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前編

令和―

令和―

令和―


令和になったら一本出したかったんだ…今日思いついたんだ…平成最後に考えて令和になって出したんだ…

(だーかーら、話を聞けって!)

「黙れ悪魔!僕の頭から出ていけ!僕を惑わすな!」

(あーあーそうですか!勝手にしろ!そしてボロボロに負ければいいさ!)

「集中だ…集中するんだ…幻聴に惑わされている暇はない…先生もああいっていたんだ、勝てるはずだ・・・」



『本日開催!ローサングル剣術大会!』


 ここはローサングル、メリクス帝国の王都。100万人を超える人々が暮らし、街は多くの店がにぎわう。観光地としても名高く、他国にも比較的開かれた国である。


 それを可能にしているのが帝国軍の強さであり、下級兵さえ”一人で10人分の強さ”と言われ恐れられている。世界的に見ても最強の陸軍を保有しており、各個の戦闘技術は高く、連携も取れているため、メリクスと戦争しようとするのは七光りのバカしかいない、とまで言われている。


 帝国軍はその強さを誇示し続けるため、一年に2度、実力者スカウトのために大規模な剣術大会を開いており、優勝すれば一気に百人隊長、負けても潜在性を見抜かれ小隊長になるものもいる。よほど恥をさらさなければ、出るだけでもチャンスはあるものであり、少なくとも最下級からのスタートはほぼ決まっているようなものではあるが…

「ハァ…ハァ…」

この青年、ドグラ・イワンは不必要に緊張していた。いくら()()スカウトされるとしても、一方的にやられてしまうようであれば入隊したところで苛め抜かれるのは目に見えている。物理的にも精神的にも追い詰められ、入ったはいいがすぐに自殺した、という兵士も後を絶たず、彼の親友の一人は今も心を病んでいる。



出場登録の時点で、イワンは多くの兵士、また、兵士の教育係は見ている。”あいつは駄目だ、あがりすぎている”と思われていた。そんな目線にも気づかないほど、彼は固くなっていた。

(あーもー。これじゃぜってーに一勝もできねえ…こいつが死んだら俺はどうなるんだ?こんなことになるなら立ち入り禁止区域なんかに近寄るんじゃなかった…)


彼の現状はとても複雑であり、現在彼の中には奇妙な同居人がいた。


「うっひょー、きんもちいい!」

西川裕にしかわゆたかは平原に立ち、叫んでいた。

「たまにはドライブもいいな!ええっとここは・・・400年後の火星か。へえ、こんな穴場があったのか」

タイムマシンで休日を満喫していた。地球から飛び出した人類は、太陽系の惑星を自分たちに都合がいいように改良し、過ごしやすい環境を作り出していた。

「よーし、どこがいいかな…といってもどこも同じようなもんか。ええっと…うん?」

可能な限りは改良されているわけであるが、未開の地は残っている。そんな中には、人類では未解明の現象が起こっている場所もあるわけだが…

「おおー、火星に洞窟なんて作ってんだー、ここにしよう」

そもそもこの洞窟、裕は気づいていないが、一言で言うと不思議空間である。


気づかぬ間に立ち入り禁止区域に足を踏み入れてしまった裕は、5秒と立たず公開することになる。

「んお?なんだこれ…おかしいな」

振り返ってみてみると、看板が立っていた。

「あの形は…」

と。突然足元の地盤が緩んだ。

「のわぁぁぁぁぁ!?」

裕はそのまま火星に飲み込まれて行って…


現在に至る。

(なんだよこいつ!話聞かねぇしよ、それになんなんだこの状況!気がついたら変な部屋にいると思ったら…意味わかんねぇ)


一言で言うと、裕は()()()()()()()()()()()()になっている状態である。本人からは分かるはずもない。

(これだけ動きが硬かったらケガじゃ済まねぇぞ…死んじまったら俺どうなるんだよ…)

考えるとぞっとしない。

(くっそー!話も聞かねぇんなら祈るしかねぇってのか!)


何とも歯がゆい状況である。

そうしている間に、イワンの1回戦の時間に、なってしまった。

なんとなく書いてみたものですが、まあまあ面白そうなので出します。見直しはしてません(白目)


一応前後編に分けて書いていこうと思います。

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