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ツイン・バスター


 人々がこぞって上を見上げた。平民の立場であれば、普段は見る事も叶わない王城。それは豪華絢爛を尽くし、堅牢さも備えている。城を中心として、壁が囲っており、壁の高さは50mほどで、かろうじててっぺんを見ることができる。


 その、大きなはずの壁と、同じ高さのベイラーが、突如として現れた。毒々しい翡翠色のコクピットは、人が造ったベイラーの証。その肩には、内側から食い破るようにして木の根が生えている。かつて、サルトナ砂漠で、激しい憎しみと怒りによって発現した、バスター化と呼ばれる現象。


「こんなバカな事があるか、こんな! 」


 名を、バスター・ベイラーとしていた。黒騎士は、状況の理解を拒むように、誰に聞かせるでもなく怒鳴る。全長50mの巨体というだけで、その戦力は計り知れない。だというのに。 


「バスター・ベイラーが、ふたり!? 」


 ただでさえ、超常現象の塊であるバスター・ベイラーが、複数現れてしまった。帝都側は戦力全体が疲弊しているだけでなく、コウという最重要戦力が欠如している。さらには、住人が足元におり、一歩でもバスターベイラーが動けば、何十人、何百人が文字通り踏みにつけられる。


「ハッハッハ! なんかわからんが、黒騎士が豆粒に見えるぞ! 」

「あの時と同じように、楔を打ち込んで―――」


 2人のバスターベイラーのうち、その片方が黒騎士に狙いをつけている。奴隷王ライカンの操るチャリオット・ベイラーは、巨大化してなお両足は完全ではなく、歩く事は困難に見えた。もともとが外付けで車輪を付けたベイラーであり、バスター化に伴い、部品の多くが弾け飛んでいる。チャリオットを牽引していた、あれほど凶暴だったキールボアもいつの間にか逃げ出していた。ライカンはふつうのベイラーが歩くための訓練もしておらず、彼だけに限れば、住人を踏み潰す心配はなかった。


「ん? 武器も小さくなったな。仕方ない。()()()

「―――へ? 」


 黒騎士が間抜けな声を上げる。ライカンは、ベイラーの両手に、先ほどまで握っていた武器と、同じ物を作り上げようとする。刃がり、斧の役目を果たし、槍のように扱える。両手で持つ都合、間合いは遠く、一撃も重い。


「サイクル・ハルバード!」

「(まてまてまてまて! )」


 あくまで、踏み潰す事ができないだけで、両手は開いている事を黒騎士は失念していた。以前見たバスター・ベイラーが、サイクル・ショットなどの、遠距離から攻撃してくる手段を多用していたのも、思考が狭まった要因となっている。


「(バスター化した奴が武器もったら、こっちは勝てるのか!? )」 


 ベイラーが武器を持つのは、なんら不自然ではないはずなのに、黒騎士は体の芯に衝撃が走っていた。巨大な体躯に合う、巨大な武器。それは見る者に与える威圧感をもっとも効果的に増幅させる。

 

 戦いにおいて、精神論は必ずしも必要ではない。だが、()()()()と思わせた時点で、勝者はほぼ決している。恐怖した(ビビッた)側が、勝てる想像ができない側が、どうして勝利する事ができようか。


 戦いではそんな幼稚かつ、明確な精神論が存在しているのもまた事実だった。巨大なハルバードを天高く掲げる。あまりに巨大なハルバードは、この王城を囲む壁にあたり、満足に振り回す事ができないほど。カツンカツンと刃先が触れ、壁を削っていく。


「(ッチ、薙ぎ払えねぇ……仕方ない)」


 舌打ちしながら、仕方なくハルバードを縦へと振り直す。それでも、地上にいる人々にとっては脅威以外の何物でもあない。


「黒騎士! 死ねぇええええ!! 」

「レイダ! 避けろ! 人のいない側だ!  」

《仰せのままに! 》


 レイダは返事をするものの、後ろには、逃げ惑う民たち。前には2人のバスター・ベイラー。逃げ道などどこにもない。シールドで防ぐ手も考えたが、重量差を鑑みて一瞬で破棄した。


《(だが振り下ろしならば! )》


 防ぐでも逃げるでもないなら、躱すほかない。幸い、ライカンは、ハルバードを薙ぎ払うのではなく、振り下ろしてきている。


 迫る刃をぎりぎりまで引き付け、レイダは片足で跳躍した。ハルバードは地面に突き刺さり、衝撃で石畳みが砕けて散る。その破片は遠くに舞い散り、逃げる民衆の頭上へと降り注がんとしていた。


《危ない! 》

「サイクルショットで撃ち落とす! 」


 ハルバードによる致命傷をよけたにも関わらず、今度は民衆を守るべく黒騎士は動いた。舞い散る破片といっても、石畳ひとつひとつが人間と同等の大きさであり、生身の人間に当たればひとたまりもない。


