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巫女と依巫  作者: 若宮 不二
第1章
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1話 不幸な幸運

その内『R15』『残酷な描写あり』のシーンが出てくると思います。

 その時、私は諦めた。


(もう、いいや……)


 結局、自分には生きる場所などなかった。

 あの日から。


(もう少しで逃げられると思ったんだけどな……)


 この地獄から。


 あと、3日耐えればよかったはずなのに。

 やっぱり上手くいかない。


 でも、それも

 もうすぐ終わる。


 校舎の屋上から落ちたんじゃ、さすがに無事ではいられないでしょ。


 死ぬかな?

 死ななくても大怪我は確実。 

 痛いの、イヤだな。

 すごく、痛いんだろうな。


 目を硬く閉じて歯を食いしばる。


 グシャッ! 


 ものすごい衝撃がした。

 頭が痺れる。

 クラクラする。


 周りがピカーッと白くて強い光に包まれた気がした。


 ああ、天使のお迎えだね……

 ネロのように、犬は迎えにこないけど、光に包まれて召されるっていいな……



 その後、ものすごい落下感とエレベーターが止まった時の感じがした。


(? え? 落ちた? 地獄行きってこと?)



 ………………。



  !!!!!!!!!!!!!!!



 痛い!痛い!痛い!痛い!痛いいいいいいいいいいっ!

 痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。



 死んでないわ。

 体中、痛い。


 あたし、

 生きてる。


 でもっ!

 あああああ! 無事じゃな~~~~~い!!!

 なんか、どっか

 折れてる?


 っていうか

 全部痛い。


 痛すぎて

 息、できない!


 全身骨折とかしてる?



 なにっ!これっ!

 死んじゃう?

 やっぱり、あたし死んじゃうの?


 死ぬならせめて、即死にしてっ!


 痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。



 ううううううううううっ~~~~~



 あたしが、それでも、必死で息をしてたら


 なんか、でっかい手で

 髪の毛を鷲掴(わしづか)みされて


 ぐっと頭を持ち上げられて

 そのまま 吊り上げられて

 あたしは、宙ぶらりんになった。



 頭の皮が破けそうで……


 視界は真っ赤でよく見えなくて……


 体中が痛くって……


 息ができなくて……


 意識が朦朧(もうろう)としていた。



「++++++?+++?+++++。」



 なんか、わけ わかんないこえ?が

 きこえるよ……



「+++++++。」


 ベシャッ。


 て

 はなされた?


(きゅうきゅうたいいん にしては あらっぽすぎる……じごく けってい ってこと?)


 あたしのあたまのなかは

 きゅうに くらくなった。



初めまして。若宮不二です。

どこまで、自分の思うように書けるか不安ですが、がんばってみます。

すぐに挫ける脆弱な心なので、温かく見守って頂けると有難いです。

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