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6人のベイラー

「クチビスに関しては、何も手に入らなかったよ。ごめん」

「だ、大丈夫だったの? 街で火事が起きたようなのだけど、あれはオルが? 」

「あー、いや。僕じゃないな」

「そうなの。でも、無事でなによりだわ」


 迎えた翌朝。オルレイトがカリンへ報告を行う。この地では水の管理者が絶対の権利を持つこと。奴隷制度があること。そして、アーリィベイラーがこの地に現れた事。それ以外の事、特にオージェンの事は話せなかった。あの不思議な体験をどう表現すればいいかわからなかった。


「まさかアーリィベイラーが……あの鉄仮面の男と何か関係があると言うことね」

「それと、もう一つ。この地の奥に氷室(ひむろ)がある」

「ひむろ? 氷を作るという、あれ? 」

「氷を作るあれだ。クチビスが大挙して訪れる理由の一つである事には間違いない」

 《でも、なんで10年前から? その氷室ってもっと昔からあるんだろう? 》


 コウが膝立ちになりながらカリン達の会話に入る。立って話している彼らを座らせるべく自分の手を差し伸べる。カリンとオルレイトは軽く礼を言いながら座り、そのまま話し込み始める。


「その氷室に何かあったのかもしれない。10年前に」

「そればかりは、行って見ないとわからないわね」

 《場所は? 》

「それが、この街の住人の誰一人教えてくれないんだ。教えてくれないだけならいい」

「どう言うこと? 」

「まるで、その事を話すのが禁じられているかのような……そんな不自然さだった。」

 《……ひとまず、目の前のクチビスをどうにかしよう》

「そうね。調べれば調べるほど不自然な事ばかりだけど、まずはこの街を守らないと、その手がかりも失ってしまうわ。コウ、私をあなたの中に」

 《お任せあれ》


 コウはカリンが乗り込みやすいように手の形を変え、そのままコクピットへと滑り込ませる。慣れた動作で滞りなく、コウの体がカリンを受け入れ、その動きを滑らかにしていく。


「オル。あとで皆を集めてその氷室に向かうわ」

「場所もわからないのにどうやって? 」

「クチビス達の方向にまっすぐ迎えば、どのみち分かる事よ。それからアーリィベイラーに気をつけて。アレは脆いけど空をとべるわ。追いかけられたら厄介よ」

「わかった! 」


 オルレイトが足早にその場を去る。レイダの元へと向かったのは想像に容易い。オルレイトの姿が見えなくなった頃、コウが口を開いた。それはカリンのもう一つの懸念を鑑みての事。


 《カリン。いいの? 》

「何が? 」

 《このままだと、クチビス達を狩る事になる。あの馬鹿でかくて阿保らしい武器を使う羽目になる》

「ひどい言いようね」

 《俺には、この街の人たちが分かってて何かを隠しているとしか思えない。氷室のことも、アーリィベイラーの事もだ。この街に鉄仮面の男の手が入っているとしたら、もしかしたら、あの……》

「黒いベイラーが出てくるかもしれない。そう思っているの? 」


 脳裏に浮かぶのは、泣き叫ぶような咆哮と、怒りのままに力を振るう、恐ろしくも悲しいベイラーの姿。黒い肌に黒い髪。燃え盛る炎が大地を焼き尽くす事を良しとする。コウと同じ世界の住人。


「でも、あの嵐でどこに行ったのかわからないのよ? 考え過ぎ、よくないわ」

 《……ごめん》

「謝らないで。代わりに、この街を守ってみせてね」

 《ああ。お任せあれ》


 膝立ちから立ち上がり、一歩一歩歩いていく。街にはクチビスを撃退すべく街の男達が武器を片手に外へと向かっている。時折コウの足元付近に興味津々で寄ってくる者たちがいるために多少まっすぐ向かうのに苦労する。


「おどきなさい。カリン・ワイウインズとそのベイラー、コウが出ます。」


 カリンがその都度に名乗りながら警戒の意図も含めながら歩みをすすんでいく。道中、レイダ達も合流し、ミーロの街は(コウ)(レイダ)水色(ミーン)黄色(リク)(ヨゾラ)(セス)、様々な色をしたベイラーの行進が行われ、わずかに賑やかになる。これからクチビス達を防ぎに行くのだとは誰も知らないが、人を乗せて歩く姿に不思議と安心感を覚えていた。