《「サイクル・バーストショット! 」》 


 レイダの目が赤く灯り、両腕からサイクルで作り上げた針を発射していく。サイクル・ショットの応用であるバースト・ショットは、狙いをつけない代わりに、無数の針を飛ばす事に特化している。弾幕を張るにはうってつけの技だった。


 両腕でバースト・ショットを連射していく。その一射が破片に当たるごとに、地細かく小さく砕かれていく。それでも、大きすぎる破片は砕ききれない。

 

「に、逃げろぉお! 」


 最大限の努力を黒騎士は行った上での、懇願だった。


 その願いが通じたのか、それとも偶然なのか。人々は自分が助かろうと必死に逃げ惑ったおかげで、なんとか誰一人下敷きにならずに済んだ。その異様な光景に、黒騎士はわずかに呆気に取られながら、民衆に犠牲が出ていないか、点呼を取りたくなる衝動に駆られる。


「(このまま戦いが長引けばどうなるか)」


 ただでさえ巨大なバスターベイラーと戦うのに苦労するというのに、なんら関係のない人々が周りにいるために、戦いずらさは筆舌に尽くしがたい。彼らと黒騎士には特に接点は無く、もし黒騎士が彼らを無視し、戦いつづけた結果、犠牲が出たとしても、黒騎士には関係がない。


 黒騎士も頭ではソレを理解している。彼自身、後ろにいる人々を気にしながら戦えるほど器用でもなく、そして相手のバスターベイラーがそれを許すはずもない。


「(でも、それはダメだろう)」


 だが見捨てる事も、無視する事も、黒騎士は選ばなかった。その決断に、ささやかな賞賛をする者がいる。


《そういう所が、私があなたがたを迎え入れている理由ですよ》

「……父上も、同じことをするだろうからな」

《ええ。きっと、いえ、必ずそうでしょうとも》


 感覚と視界を共有している、相棒のレイダである。4代にわたって、黒騎士の、オルレイトの血統と共にいるレイダの、ささやかな、かつ控えめな言葉。だが今の黒騎士にとって何よりも必要な言葉でもあった。


 心からの賛同者がいればこそ、行動に迷いは無くなる。


「―――よし。壁沿いだ」

《壁沿い? 》

「避難民の少ない壁沿いで戦う。少なくとも踏み潰される事は無くなる。僕らがまず彼らの傍からまずは離れないといけない」

《それは、あのハルバードを持っている相手に、壁を背にして戦うのですか? 》

「退路はどっちにしろ無いんだ。それに」

《それに? 》

「あいつ、最初の一撃を()()()()にしなかった。もし薙ぎ払いをされてたら、僕らもろとも吹き飛んでいたはずだ」

《確かに》

「ここは僕らにとっては広いが、バスターベイラーにとっては狭いんだ」

《なら、薙ぎ払いはしないのではなく》

「できない、んだろうな。さっき壁に邪魔されていたし」


 状況を整理し、黒騎士が戦う上での条件を整えていく。ライカンが振り下ろしを選んだ理由を即座に見抜く。


「問題は、もう一方のバスターベイラーだ」

《アレには、たしか鉄拳王様が》

「いたはず、だ、でもなんで動かない? 」


 整理していくなかで、脅威に映っていたもうひとりのバスターベイラーに目がいく。ライカンの乗るバスターベイラーと同じように巨大でありながら、その両手は固く握りしめられ、武器を作ることhがおろか、構えもなにも取っていない。


「どちらにせよ、コウが起きないとどうにもならない」

《つまり? 》

「逃げ回れって事だ! 」

《ヨゾラ様もなしに? 》

「ヨゾラがいない頃だってあったろう!? というかそっちの方が長いだろう!? 」

《もう空が飛べない頃を思い出すのが難しいです》


 空を自由に飛び回るようになったレイダであるが、それはヨゾラと共にいた時のみの話であり、現状ヨゾラが戦線を離れている場合、レイダは飛ぶ事ができない。ベイラーが空を飛ぶ事が異常であったはずだが、アーリィ・ベイラーの出現以降、空を飛ぶ事がさほど珍しい光景でなくなってしまった。


「気持ちはわかるが今は足を使ってくれ! 」

《仰せのままに》


 レイダはハルバードの矛先を変えるべく駆け出していく。避難した人々は、第十二地区の門へと集まっている。その逆方向へ、できるだけ遠く、できるだけ早く向かう。


「こんな場所でどこに逃げようっていうんだぁ!? 黒騎士ぃい! 」

「(食いついてくれた! )」


 もしライカンがこのまま、黒騎士を無視し、避難民を狙ったら、黒騎士の考えは水泡に帰した。だが、ライカンからしてみれば、避難民を嬲り殺す事などなんら価値はなく、黒騎士ただ一人をたたきつぶせればよかった。


