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ベイラーと商売

 第五地区でのいざこざがおさまる間、宿にとまった一行。いくら長旅になれようが、疲れることに変わりはない。夜になれば大部屋ふたつに別れていった。大部屋といっても、オルレイトとナットが泊まる部屋はちいさく、代わりにカリン達が泊まる部屋は人数相応の広さとなる。


「2人ならしかたないか」

「姫様たちの部屋は賑やかそうだねぇ」


 宿のベットはお世辞にもよくない。硬く、とりあえず眠ることができる程度の質素なものだった。部屋の質はこの宿ではどこも同じようなもので、先に出ていった帰路につくものたちが首をさすっていたのをオルレイトは目撃している。


「でもこれじゃぁレイダの中のほうがまだいいな」

「うん、ミーンの中のほうがいい」


 意見の一致にお互い笑ってしまう。どうやら壁も薄いようで、隣で泊っている客の声がかすかに聞こえてる。


「うるさくしたら怒鳴り込んできそうだ」

「そういえばあの商人は? 」

「ああ、まだ下で飲んでる。あのまま朝まで飲んだくれる気だな」


 下では酒をもって騒ぎまわる男たちが入れ替わり立ち代わり酒を飲んで言っている。ネルソンは今回の金の密輸での儲けがなくなったことで半ばヤケ酒だった。


「これで相場以上のお金でよくいお客さんがくるね」

「それは、商売の話になってくるな」

「オルレイト、牧場やってるだっけ」

「ああ。母上の手伝いだったが、おかげでいろいろな事をしれた。ここになぜ客が来るのかもわかる」

「え、どうして? 」

「この街は今、宿が()()()()()だ」

「それ、どういうこと? 」

「話せば長いぞ? 」

「そんなのオルレイトのいつものことじゃん」

「まて、僕の話はいつも長いか!? 」

「いーから! 続き! 」

「まったく」


 オルレイトが一枚の紙きれに、ペンをもって書き込んでいく。


「商売は、何かが必要な人に、必要な量を与える。そして必要な人はその対価を払う。これで成り立っている」

「対価? 」

「昔はそれこそ物々交換だったが、それだと基準が曖昧でよく争いが起きた」

「基準? 争い? 」


 はやくも頭の上にはてなマークが連続しはじめたナットを見て、より噛み砕いて説明していく。


「たとえば、もしナットが麦畑をやっていて、隣に住んでいる住人が、『お前の持っている麦と、僕のもっているおっきな肉を交換してくれ』と頼む。ナット、お前はどうする? 」

「うーん。いいと思う。お肉は貴重だし」

「いいだろう。では、その話をききつけてさらに遠くの住人が、『麦と魚一匹と交換してくれ』とたのんできた。もってきた魚は手の平くらいの大きさの魚だ」

「そんなの交換するわけないじゃん」

「だが、相手は『これは海でしか捕れない魚だ。おっきな肉よりも貴重だぞ』と言ってきた」

「う、うーん。そういわれると……でもそれなら、隣の人ともっと交換したいなぁ」

「そうだ。物は立地と、条件とが絡み合ってその人にとっての基準が曖昧になる。さっき、僕はおっきな肉といったが、ある日突然、隣の住人はさっきの魚より小さい肉と交換されることがあるかもしれない」

「でもそれ、なんかずるい」

「そうだな。だから、コレができたんだ」


 オルレイトが懐から取り出したのは、この帝都で広く流通している硬貨である。


「お金? 」

「ああ。一回、物の価値をお金に切り替えることで、たしかな基準を設ける。今の話でこのお金の話をいれれば……」


 紙にさらさらと図を描いていく。麦の袋と、肉と魚。三つにそれぞれお金と数字か書かれた。


「隣の住人は、麦を金貨2枚で交換してくれと頼む」

「僕が、それでいいですよ、という」

「ここで、麦の価値が金貨2枚になった。お前は金貨2枚を手に入れ、隣の住人は麦を手に入れた」

「あ! ここで、僕が、『お隣さん、金貨2枚でお肉をください』っていえば」

「そうだ。お隣さんは金貨2枚を手に入れ、お前は肉を手に入れた」


 お金と、物と、人が三すくみで入れ替わる図をえがき、ナットが目を輝かせる。この理論は、一般基本的な通貨における考え方の基礎であり、現代でもその根本は変わっていない。