 ◆


「やることは単純だ。壁を積み、迫り来る奴らに矢を打ち込み、夕刻まで耐えればいい。何。毎年同じことだ。だが気を抜かぬようにな」


 気の抜けるような決起集会が終わり、各々気怠げに持ち場についていく。思わずため息がでるカリンをコウは遮る事もできずにいた。


 《危機感がないなぁ》

「毎年毎年やっているから慣れてしまったのでしょう」

 《本当に大丈夫なのかな》

「考え方次第ね。毎年生き残っているという事が彼らの自信になっていると」

 《まぁそうか》

「無理に気負ってもらっても困るでな」


 ボッファがカリンのため息を受けて答える。コクピットで思わず口を塞ぐカリン。ひとまず詫びを入れる。


「えっとお気を悪くしないでね? 」

「なに。皆の姿をみればそうもなろう。たしかに毎年撃退は成功している。しかし被害が出ていないわけではない。だがここ2、3年はあの武器のお陰でかなり損害は小さくなったのだ」

「それは、そうでしょうね」

「今年はできれば被害は無しと行きたいが、難しいだろう。人に羽でもあれば別なのだろうが」


 ボッファが準備に勤しむ街の住人を遠目にみながらつぶやく。眼光の鋭さはあるものの、杖をつきながら歩く姿は気丈に振る舞っていることを感じさせた。


 《……座ります? 》

「構わんよ」


 しかしその姿は、オルレイトから聞いた噂話を真実に思える程度には人間が出来て見えた。コウがふと気になっている事を聞いてみる。


 《この街、氷があるみたいなんですけど、どこで取れるんですか? 》

「……まぁ、旅人が何をするわけでもあるまい。この街の奥に洞窟がある。そのさらに奥はまるで冬のように寒くてな。水を置いておくと勝手に氷ができる。そこを氷室として我らは使っているのだ」

 《そこに行くには、どうやって? 》

「それは、分からん。すまんな。わしも詳しくないのだ」

 《街の代表なのに? 》

「氷室を使っているのは別の連中さ。何をしているのかわしにも教えようとしない」

 《(この街の秘密と、クチビス……そしてアーリィベイラー。やっぱり何か関係があるのか)》


 コウが考えを巡らすも、やはり答えはでない。全ては氷室に向かわねばわからなかった。


「ありがとうございます。ボッファさん」

「さんはいらんよ。異国の姫。その立ち振る舞いと心意気をわしは見た。この街は息苦しいかもしれんが、決してそんな連中ばかりではない事だけは、覚えておいてくれ」

「はい。たしかに」


 この街が人の欲望によって出来ていることや、その権利者たちが一枚岩出ない事を理解し始めるカリンとコウ。しかし同時に、ボッファはその中でも信用に足る人物であること感じつつあった。


「やはり武器は使わないでいたいけど、いざと慣れば仕方ない……あら」

 《どうした? 》

「雨雲かしら。向こうに雲が」


 共有化された視界でも、元の視力の差でコウがカリンが見ているものがわからずにいる。しかし目を凝らせば、たしかに街の外、上空に黒い塊が出来上がっていた。それは青い空を覆いかぶさるように大きく薄く広がっていた。


 《砂漠でも雨は降るっていってたから、何も変な事じゃないだろ? 珍しくはあるんだろうけど》

「クチビスが水を欲しがるなら、もう街には来ないかもしれないわね」

 《準備した甲斐がないなぁ》

「こういう時は何も起きなかった事が1番いいの……でも変ね」

 《変なのか? 》

「朝見たときは雲一つなかったのに。砂漠も山と同じで天気が変わりやすいのかも」


 カリンがさらに目を凝らしていく。たしかに雨雲らしきソレはある事は分かるが、それ以上の事はわからない。ただ、黒い雲はなぜかこちらを目指しているように見えた。


「ボッファ。雨が降るからバケツの用意をしてもらえる? この地では雨水は貴重でしょう? 」

「あ、ああ。しかしこの時期に雨など降ったことは一度もない無いのだが」

 《……カリン。おかしいぞあの雲》

「コウ? 」

 《音がする》

「音? 雨音じゃなくて? 」

 《違う。もっと激しい。最初は嵐みたいなものかと思ったけど違う》


 今度はカリンが耳を澄ませる。聞こえてくるのはたしかに雨音以外の、別のナニか。幾重にもかさなった単音がまるで一つの咆哮のように聞こえてくる。そしてその雲は、見つけた時よりさらに大きく、より黒くなっている。そしてカリンが雲の正体をその目でたしかめた。共有しているコウもそれを認め、かつ、理解の範疇にあるために拒絶したがる。


「……そんな、そんな事って」

 《雲じゃない! あれは、あれは! 》

「ば、バカな。こんな事は今まで一度も無かったのだぞ!? 」


 先程から響いているのは雨音ではなく羽音。あまりに数が多過ぎて一つの生き物のように聞こえてくる。蠢く膨大な黒い点が集まり、空を覆い隠している。一匹一匹はちいさくとも、その数が集まれば空さえかくしてみせた。


