてくるなよ。アレは王妃という身分でありながら自分勝手に消えた女なんだからな。この話はこれで終わりだ。二度とアレの話題で時間を取らせるな」

 この時、書類を見ていた国王は気が付かなかった。自分を見ていた2人の騎士が、唇を歪めて楽しそうに笑ったことを。



 その日のうちに王宮からほとんどの下級騎士の姿が消えた。王都を中心に放射状に広がる街や領地へと馬を走らせる彼らの顔には微かな怒りと、彼等の上司が国王の前で浮かべたのと同じ種類の笑みが浮かんでいた。


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