「(まったく。僕が理解するのに2か月かかったのに)」


 オルレイトは、噛み砕いて説明しているとはいえ、一晩で通貨の商売を理解したナットの頭の出来に舌を巻いている。


「へぇ! こうなってたんだ」

「そうすると、今度の魚の話も分かるか? お前は一度、麦を金貨2枚で渡している。麦には金貨2枚の基準ができているわけだ」

「だから、僕がするのは、『麦を交換するなら金貨2枚じゃないと交換しません!』って断る事だね!」

「その通りだ。こうして物の貴重さに基準ができて、今の僕らがいるわけだ……もっともゲレーンではそんなに流通してないがな」

「そういえば、郵便屋で働いても金貨もらったことない。いつも野菜とか、食べ物貰ってる」

「それでもいいんだ。なまじベイラーがいるから、たいていの事は頼めるし、そのベイラーの方は、お金をもらってもうれしくないしな」

「……あれ? でもお金で交換できるからうれしく無いってことはないんじゃ」

「ベイラーがお金で何と交換するんだ? 」

「そりゃ食べ物とか……あ! 」

「そう。ベイラーは食べないし、なんでも作れる。商売は基本必要ないんだ」

「うーん。なるほど? わかったような、わからないような」

「さて、商売の基礎これくらいにして」

「そうだよ! なんで宿にお客さんが来るかがまだ説明してない! 」


 輝いていた目が一瞬にしてオルレイトを糾弾する。しかしそれを見越していたようで、やれやれとため息をつきながら、さらに絵を描いていく。


「お金が基準になった。そうすると、交換するものがいろいろ出てきた。まず一個目。お前が最初にいった食べ物だ」


 おおきく丸をえがき、その中に食べ物をいくつか書き込んでいく。


「人は食べなきゃ生きていけない。だからまっさきにこれが交換されはじめた。二個目。これは生きていくのに必要な食べ物以外」

「食べ物以外? 」

「たとえば家。大工以外の人は大工に金貨を渡して家を建てる」

「でもベイラーがいるよ? 」

「なら服だ。マイヤがよく作ってるが、ああいうのも交換されはじめた。服は人間にとって必要だ。豪華な服はその素材の希少さで価値があがるし、どうでもいいような布でつくった服は、それ相応のお金で交換されていく」


 二個目のおおきな丸の中に、こんどは服や建物が描かれる。


「そして三つ目」

「三つ目があるんだ! 何々! 」

「何、といわれてもな……しいて言うなら、お金で交換してほしい事全部だ」

「交換してほしいこと? 」

「いまこうして宿を僕らは借りてる。貸してくれてありがとうと、お金を渡す」

「そういえば渡してる」

「手紙を書いて、それを相手に渡したいが、自分では届けることができない。だからお金を渡して他の人に頼んでもらう」

「……それって、僕の仕事? 」

「そうだ。そしてここには、大道芸人や芸術家なんかも入ってくる」

「芸術家知ってる。絵を売って稼いでる人たち! 」

「絵だけじゃない。彫刻からなにから。とまぁ、挙げれば三つ目はきりがない。一つ目と二つ目以外としかいえないな」


 他二つにくらべおおきく描かれた円の中に、郵便や宿が描かれる。


「これが三つの商売。でここからが肝心。三つ目の商売、実はとても儲かる」

「え? そうなの? 」

「もっと正確にいう。一番目より多くお金を儲けることがある」

「ん? んん? それって儲けられないことがあるってこと? 」

「そうだ。まったく儲けられないこともある。というのが三つ目の商売の特徴だ」

「なんかさっきより難しそう」

「基本は、『お金を交換してでもやってほしいことかどうか』だ」

「う、うーん? 」

「もしゲレーンの城下で、同じように宿を開いたとする。どうなると思う? 」

「お客さんがこなくて潰れる」

「まぁそうだろうな。けっして旅人が多い訳でもないし、なんならベイラーと一緒に人が出ていく土地柄だ。そんなゲレーンでも宿はある。どこかわかるか? 」

「うーんと……どこ? 」

「正解は国の端。ハの村とかがそうだな」

「あ、その村いったことあるけど、確かに宿屋がある! というかあの村、それしかないような」

「さて、最後だな。なんで宿屋があると思う? 」

「う、うーん」

「この答えはそのまま、この宿屋がある理由にもつながるぞ」

「え、えーと」


 ナットが頭をひねり、うなりをあげる。その様子をオルレイトはじっと眺めている。とても懐かしい気分に彼は浸っていた。


「(話を聞いてくれるだけでもありがたい、というやつだな)」


 過去、同じように彼の弟に商売の話をしたが、通貨の話を理解するしない以前に、この系統の話をすると彼の弟バレットは寝息をたてて、そのまますやすやと眠ってしまうのである。


「(あいつは根っから軍人なんだよなぁ)」


 バレットは今なにをしているだろうか、無茶をしていなければいいがと故郷と弟に思いをはせていると、突如としてナットが声をあげた。


「人! 」

「うぉっ なんだ」

「旅人が来るからだ! そして旅では人に宿が()()()()()! 」

「……おお」


 ナットは、商売における需要と供給、その需要について完全に理解してみせた。これにはオルレイトも、なんの卑下するでもなく、心の底からの、ささやかな拍手をした。ぱちぱちと小さな拍手は、どんな褒める言葉よりナットを喜ばせた。