「よし、このまま遠くへ」

《坊や! 前! 》

「っとぉお!? 」


 黒騎士のわずかな懸念が現実のものとなる。ライカンが乗っているベイラーとは別の、シーザァーが乗っていたベイラーが、その拳を無造作に叩きつけようとしていた。しかしその動きは非常にのろく、先ほどのハルバードの一撃に比べれば、あくびがでるほど遅い。


「(シーザァーさんも、バスター化してしまったっていうのか! )」


 黒騎士は、拳で叩き潰されるよりも先に通り過ぎていく。すぐ後ろで再び石畳が砕け散る音が聞こえてくる。


「(だが、シーザァーさんにしては妙に攻撃が雑な気が)」


 黒騎士が感じた、かすかな違和感。シーザァーは徒手空拳の達人であり、ただ拳を地面にたたきつけるような真似をするような人ではなかった。


 その違和感が、視界にとある者を映して決定的になる。


「こいつ、バスターになったのに、どうして正気なんだ!? 」

《私が知るわけないでしょう!? 》

「あ、あれは」


 それは、シーザァーのベイラーの頭上、空高く退避していたパームとアイである。さきほどの攻撃は、黒騎士を狙ったのではなく、アイを狙っての攻撃だった。

 

「(たしかに、前にバスター化した人は、仲間を平気で撃ち落としてた)」


 砂漠でケーシィがバスター・ベイラーとなったとき、高ぶる感情のまま、敵どころか味方もろとも叩き潰すような苛烈さがあった。その苛烈さは、ライカンにも表れている。


 だが、シーザァーはというと、ひたすらその衝動にあらがうかのように、時折身もだえするように、バスター・ベイラーの体が揺れていた。その動きは、まるで子供が駄々をこねているような、幼稚な仕草であるものの、地上にいる人々に危害を加えようという意図は見受けられない。むしろ、空へと逃げたアイを追いかけもせず、ただひたすら、体が勝手に動かないようにしているその姿は、黒騎士には、何かを我慢しているように見受けられた。


「(シーザァーさんは、まだ抗ってるのか! )」


 バスター・ベイラーへと変貌したとき、乗り手にどのような変化が起きるのか、黒騎士が知っているわけではない。だが、正気を失う事は、目の前のライカンを見れば明らかだった。


「二対一にならないだけマシか! 」

《もう一撃来ます! 正面! 》

「だぁもう! 」


 シーザァーが正気を保っているのであれば、バスター・ベイラーのうちの一人が戦力として加わるかもしれない。そんな淡い期待は、もう一方の、ライカンの乗るバスターの攻撃により掻き消える。


「ちょこまかちょこまか動いてんじゃねぇ! 」

「(状況は変わらないか! )」


 ライカンの狂気をはらんだ笑みと共に、ハルバードが三度振り下ろされる。巨大なバスターベイラーで、小さなベイラー一人を狙うのは困難で、レイダは三度躱して見せる。近寄ることなど到底できるはずもなく、無様に逃げ続ける事しかできない。それでも、避難している人々とはかなりの距離を開ける事ができた。ハルバードの一撃には未だ警戒を解けないが、少なくとも、バスター・ベイラーに踏み潰される事は無くなった。


 最悪だった状況は、歩くような速度で改善しつつある。だが、バスター・ベイラーの圧倒的な戦力を前にして、敗北の二文字が消え去ったわけではない。


「(アーリィの自爆に、バスター・ベイラーの出現。何もかも、全て帝都を滅ぼすためだったのか? あの仮面卿の描いてたのは、この景色なのか? )」


 黒騎士の脳裏には、この状況を作り上げた張本人への疑問。


「(これなら、帝都が滅んでも、おかしくない)」

 

 もし、カリン達龍石旅団が居なければ、帝都の人々は、とっくに消し炭になり、王城に立てこもったとしても、バスターベイラーの手によって叩き潰されている。


「(これが、あの仮面卿がすべて仕組んだ事、か? )」


 アーリィ・ベイラーの開発から始まる、一連の騒動。それは国一つを壊す為の手段としては、たしかにどれも効率的かつ、効果的に見えた。仮面卿の計画は、現状、どれも成功しているように見える。アイはベイラーの枠を超えはじめ、コウはカリンと一つになる事で力をつけ始めた。


