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福岡県民、方言丸出しで異世界に行ったら、言葉が通じらんかった件。 〜騎士団長に溺愛されとるのはよかけど、なんでか方言で話すごつゆわれます〜  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中
第三章:福岡県民、子育てする。

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77:福岡県民、心が健康らしい。

 



 もうそろそろ社交シーズンも終わりだなぁと思い始めたある日の夜、私は衝撃的な報告を受けた。


「マルティーナとハンス副団長が結婚⁉」

「あぁ、今日そう言われた」

「どっちから⁉」


 その質問はどうなんだ? と半笑いで言われつつも、副団長からだと教えてもらった。


「ってことは、事実か!」

「マルティーナの扱いが酷いな」


 そう言われると、確かに! そして、否定はしないし、出来ない!

 だって、マルティーナだもの。


 しかし、マルティーナは王子妃になるのかぁ。ちゃんと敬った扱い出来るだろうか。呼び捨てとかしたら駄目なんだろうなぁ。

 そんなことをつらつらと考えていたら、ロイから盛大にツッコミを受けてしまった。

 そもそも副団長を敬っていた姿を見たことがないと。


「そんなはず…………そん、な……なかね?」

「な?」

「じゃ、いいか!」

「ブフッ! いや、良くないがな」


 良くなかったらしい。まぁ、分かってはいたけども。

 妾腹らしいけど、ちゃん国から認められている王子だし。

 国王陛下からの信頼も厚い。

 仕事も出来る。


「……お?」

「ん?」

「副団長って、わりとスパダリやね!」

「すぱだり?」


 ロイはスパダリを知らないらしい。

 仕方ないなぁと懇切丁寧に説明したところでふと思い出す。スパダリって造語だった。


 マルティーナと副団長は結婚が決定したものの、式などは未定らしい。

 王子殿下の結婚式は国を挙げての行事になるので、下準備など諸々が諸々大変らしい。

 そういえば、ここに来てそういった国の行事って初めてかもしれない。


 元の世界では、他国のそういった行事をテレビで見ていたけど、そこまで興味もなかったので、しっかりと見たり調べたりしたことなかった。

 ちゃんと見てれば良かったなぁ。


「カリナの国は、他国のそういった情報まで簡単に収集できるんだよな」

「そだよ」

「凄いな」


 しみじみと言われた。

 確かに凄かった。私には過ぎた機能だったけども。

 自信を持って言える。

 使いこなせていなかった! と。


「ふははっ! カリナは本当に心が健康だよな」

「おおん?」


 意味が分からないと説明を求めると、普通そういった情報を得られるのならば、血眼になって情報収集して地位向上に役立てるだろうと。


「……ロイは………………テロリストになりそうだね」

「なぜそうなる」

「いや、なんかね。どんまい」

「なぜなぐさめる」

「いや、なんかね。ほんと、どんまいです」


 とりあえず、ロイは危険人物だなと認識した。

 横でぶりぶり文句を言っているが無視する。




次話は、本日21時頃に投稿します。

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