「大正解だ。ハの村でも宿ができるのは、あそこが国の端っこで、よそから来た旅人は、まずあそこを通ることになるからだな。だからあそこは、村全体で宿村になってるんだ」

「それじゃぁ、ここに宿があるのは」

「ああ。今、どこの宿も帝都の遠征にきた連中でいっぱいだ。それこそどんなに金を払ってでも泊まりたい連中がわんさかいるのさ」

「でも、それって遠征中だけじゃない? 」

「ああ。これが終われば、宿の値段は下がる」

「お金を払ってでも泊まりたい人がいなくなるから? 」

「ああ。いったろ? 儲けるときは儲かるけど、儲けられないときは全くもうからない。それが三番目の商売の特徴だ」

「でも、だからって何倍にもあげるの、へんじゃない? 」

「ああ。そいう言うのは目先の儲けに目がくらむ、ちょうどネルソンみたいな連中がやるんだ」

「オルレイトは? そうじゃないの? 」

「僕なら、まず値段を同じにしたまま、この硬いベットをやわらかくして、評判をよくする」

「評判? 」

「商売は評判がつきものだ。どこどこの麦は質がいいとか。どこどこの宿は女主人が綺麗だとか」

「宿屋は女主人のほうがもうかるのかな」

「さぁな。でも、いい評判の宿は、遠征に関係なく、ふらっと帝都に来た人も入ってくれる。逆に、この状態を利用して値段を何倍にまで釣り上げるような宿は、悪い評判が流れる」

「悪い評判がながれると、どうなる? 」

「人がぱたりとこなくなる。宿屋は他にもあるからな」

「お、おお! 」

「お金のおかげで物には基準ができた。代わりに人間を信用するかしないかを僕らは選ぶようになった。疑心暗鬼になることもあるが、物々交換で争いが起きてた頃よりは、ずいぶんマシだ」

「……商売って難しんだねぇ」

「でも、だからこそおもしろいのさ」


 手紙を運び、届けた人間の笑顔みて、その日食べる分困らない量の食料を手にできればそれでよかったナットにとって、オルレイトがそう語る世界は、とても遠く、しかしまばゆく見えた。


「商売って、僕にでもできるかな」

「おいおい。郵便屋はどうするんだ」

「あ、そっか」

「まぁ商売に関していえば、本人のやる気と運だな」

「運? 」

「今頃、僕の育てたラブレスが、ここ帝都にも届いてるはずだ、サーラから海をこえて、港で捌かれてるはず」

「あ、牧場で育ててるやつ!? 連れてきたの!? 」

「タイミングがよかった。国王がゲレーンに向かうこの時期に、ちょうどいい具合に成長したラブレスがいた。一年速くても遅くてもアウトだった。その肉が皇帝の口にはいって、もし、もしだ。気に入られるようなことがあれば、その時は」

「どうするの? 」

「僕はあの牧場で帝都と商売できるようになる。帝都からたくさんお金をもらって、あの牧場を大きくして、母上を、父上を楽させてやりたいんだ」

「オルレイトってすごいね」

「……お前からはじめて僕を誉める言葉を聞いたな」

「あれ!? そうだっけ!? 」


 ナットの中で、ヒエラルキーを意識するとすれば、最上位にカリンがいて、すこしさがってサマナやマイヤがいて、ミーンを含めたベイラー達もそこで、自分の下にはだれもおらず、同列にリオやクオ、そしてオルレイトがいた。年の離れた、いつもなんだか顔色が悪そうで、病気がちで薬が手放せない、すこし小難しい人という位置づけだった。


 その人が語る夢が、今まさに現実になろうとしていることに、その夢を実現させるべく今まで努力してきたことを知り、ヒエラルキーがわずかにあがった。それでもマイヤやベイラーほど高くないあたり、彼の、オルレイトに関する所感が雑なのがうかがえる。


