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「導入」

よくあるキャラクリまでの一人称視点での繋ぎと思ってください。

アトランティス第一印象のイメージは屋久島です。

深い霧に包まれた洋上を船が進む。

何度か悪天候にさらされたが、二週間に及ぶ航海は順調であり、船員にも疲れの色はほとんど見られない。

疲れた顔をしているのはこの船に乗り込んでいる、船員以外の人たちだけだった。

船内で憔悴しきった彼らのうちの一人が、廊下に出てきており、船長は話しかける。


「おい坊主! これから一山当てようってのにその体たらくはなんだぁ?」

「いやいや、この揺れに陸のヤツが耐えられるわけないでしょ!」


小バカにするような船長の問いに、ムキになって答える青年。その顔は青い。


「ハッハ! 口だけは一人前か」

「フン! …しかしすごい霧。まだ着かないんですか」

「この霧が晴れればすぐさ…お! もうすぐ見えるぞ」


そういうと船長は甲板へと続く階段に足をかけた。確かに船長が言った通り、窓から見える周囲の霧が薄くなってきている。その事を確認した青年も船長のあとに続く。


「いつ見てもすげぇ迫力だ」


扉を開けた船長は、霧の晴れた景色を見て呟く。

遅れて甲板に上がった青年は、目の前の景色に言葉を失う。

彼の目に写るのは、遥か雲を貫く白銀の山脈。その麓に広がった巨木群がる大森林。その所々から姿を覗かせる見たことのない巨大な建造物。

立ちすくむ青年に船長は言った。


「俺も始めて見たときは言葉を失ったよ」

「…ホント、すごいですね」


そのあと入港準備で部屋に戻されるまで、青年は船首から近づく大陸を見つめていた。



「おう、到着だ。降りな」


船長の言葉を皮切りに、客室にいた乗客は次々と降りていく。

先ほどの青年は一番最後に部屋から出てきた。

タラップを降りる列の最後尾の青年に気づいた船長は声をかけた。おい、お前!その声に反応し、青年は振り返る。


「お前はここに何をしにきたんだ?」

「んー? 冒険、かな?」


その言葉に満足したのか、船長は笑ってそうか!と答えると一拍おいてからこう言った。


「ようこそアトランティスへ! 頑張れよ冒険者!」

青年よりは君とかにした方がいいかもね。

ダイスでどうとでもなるけど、とりあえず主人公は男ってことで!

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