1年生春17
この1週間は瞬く間に過ぎていった。
私達は時間が合えば談話室で予習をしていた。算術や語学は私の方が優れていたが実際既にもう学んでいる魔法については、ライラやカルナが優れていた。
さすがに勝手に実践する訳にはいかないので、魔法適正を調べて貰った時の話だとかカーナは火魔法、ライラは治癒魔法の初歩の話を聞いた。
それぞれの故郷の話もホームシックにならないように気をつけながら話す。
私たち世間で言ったらまだ子どもですしね。
家族と住んでたから。家族ラブなのです。
森に採取に行っていた話は当然ながら驚かれた。
地方に住んでいたマリアやカルナですら採取には出た事が無いらしい。
もし行くとしたら?の仮定の話は護衛がたんまり付いた……え?森の入口で護衛?
お貴族様にはびっくりだ。
12歳になったら冒険者登録するんだという話に2人とも食いついた。
自分達もしたいと……いや、護衛のお金高いらしいよ?
というかお家の許可を取ってね?
どうすればいいのか真剣に話し合い始めた2人に私はもしかしていけない事を話してしまったのかとタジタジだ。
まずは授業受けて先生に聞いてみようとおさめる。
先生に丸投げだ!お貴族様のルールなんて知らないよ。
やる気なのはいい事だけど、まず授業頑張ろ?
そんな事を色々話しながら2人と親睦を深める。
2人とも良い子で良かったです。
合間に1人で探検!いや、探索!畑どこなら作っていいのーー?
まずは寮の周りから。案外ペイラム生えてますが……あれ?畑無いんじゃ?というかまさかの生えてる事に気づいてないパターン?
そして無事入学式とガイダンス。
入学式の挨拶は1番の王族の人だった。名前は……忘れた。あの人の取り巻きのまとめをノワールレント様がするのだろう。頑張れー。
ガイダンスは授業のとり方の説明。それぞれのクラスに別れてだった。クラスは簡単、順位順位。怖っ。
なのでノワールレント様と同じクラス。マリアとカナルも。だけど2人ともギリギリだから頑張らなきゃと言ってた。
1年生は適正を見極めるためとかで、戦士科目、魔法科目共に必須。やったね!
算術、語学、地理、歴史、薬草学は基本科目で飛び級も試験に受かれば可能らしい。算術は適正正直飛び級でいいかも。
語学は第二言語習得が飛び級対象なので私は飛び級無理。
やれる事からコツコツと!さて、散策と、研究室の募集が第1棟の掲示板に貼られているらしいから見よう。
取れるだけ取るという方針の基、カリキュラムは決まったしね。ギチギチだけど気にしない。
マリアとカルナはまだ迷っているみたいだし、ノワールレント様はなんだか忙しそうだからお声はかけずに。他のクラスメイトもよく分からないからマリア達に声だけかけてそっと抜け出そう。




