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一般人の私が努力し続けた結果。  作者: 新鮮いちご
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一般人の私が努力し続けた結果。

私、滝本明美(たきもとあけみ)

明るく美しい子になるようにってお母さん達が付けてくれたんだけど、当の私は友達2人…。

努力家で少し自意識過剰な女の子、守人真琉(まもりびとまる)

真琉には親族が居なくて、里親さんのところで暮らしてるの。

もう1人は、最近転校してきた女の子、古賀秘麻莉(こがひまり)

ひまりちゃんは名前の通り秘密が多い。けど、こっちの秘密もきちんと護ってくれる。

2人ともすっごくいい子なんだ。

じゃあ、2人と出会った時の話をするね。


◆◆◆


「北海道から転校してきた、滝本明美ですっ!シュミは本を読むことで…好きなジャンルは魔法少女系です…よろしくお願いします!」


当時の私は小学二年生。本を読んでいたから国語力が高くて、2年生の割には結構色んな用語知ってたかな。

あと時はまだ肩ぐらいまでしか髪がなかったな…。今は腰まで伸ばしてるんだけどね。

でも、なかなか友達が出来なくって、ちょっと学校行くのが嫌になった頃もあった。

そんな時に、別クラスにいたまるちゃんを見かけたの。

まるちゃんはクラスの人気者で、私とまるちゃんは、一般人と芸能人みたいな感じで、凄く距離が遠かった。

けど、ある日、まるちゃんがいじめられてる所を見ちゃったの。

私は、それを黙って見ていられるはずがなかった。

結構、正義感が強い方だったから。


「そんなことしちゃダメだよ!」


「だってコイツムカつくんだもん。てか、下級生が上級生に話しかけてくんなよ」


「ンンっ…年齢なんて関係ないよっ!お姉ちゃんなら、下級生が見習っていいようなことしなよっ」


「は?!下級生のくせに!今日はもう何もしないからさっさと教室へおかえり!しっしっ!」


「ありがとう…なまえなんて言うの?友達になろう」


「わぁっ…嬉しい!私、滝本明美っ!!魔法が大好きなの!友達になろう!」


「嬉しい…」


こんな感じで私とまるちゃんは友達になれて、家も結構近かったから一緒に登校したりして、ドンドン仲が良くなって言ったかな。


◆◆◆


ひまりは、私が5年生の時に転校してきたの。


「古賀、秘麻莉です…よろしくお願いします」


自己紹介はそれだけで、シュミや好きなコトも教えてくれなかった。

友達とかも全然居なかったな。

私は、ひまりと自分を重ねちゃって、友達にならなきゃって思った。

けど私、仲が良くなったら普通に話せるけど、自分から話しかけるのが苦手で、中々関わるきっかけがつかめなかった。

ある日、クラスメイトの子が給食を遅くまで食べてて、そのワゴンを片付ける場所まで案内する事になったの。

私は、今しかないと思って、一緒について行った。


「趣味は?好きな事は?」


「秘密です…」


こんな会話しかしてなかったけど、何気なくこの会話が好きで、だんだん仲良くなった。

それで、今はひまりのこともちょっと分かるようになってきたんだ。


ふたりとの出会いは、こんな感じ。


◆◆◆


「ふーっ…学校疲れた!ただい…あれ?うちじゃない…」


間違えちゃったのかな?表札見てこよう。


私は後ろ歩きしながら表札のところまで戻った。


『滝本』


「滝本…別の滝本家かなあ?お隣さんは…」


『牧田』


お隣さんは、私の家の隣の「牧田」という表札が着いている。


「も、もっかい開けてみよう!見間違いかもしれないし!」


ガチャ


「やっぱり見間違い…ただいまーっ」


「おかえり。アイスあるよー」


「やった!今日はね、学校でこんなことが───。」



◆◆◆


「んー…もう7時?早く準備しないと…」


うちは学校に近いから、8時5分に出ても何とかなるけど…今日は金曜日だからスッキリと学校に行きたいんだよね。


そこから40分…


「ばっちりっ!まるの家に寄って、一緒に行こっかなー」


そんなことを考えながら、私はまるの家…守人家へ向かったのだった。


◆◆◆


『ピンポーン ピンポーン』


『はい、まるですー…あっ、あけみ?やっほー!一緒に学校行く?』


「うん!いくいくー」


『はーい、じゃあ今行くね』


ガチャ


「あけみおはよー!さっ、いこっか」


「うん!昨日ね、『魔女入門』の本や『魔法修行のやり方』の本とか読んで、いっぱい勉強したんだー!」


「あははー…あけみは、好きなことへの努力は凄いんだけど…それよりも、今日の私可愛いでしょ」


「うんっ!すっごい可愛…」


「あははっ!アンタがまるね?排除しに来ましたー!んで、そっちは誰?ま、いっか!2人とも殺しちゃえばいいもんね!」


「ねぇ、まる…あの人だれ?」


「ううん私もしらない」


「なーにコソコソやってんの?んじゃ早速捕まえさせてもらうよー?」


「金棒…?!あれはもしかして、よく読んでる本に出てきてた死神…」


「せいかーい!あんた、ちょっと筋あるみたいだね?死神学校来ない?」


「嫌っ…!あんたみたいに人の魂の回収なんてやりたくないよっ」


「あらそう?せっかく助けてあげようと思ったのに。じゃあいくよ───ンッ!」


「魔法を使うためには…集中力と魔力と想像が必要…」


「それなら、私も…」


「はーぁ?一般人のお前に魔法が使えるわけないじゃん!ま、そこまで知ってるのは褒めてあげるよ」


「まる、もうやめ…っ」


「じゃ、いっきまーす!はあああああああっ!」


死神は鎌を振り下ろし…



「まるに…手を……出すなっ!!!!」





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