「すごいとおもう、うん」

「はぁー……寝るか。明日には騒動がおわればいいが」

「うん。おやすみオルレイト。また共に」

「また共にー」


 長い旅路で分かったことは少ない。だがこうして隣で眠る分にはなんら問題ない間柄にまで、二人の距離はまさに対等の友人といえた。


 ◇


 《おはようオルレイト。早いね》

「ああ、コウか。おはよう」

 《すごいよこの街、あれだけ人がいたのに、夜になったとたん、見回りの兵士以外。だーれもいなくなった》

「……あのネルソンは? 」

 《他の人といっしょに下で雑魚寝してる》


 朝、一足さきに起きたオルレイトが顔を洗っていると、外でじっと座るコウを見つけた。レイダはとなりでまだ眠っている。


「翼のせいか? 」

 《あー、まぁそうだね》


 コウの背中には今、大太刀と、4枚の翼が畳まれている。戦いになればその翼で自由に空をとび、大太刀で敵を両断できる。だがそのせいで、前のように無邪気に寝転ぶことができないでいた。寝転ぼうとすれば翼は折れ、肥大化した肩のせいで変な姿勢になる。今のコウは、はっきり言ってしまえば歩いて旅をすることに向いていない。空を飛んでしまえば問題ないが、墜落という危険は嫌でもついてくる。コウには戦闘機のような脱出装置などついていない。落下した衝撃で中の人間ごとつぶれてしまう。


「(戦いに特化した結果、ベイラーの本懐とは遠くなったベイラー、か)」


 サイクルジェットを皮切りに、コウの体は戦いやすくなっていく。それは同時に、ベイラーの本懐とは何かを問う形になっている。


「コウ、お前の世界は、どんな商売があった? 」

 《商売? 》

「昨日、ナットと話しててな。硬貨の話と、三つの商売の話」

 《三つの商売? 第一産業とか、そういうこと? 》

「なんだ。コウの世界にもあるのか」

 《うん。あるよ》


 だが、オルレイトは知っている。その選択はすべてコウ自身が行っている。カリンの為、己の為。その決断に後悔していないことも。同情などすれば、それはコウへの侮辱にほかならない。


「少しの間でいいから、教えてくれよ。ついでに、この空の上の話もな」

 《宇宙のかぁ。俺も行ったことないから、詳しくはしらないんだけど》

「ほぉー。コウの世界でも、行けない場所があるのか」

 《あるよ。宇宙はまず空気がないから、人間は生きることさえできないし》

「宇宙かぁ。それだけ聞くと海みたいだな」


 であれば、今こうしてできた時間を、コウと共に過ごせる日々を大事にしようというのが、オルレイトのスタンスだった。


 《宇宙には星がいくつもあるけど、全部が遠くて、遠すぎて、その光がこの星に届くころには、もうその星はきえてしまっているんだ》

「ハハハ。まったくわからん」

 《だよねぇ。俺もよくわかってない》

「……でもお前は」

 《オルレイト? 》

「お前は、もしかしてそんな星から生まれ変わって、ベイラーになったのか? 」


 オルレイト自身突飛な発想だと失笑する。だがそう思わずにいられなかった。確かに似ているけれど、しかし異なる世界。それは夜に輝く、けして届かない星と何が違うのか。その差を見つけることができなかった。


 《おもしろいね。そしたら俺は宇宙人、いや、宇宙ベイラーだ》

「宇宙から来たからか? 」

 《それでもいい。俺がどこから来たかなんて、カリンは気にも留めなかったから》


 そして、最後には、二人の共通する人間の名がでてくる。


 《オルレイト、牧場を大きくするんだろう? カリンが言ってた》

「ああ。だから」


 何か言わなければ、今にもここから消えていなくなってしまいそうな、そんな危うさをコウから感じ取る。今、コウは自らカリンへの想いに自覚し、そして使命を確信し、それを果たそうとしている。


 もし、その使命を果たしてしまえば、コウはどこにいってしまうのだろう? 


 数えきれない星屑と同じように、消えてしまうのではないか。


 《俺には、俺の役目がある。それが終わって》

「終わって暇なら」


 つなぎ留めねばなるまいと、思った。


「暇なら手伝いに来い。ベイラーの手ならいくらでも欲しい」


 本心だった。


 《ああ。いいね、ラブレスを運んだりするのかな》

「捌くのも手伝ってもらうかもな」

 《捌くのは怖いなぁ》

「約束だぞ。コウ。だから、黙って消えたりするんじゃないぞ」


 その言葉は楔。この世につなぎとめる、彼なりの譲歩。


 《ああ。約束する》

「どうしてもいなくなりたいなら、その前に、なにか残せ。手紙なりなんなり。幸いゲレーンにはこの世界で一番足の速い郵便屋がいるんだ」

 《わかった。あれから文字も練習してるんだ。だから、そうする》


 それ以降は、約束について何も語ることは無かった。


 コウは現世での商売について、知る限りの事をオルレイトに話した。オルレイトは夢について。その夢の実現がもうすぐ目の前だという事に関して。


 ふたりがゆっくり語る最中、宿に一人の男が訪ねてくる。


「すべて事は終わった! 道は空きましたぞ! 」


 近衛大隊長シーザァー。彼の手によって暴動は鎮圧され、道の行き来が可能になった。


 これで、もう道を阻むものはいない。王城はすぐそこだった。


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