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福岡県民、方言丸出しで異世界に行ったら、言葉が通じらんかった件。 〜騎士団長に溺愛されとるのはよかけど、なんでか方言で話すごつゆわれます〜  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中
第二章:福岡県民、異世界で結婚する。

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55/86

55:福岡県民、差し入れに行く。

 



 ちょこっとつまみ食いしたあとは、オレンジスライスをトースターで……というか、オーブンを低めの温度にして水分を飛ばす。

 湿っぽさがなくなったら、そのまま冷ますと、カッチカチになる。

 あとは溶かしたチョコレートに半身だけ漬けて、冷やせば完成!


 エマちゃんにそれらの工程をおまかせしている間に、私はフルーツサンド作り。

 ホイップクリームをしっかりと泡立て、ふやかしたゼラチンを混ぜる。

 これをすると、泡立てたクリームが何時間経ってもダレない! ヒャッホイ!

 

 耳を切り落とした食パンに、ホイップをぼったりと落とす。

 シェフさんが切ってくれた果物たちを並べて、またホイップを塗って、もう一枚重ねる。

 パラフィン紙で包み、暫く放置して馴染ませる。

 あとは食べる前に斜めにカットするだけ。


「よし! フルーツサンドできた!」

「こちらもショコラオランジュできました」


 タルトは焼き上がっているので、少し休ませてからカスタードを敷き詰め、フルーツをふんだんに盛るだけ。

 

「タルトを仕上げたら、ショコラオランジュとフルーツサンド持って騎士団に差し入れしてくるね」

「わぁ! きっと旦那様が大喜びされますね」

「だといいなぁ」


 エマちゃんとルンルンでタルトも仕上げた。




 差し入れを沢山入れた籠を持って、騎士団に来た。

 結婚式前から合わせると二週間ほど来ていなかっただけなのに、とても懐かしいような気がする。


「やっほー」


 まずはキッチンに顔出し。

 団員さんたちへの差し入れ分を置いてきた。

 全員に深々と礼をされて、なんだかいたたまれない気分になった。


「失礼しまーす」


 いつものノリで、ロイたちの執務室をノックしてすぐに扉を開けた。


「「……」」

「今度はロイが攻めなん?」


 ロイが副団長と向かい合って、ネクタイをグイッと引っ張っている瞬間だった。


「……なぜそうなる」

「いや、俺様攻めというか……オラオラ攻めというか…………まぁ、あれです。妄想してすんませんした!」


 副団長にげんこつはされたけど、許してもらえた。たぶん。

 

「何しに来られたんですか?」

「言い方よ……。差し入れー」

「あ、美味しそうですね」

「だっしょ⁉」


 副団長がいちごサンドを手に取りパクリと食べた。

 目を見開いて美味しいと言っていたので、本当に美味しかったのと、好きだったらしい。

 いつもは割と適当に『たべれますね』とかいうのだ。


「で、二人は何でイチャイチャしてたん?」

「ケンカしてたんだが?」

「お? なぜに?」


 私の出勤日が減ったので、雑務仕事をする人間を雇いたいと、副団長が言い出したらしい。

 しかも、雇うのであればマルティーナを、と言うものだから、ロイがキレていたらしい。


 ――――なるほろ!




次話は、明日の7時頃に投稿します。

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