 純白と漆黒。ふたりのベイラーの生誕が、


「(ずっと僕たちは、仮面卿の手で踊らされている)」


 黒騎士は無論、なんら関係のない人々を戦いの渦へと巻き込んだ仮面卿へ、怒りがふつふつと沸きあがるが、それとは別の懸念が頭を離れない。


「(仮面卿の狙いは、本当にこの国を亡ぼす事か? )」


 仮面卿が発端としたこのたくらみは、すべて帝都を亡ぼすためのたくらみだと信じて疑わなかった。すでにこの戦場はそれを証明しているように見えた。


「(ここまで大がかりな計画を成功させて、一体仮面卿には何が手に入る? )」


 だがひとつ、黒騎士の頭には理解できないことがある。それは攻め入ってきたのが、あくまで同盟軍という事。もし、戦争を仕掛け、帝都を亡ぼしたとしても、その手柄は、同盟を組んだ商業国家アルバトを含む各国である。この戦争の表舞台に、仮面卿の名は一度も出ていない。


「(彼はなぜ、同盟国の首領として声をあげなかった? )」


 仮面卿は、その素性も過去も、素顔さえわからない。


「(帝都を亡ぼして、仮面卿がしたい事は、一体なんだ? )」


 黒騎士の思想が、この戦場を生み出した者へと向かっていきはじめた。


「(何かを奪うための行動、なのか? パームと同じように)」


 空でバスター・ベイラーの頭上を旋回するアイに乗る、黒騎士の知る中で最も汚らわしく、最も恐ろしい男。仮面卿が彼をどのようにして手中に収めたのかは、興味が無いわけでもなかった。


「(たぶん、金なんだろうが)」


 黒騎士の予想は当たっていたが、それを本人に確かめるほど、重要でもなかった。


「(何か僕らの知らない事がある。仮面卿について、何か)」

「が、がぁあああ! 」


 思考の海に沈もうとしたとき、バスターベイラーの中から、ライカンのうめき声が聞こえはじめる。ハルバードを地面に突き刺し、どうにかぐらつく体を支えている。うめき声をあげたままバスターベイラーは動きを止めてしまう。


「な、なんだ? 」

《動きが、止まった? 》

「シーザァーさんの方は!? 」

《同じです。一体なにが》


 黒騎士は、人々は、その姿を目にして足を止めた。あれほど恐怖していた存在が、突然動きを止めてしまった。石畳のあちこちは傷つき、もはや見る影もない。中央にそびえる王城が無傷で済んでいるのが奇跡と言えた。


 戦いの最中に訪れた突然の静寂に、黒騎士は安堵する事もなく、逆に神経をとがらせた。それは数多の戦いの中で得た、勘を呼ぶべきもの。


「レイダ! サイクルスナイプショット! 」

《ど、どこに狙いを!? 》

「頭だ! 何かおかしい! サイクル・スコープも忘れるな!」

《お、仰せのままに》


 レイダは、その黒騎士の勘に応え、サイクル・スナイプショットを構える。ただのショットよりも、精密な狙撃を可能にする長い銃口を備えた、レイダ独自の攻撃である。いわれるがまま、頭に狙いをつけていると、バスター・ベイラーの頭がわずかにうごめているのが目に入る。


《黒騎士様、なにやら頭が、妙なことに》

「頭? それって―――」


 スコープを覗いていた黒騎士の背が、ソレを目にして凍り付いた。それは今だ、鮮やかに記憶に残っている。


「顎だ! 顎を撃って逸らす! ()()を発射させるな! 」

《ハイ!! 》


 レイダにも即座に、その記憶が共有される。ベイラーには口が無い。喉がないためにしゃべる事はなく、息をする事もなく、何かを食べる事もない。故に不要であった。だが、砂漠で戦ったバスターベイラーには、大きな体にふさわしいい口が、後から作り出されていた。


 それは、人間と同じように息をするためでも、何かをしゃべる為でも、息をする為でも、ましてや

食べる為でもない。


 バスター・ベイラーの顔、その下部分に、線が奔ったと思えば、バックリと大きな口が開かれる。そして、その口からは、まるで太陽のようにまばゆい光が発せられている。


 それは、砂漠でバスターベイラーが見せた、アイが放ったサイクル・ノヴァよりもより強力かつ強大な熱閃。それが今、放たれようとしている。


「撃たせるかぁ! 」


 目が焼かれる事も覚悟で、バスターベイラーの頭を何度も何度も狙い撃つ。1本1本は小さな針でも、バスター・ベイラーの頭をわずかに動かすのは十分だった。バスター・ベイラーが、ガコンと音を立てて首を曲げざるおえなくなった時。その口から、一条の光が奔る。


 それは地上を焼くことなく、長く長く、空へと延びた。雲を切り裂いていく。


「クソ、もうアレが使えるようになったのか! 」


 雷のような、流星のような、激しい光を伴った熱閃。ベイラーが当たれば無事であるはずもない。ましてや、生身の人間がうければ、消し炭になってしまう。


 黒騎士の想定より、バスターベイラーが変化するスピードは、砂漠の何倍も速くなっていた。  

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