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☆初投稿作品☆「From where I stand 」  作者: 山河新(ユーリー)
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弥生ー3

再び衝撃の真実が暴露されます。心の準備をよろしくお願いいたします。

3月も10日を過ぎると肌寒さもようやく和らぎ、暖かい柔らかな日差しに辺りが包まれ始める。


足元にはナズナやオオイヌのフグリ、ハコベやホトケノザと言った小さな野花が彩りを添え、満開になった梅の枝からは芳香が風に乗って運ばれ、鶯の声もどこからともなく響くようになる。


日本中の誰もが待ちわびていた春がやっとその姿を見せるのだ。


小莱の誕生日はちょうどこの時期だった。


厳しい冬に耐えた全ての生き物を労うかのような、待ちに待ったご褒美を渡すような、優しい穏やかさを孕んだ季節はそのまま小莱の人格に反映されていた。


智輝の傷も次第に快方に向かい、近く退院も目に見えて来るようだった。


大天使ザドキエルでもある智輝は入院中の最中でも絶えず世界中からの“祈り”に対する“返しの祈り”を怠らなかった。


そして礼拝堂で日曜の朝に行われるミサにも車椅子で参加し聖書の話にも耳を傾けていた。


病室に備え付けのテレビはテレビカードを購入すれば視聴する事が出来たが


一度崇高な天使なる魂である自身に立ち返った智輝に取ってはテレビの放送など


どのチャンネルも見るに値しない物に成り代わっていた。


あんなに毎週録画して楽しみにしていた深夜アニメも


全く興味が無くなっていた。


漫画も、ゲームもフィギュアも

これまで好きだった物全て

何もかも

取るに足りない


“悪魔”に“洗脳”された“堕落した魂”の人間の“彼造物”に過ぎない。


とわかってしまったのだ。


地上に蔓延る“悪魔”共は一見すると、とても魅力的で楽しく面白い物で人間を誘惑し魅了しようとするのだ。


しかし


その誘惑に惑わされ、一度でも手を伸ばしたが最後


連中の策略に嵌められ


地上で必要なあらゆる大切なものを失う道に落とされてしまう事になるのである。


お金も時間も人の縁も離れていくのは一瞬だ。


時間をかけて稼いだお金も

ただのPVC製の偶像やポスター、DVDやグッズ、“限定”等の飾り文句に踊らされ、実体のないスマホゲームのガチャ等にかけてしまえば一瞬で無くなってしまう。ネットでの繋がりもあって無いようなもので離れた途端一瞬で切れる。


漫画雑誌も

結局、トップの出版者も人気の作家も


みな“次期悪魔”でしかなく、人間を堕落させるためにそれらを世に送り出している役割に過ぎないのだ。


漫画家の多くもイラストレーターやデザイナー、アニメーターの多くも、小説家、写真家、ミュージシャンや歌手や俳優、声優の多くも、ファッションモデルやユーチューバー、有名ブロガー、その他TwitterやFacebook、インスタグラムで何万もフォロワーを抱えているユーザーの数々

政治家、会社の経営者、あらゆる権力を誇示する組織の上層に座する存在。


皆悪魔に魂を売り渡している連中“次期悪魔”なのだ。


本当にこの世は悪魔だらけだった。


人間は欲望に弱い。サタンはそれを知っているのだ。


だから人間が自らの欲望を満たせる物で誘惑を図り

堕落させ、神から遠ざける。


もしくは誘惑により欲望を次々に沸かせ、人間から理性を奪い獣のように本能だけに従う存在へと変える。


他者を思いやる心、真の意味の愛を忘れた人間は自分本意になり最終的に孤立する。


成功者が結局一番孤独なのにはこう言った理由があるのだ。


結局この世での“成功”など単なるまやかしに過ぎず、死を迎える頃には空虚に堕落し闇の塊と化した魂が残るだけなのだ。


勿論こんな魂が天国等行ける筈もなく、地獄に落ち永遠に苦しみ、新たなる“悪魔”になり、仲間を増やすため以下略を繰り返すのだ。


しかし、こんな悪魔共に支配された世界にも遂に終わりが来る。


智輝は見ていた。


夢で見る事もあり、時折無意識に鮮明に脳裏にビジョンが駆け抜けるのだ。


事実上の


「地球滅亡」


「この世の終わり」


の時だった。


かつての“ノアの方舟”のエピソードのような大洪水が

起き


“ソドムとゴモラ”のエピソードのような


大地震、地盤沈下、火山の大噴火が起き

隕石が衝突し日照りが続き作物が枯れ、病原菌が大量発生し


正体が悪魔の“この世での成功者”が次々に滅びる。


将来そうなるであろう存在も例外ではなく、幼い命も容赦なく奪われる。


これらは、天の神が下すのではない。


“主”はもう人類を滅ぼさないと約束しているからだ。


つまりは“地上の神々”多神教の神々の手によって下されるのである。


多神教の神々も地上の人間の悪魔化にはいい加減辟易しているのだ。


半数が死に一段落したものの、数十年後最終的に


「核戦争」


によって、悪魔共は自ら破滅する。


「核」は悪魔が自らの利益の為に作った凶器なのだ。


世界は再び更地になり、生き残ったのはわずか2割の人類。


1割は真に正しい救われるべき人々と

もう1割はその人々を導き守る天界から遣わされた存在だけ。


これらが、

“新しいエルサレム”

“千年王国”


と呼ばれる世界


“再興された地上の楽園”


に入れる人々なのだ。

大昔


“ヨハネの黙示録”


でも聖ヨハネにイエスがビジョンを見せたがつまりはこういう事というわけだった。


この真実は小莱も

大天使ミカエルなる米奇も共に見ていた。


そしてこの終わりの時は驚く程近い未来に


世に迫ろうとしている事も知らされていたのだった。



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