 《あの雲はクチビスだ! 》

「空が……空がクチビスで埋まっている……こんな数が集まるのか 」

「毎年来ていたのではなくって!? 」

「こんな数は初めて見る!いつもの5倍……いや10倍はいる! なぜ今年はこんなにも多いのだ」


 ボッファがうろたえる。彼だけではない。迫り来る例年よりも遥かに多いクチビスを目の当たりにして、人々は手に持った武器を落とし始める。


「あ、あんな数、どうすりゃいいんだ」


 1人が呟く。それからはもう雪崩のように泣き言が始まった。


「もう終わりだ! 食料が食い尽くされる! 」

「あんな数俺たちの武器じゃ足りるわけがない!! 」


 誰もが絶望した。己の武器を捨て、逃げようとするものたち。しかし人間の足でいったいどれだけ逃げる事ができるのか。いまにもこの街に来ようとしているクチビスはさらに速度をあげて来ている。さらに付け加えるなら、このオアシスのある街を脱出したとして、一体何処に迎えばいいのか。砂と岩しかないような砂漠で何日彷徨えば次の街があるのか。そこまで考えて、逃げ出した人々はその足を止め、ただ崩れ落ちる。どうしようもない事実を受け止めるだけの時間が彼らには無かった。男たちだけではない。街の住民も、響き渡る羽音を不審に思い外をみて絶望していた。在るものはせめてもの抵抗として戸締りをし、在るものは荷物をまとめて街を出ようとする。また在るものは、今まさに戦おうをしている男の元へ駆け寄ろうとする。誰も彼もがこの地を諦め始めている。


「……終わりだ……どうしろというのだ……あんな嵐のような虫たちに、人はどう立ち向かえばいい」


 未だに増え続け広がり続ける黒い雲。否、大量のクチビス達。その数は青空を黒く塗りつぶして、陽の光すら遮り始める。曇天が命を得たかのように、一直線にミーロの街に迫っていた。クチビスの凶暴さを知っている彼らで在るからこそ、準備は万端にでき、事もなく終わる予定だったが、それも例年であればの話。未曾有の災害が訪れるのは時間の問題だった。


「コウ。追われ嵐の時を覚えていて? 」

 《忘れるはずもない》

「なら、今度はクチビス相手にやりましょうか」

 《……よく思いつくなぁ。そんなこと》


 だが、例年と違うのはクチビスだけではなかった。カリンの言葉にサーラ出身のサマナとセスが訳もわからない顔をしているのに気がついたのか、カリンが補足する。


「サマナ。私の国では、まれに大きな嵐がくるの。山が削れてしまうような嵐よ」

「ゲレーンってそんな国なのか? 」

「でも、私達の国は全員で力を合わせてそれを乗り越えるのよ」

「どうやって? 」

「壁をつくるの」

「壁……まさか、今からそれをやろうって? ここにいる全員で? 」

「ええ。私が冗談を言うと思って? 」

「思わないけど……セス。サイクルボードの応用だけど、できる? 」

 《初めてやるが、まぁなんとかなるだろう。いや、なんとかしなくてはな》

「持ち場に向かう前でよかったわ。皆ここにいる」


 カリンが見渡す。龍石旅団の頼もしいベイラー達がここにいる。その信頼は信用よりも重く大きい。そしてベイラー達もまた、カリンへの信頼がある。双方の感情に名前が絆でないのなら、この世界に絆は存在しない。それほどまでに彼らの結束は固く、強い。


「皆。サイクルシールドでこの街に壁を作ります。迫り来るクチビス達から守るために。そして不要な狩りをしないために。私とコウが空で壁を支えます。他の皆は地上で、力の限り壁を支えてください。……やってくれますか? 」


 カリンの宣言に、乗り手達がコクピットから出てくる。誰も彼もが笑顔だった。


「クチビス! なにも悪いことしてないもん! こんなので撃っちゃうなんて変! 」

「変だよ! 」


 リオとクオが自信満々に答える。


「いつクチビスが来るかの伝令なら任せて。僕とミーンなら追いつかれない」


 ナットがクチビスの中に突っ込んで伝令を行うことを提案する。2人ならば何も心配ないとカリンは頷いた。


「セスさまは空に留まるのはむずかしゅうございます。ヨゾラをレイダ様に植え寄せして、コウ様の隣にいさせていただければ、空で支えるのは2人になります」

「……まぁ、そうなるか。セスの飛び方はサイクルウェーブあってこそだ」

 《ふん。今回は仕方ないか》

 《ヨゾラ。いつぞやの約束してましたね。今日がその時のようです》

 《レイダト、トブ!》


 旅団の全員がカリンの指示に従い、街の外へと向かう。


「先に行きます! 」

「ええ。気をつけて」

「いくぞミーン! 」

 《あいあいさー》


 伝令役を買ってでたミーンが真っ先に走り去る。一瞬の気迫で赤目となって速度をあげる。砂埃を巻き上げる中で、目の輝きを軌跡として残しその場から消えた。たった数歩の加速で最高速度に達し、すでに街の外まで駆け出している。空を飛べないだけで、この旅団の中で誰よりも足が速いのは変わりない。だがこの速さに驚いていたのは他でもないミーンとナットの2人だった。


