プロローグ
初めての投稿作品です。
至らない点が多々あると思いますがよろしくお願いします。
沈む夕焼け 波の音 白い砂浜・・・
南の島で浜辺に座り夕日を眺める。
この文字だけ見ると、南国旅行に来た様に思えるのだが・・・
そうじゃない。
確かに俺達は高校の学校行事でバス旅行に出掛けていた。
俺の通う学園で毎年開催されているらしいスキー合宿・・・。
“らしい“と言うのは今年転校したばかりで今回が初参加だからだ
なのになぜ俺達は南国にいる?
そう、スキー合宿のはずなのだ。
バスで雪山に向っている最中だったはず・・・
なのに、気がついたら南の島で夕日を見ながら黄昏ている・・・
一体俺達に何か起こったのか・・・
昨日、なかなか寝付けずバスで爆睡したのがいけなかった。
“遠足前の子供かっ“そんな突っ込みが聞こえて来そうだが、仕方ないじゃないか初めてのスキー・・・ 正直かなり楽しみだった。
周りのクラスメイトも戸惑いを隠せずパニックになってざわついている。
一体何が起こったのか?
此処は何処なのか?
何故こんな所にいるのか?
中には「コレって異世界転移じゃね?」などと言っている奴も居た。こいつ落ち着いてやがる。
確かに此処は異世界だ、断言出来る。
理由は夕日の反対側から昇ってきた二つの月だ。
「ティセ◯ラ」と「シルバ◯ント」ではないが二つの月「ルナ」と「アルテミス」がそこにあった。
何故そんな事が言えるのか?
何故異世界の月の名前を知っているのか?
それは、俺が嘗て一つの世界を救った『勇者』の一人であり、今居る世界が俺を含む『勇者』達が救った“異世界“なのだから・・・。
とりあえずがんばります。