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サーシャは魔法薬師を目指す!  作者:
1年生春期編
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1年生春24




風の日。

今日は午後から魔法薬の実習!ワクワクが止まりません!基礎の初級ポーションだろうと久しぶりに作るポーション!

午前中は興奮を隠しつつ、速やかに済ませる。

お昼休み、サンドイッチを持ってカルナと学園内の散策。ペイラムがしっかり生えているところは、陽だまりのとっても過ごしやすい場所が多いから、1つ目で見つけたところで布を敷いてランチを取るのがここのところの私とカルナのお昼なのだ。


「暖かくて気持ち良いわね」

「うん。今日の午後は初級ポーションも作れるしね」

「サーシャは本当に魔法薬作りが好きなのね」


コロコロと笑うカルナにうっと言葉に詰まる。

確かにここ数日この日を指折り数えてことある事に言っていたかもしれない……当然、ペイラム探しを一緒にしていたカルナは人一倍多く聞くことになった……おぅ……すまぬ。


「久しぶりに作るからね。凄く楽しみ」

「そうね。もう少しペイラムを探して早めに教室行きましょうか」

「うん」


その後何ヶ所かペイラムの生えている場所を見つけて、メモを取る。このぐらいでいいだろう。

だいぶカルナも土の見分けがついてきたみたい。

手が汚れるのも厭わず、土を触って感触とかも確かめている。

マリアがしていたのを踏襲してやってみているらしい。

やっぱり実践って大事だよね。

これ、いいんじゃない?畑仕事する前にどんな土の状態にするのか観察してレポート出して合格してから畑仕事できるようにするとか!…………お貴族様に現実的なのかしら?

まあ、ナイデアール先生にぶん投げよう。

研究室の管理は先生だ。畑守れるかなー

最後のペイラムが生えていた場所にはガゼボがあった。今度ゆっくりしに来るのもいいかなーっと思うくらい静かなところだった。

図書館で本を借りてゆっくり優雅に読書……本の持ち出しできるか知らんけど。



カルナと2人、少し早足で魔法薬の教室に入る。

行く途中でマリアに会ったので3人で近くの席になろうかなんて話していたけれど、時間が早めに着いた割には空き席はわずかしかなく、カルナとマリアは隣同士、私は少し外れて教室の出入口付近の1つだけ空いてた席に座った。

みんなも楽しみにしていたのかな?ポーション作り!

ワクワクだよね。頬が緩みそうになるのを抑える。



教科書を開いて標準的な魔法式の確認。そして基材には期待してはいけないだろうなと思う。

さっき元気なペイラム見ちゃったから余計にね……

逆により効率よく薬効を取り出すにはどうしたらいいんだっけ?と思いを巡らせていると隣の気配が不意に変わった。

げっ!なんでいるの!?ノワールレント様!?さっきまでクラスメイトの子爵家だかの男の子だったよね!?

唖然とする私に彼はにこやかに告げた。


「ようやく君と話せる」

「……え」

「席に着きなさい!授業を始めるざます。今日は自分の中の技術を持って最高品質を作るざます!」


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