 《ナット! 足がずっと軽い! 》

「軽いだけじゃない! いつもより速い! まるで風になったみたいだ! 」

 《コウの炎を浴びたからかな!? 》

「わからない! わからないけど、速いのには変わりない! いっけぇえ!! 」


 ミーンがさらに速く駆け出していく。ミーロの人々が砂漠に伸びる一筋の砂埃に釘付けになっていく。クチビスの群れにまっすぐ突っ込んでいくあれはなんだと誰もが思う。それは絶望していた彼らにとって最初の拠り所となりはじめた。逃げる事も出来ない彼らにとって、空色をしたベイラーが、そして今まさに向かおうとするベイラー達が、この状況を変える何かのきっかけになってくれるかもしれないと。わずかな希望が生まれている。


「ふふ」

 《余裕だね》

「違うわ。思い出していたの。こういう時、お父様は皆に檄を飛ばしていたなって」

 《ああ。覚えている。演説ったああやるんだなって思ったよ》

「演説するまでもなく、皆は応えてくれたわ」

 《ああ。みんな、カリンが好きだからね》

「あなたは? 」

 《ん? 》

「あなたは、私が好きなの? 」


 カリンが、挑戦的に問いかける。以前はしどろもどろになりながらコウは肯定していた。しかしながら今はそうではない。コウは自分の事に関して、やはり鈍感だった。


 《……まだ、よくわからない》


 コウが自身の持つ感情について吐露する。それは、かつて持った事のない感情であると同時に、あのアイとの戦いを経て、感情そのものに疑問を持っていた。


 《こんなにだれかを好きになる事も、こんなにだれかを憎む事も、俺は初めてなんだ。本当に好きなのか、本当に憎たらしいのか分かったものじゃない。カリンの事は好きだ。でもそのカリンに俺は酷い事をしてしまう。そんな事とをしてしまう事が、好きなの事なのか全くわからないんだ。だから、その答えは、もうちょっと待ってほしい。》


 唐変木もかくやという応えだった。しかし聴いている側が恥ずかしくなるような応えだった。


「ねぇあなた、お酒でも飲んでるの? そんなことよく言えるわね? 」

 《いや、ベイラーが酔うわけがないだろう? 》

「そう言う事を言っているじゃないの! 」

 《な、なんだよ!? 》

「……あまり待ってあげないわよ?」

 《ああ。大丈夫。かならず答えを出して見せる。それに、1つだけ確かな事がある》

「なぁに? 」

 《カリンは、俺にとって大切な存在だ。それだけは、確かなんだ》

「それは、私が乗り手だから? 」

 《違う。カリンがカリンだから、大切なんだ》


 少々、やりとりに間が開く。他のベイラー達はすでに街の外へと向かっている。


「分かったわ。ちょっと待ってね? 」


 一瞬、カリンが操縦桿から手を離す。そして顔を覆い、息を大きく吐き出した。


「……あれ、口説き文句とかじゃないのよね? 一体なんなのもう! 」


 コウはいたって真剣である。それは操縦桿を握っていたからこそ、そこに裏表も、ましてや下心のひとつもない、彼自身の真実の言葉だった。その事実がカリンの頬をにやけさせて止まらない。


「あー! もう! もうちょっとはずかしがりなさいって!」


 コクピットの中で叫ぶ。コウが自身に鈍感であるならば、カリンはカリンでその身分故に、好意を直球で受ける事にあまりに慣れていなかった。コウ自身はまっすぐ応えているどころか、カリンへの問いかけを先延ばしにしている気後れさえある。そこに圧倒的な齟齬(そご)が発生していた。


 《カリン。遅れる》

「わかってる! 」


 そんなカリンの事など知らないコウはカリンを急かしすらする。ぶっきらぼうに操縦桿を握りしめて、カリンは自棄になりながら言う。


「答えを出さなかったら承知しないわ! いいわね! 」

 《ああ。必ず》

「さぁ!遅れを取り戻すわよ! 」

 《わかった。サイクルジェットをつかう! 》

「よくってよ!! 」


 コウの肩に火が灯る。その炎はまっすぐコウを空へと連れて行く。迷いは今は置き去りに、向かう先は雪崩こむ昆虫たち。ミーロの人々は恐れに肩を震わせながらも、砂漠の空と大地を走るベイラー達の姿が目に焼き付いていた。



















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