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知らせ

 それから俺達は第二回戦、第三回戦と順調に勝ち抜くことが出来た。


(……って言ってもかなりの強敵だったけどな)


 第二回戦の相手は優勝候補にまで上がるほどのパーティで、第三回戦に至っては何と近衛騎士団員で構成されたパーティだった。


(俺達の相手だけ妙に強い。それに三回戦の相手……アレクサンダーめ、俺を潰しに来ているな!)


 大会にでてしまえば身元がバレることはある程度覚悟していた。が、まさかこんなに早くバレるなんて……


(ま、何にせよ後二戦だ。気を引き締めないとな!)


 次勝てばいよいよアレクサンダーとの決勝戦……やっとだ。やっとここまで来たぞ!


「ディラン、届いたぞ!」


 ヘイゼルが持って来てくれたのは次の試合の日時と対戦相手が記された書類だ。試合の前の日までにはこうして知らせが来ることになっているのだ。


(次の相手は……)


 ペーパーナイフを使って開けた書類に書かれていたのは……


「ぶ、舞踏会だって!?」


 何とそこに書かれていたのは明日の晩、ここまで勝ち残った選手を労うための舞踏会を行うと書かれていたのだ!


「なんじゃと?」

「どう言うこと?」

「……ブトウ? 舞踏?」


 同じ部屋にいたヘイゼル、エレナ、マシンGが三者三様の反応をしながら書類を覗きこんでくる。あ、マシンGは休眠モードだから俺が手にとって書類が見えるようにしている。


「何々……“ここまで勝ち残った名誉ある強者の健闘を祝すと共に”」


「”今後の一層の活躍を願い……“って、こう言うのは最後にやるものじゃないの?」


 全く持ってヘイゼルとエレナの言う通りだ。つまり、これは……


「ナンラかのワナがあるカノウセイがタカイです、エドワードサマ」


「そうだな、マシンG」


 だが、こうやって招待状が来ている以上、行かないと言う選択肢はない。それに……


(何があっても切り抜けるだけだ! 俺はシャーロットとアンドリューを必ず取り戻す!)


 それにこれが何らかのワナであったとしても、アレクサンダーが俺の前に出てくるなら好都合だ。


「む……舞踏会は明日か。準備をしないといかんのぅ。オリヴァーにも伝えねば」


「準備……ドレスとかですか?」


「他にも色々との。女は色々と面倒くさいのじゃ」


 そんな話をしながら、ヘイゼルはエレナと共に部屋を出ていった。もしかしてエレナは舞踏会は初めてなのかも知れないな。


(……って言うか、ヘイゼルは詳しそうだな)


 エレナのことは任せておいて大丈夫そうだな。俺はオリヴァーさんと一緒に準備しようかな。



”よう……“


 不意に背後からかけられた声に思わずビクッとして振り返る。するとそこにはボロボロの服を着た男がいた。いや……


(俺……か)


 俺を嘲笑うような笑みを口元に浮かべた男は……目の前にいるコイツは俺だ。


(……ってことはこれは夢か)


 オリヴァーさんと準備を終えた俺は早めにベッドに入ったのだが、まさかこんなタイミングで『リベンジャー』に会うなんてな。


“あの名無しの力でスキルを使うなどと半端なことをしやがって……あんなんで俺を使いこなしたつもりか?”


「お前こそ随分大きくなったじゃないか」


 前出会った傷ついた男の子はおそらく『リベンジャー』だ。何故こんな姿なのか、何故俺に敵意を向けてくるのかは分からないけど。


“お前が俺の存在を意識すればするほど俺の力は増していく。つまり、お前が『リベンジャー』の力を使えば使うほど俺は強くなるってことだ”


 ……


「で、一体何の用だ?」


”つれねぇな……ま、いいか。一言だけ言っておこうと思ってよ。後で聞いてなかったとか文句を言われたくないからよ“


 泣き言だと?


“次、『リベンジャー』にクラスチェンジすれば俺の力はお前を超える。気をつけろ”


「何?」


 こいつの……『リベンジャー』の力が俺を超えるだと?


(そうしたら……一体どうなるんだ?)


 クラスは俺の可能性の一部。その力が俺を超えたら……どうなるんだ?


「一体何でそんなことを? お前は俺が憎いんじゃないのか?」


”ああ、憎い。俺は狂おしいほどにお前が憎いよ、エドワード。だが、理由は既に言った。お前の泣き言を後で聞きたくないからだよ、エドワード“


 駄目だ、会話にならない。大体こいつが俺にちゃんとした情報をよこすはずがない。だって俺のことを憎んでいるんだから。


(とにかく、『リベンジャー』には今後クラスチェンジしないことだな)


 別にこいつに言われる前から元々『リベンジャー』にクラスチェンジすることは避けようと思ってたんだ。今更何が変わるわけじゃない。


“くくく……お前は必ずクラスチェンジするよ。必ずな”


『リベンジャー』はそう言い残すと姿を消した。


筆者の呟き

 ディラン(エドワード)は“もしかしてエレナは舞踏会は初めてなのかも知れないな”などと思っていますが、舞踏会なんて貴族じゃないと縁がないです。つまり、いつものボケです。全く……元王子様は庶民のことを全く分かってないんだから!


 久々に『リベンジャー』の登場。そして、意味深な言葉の真意は……間もなく事態は急展開するのでブクマやポイントをお忘れの方は今のうちにポチッとして頂けると嬉しいです!


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