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福岡県民、方言丸出しで異世界に行ったら、言葉が通じらんかった件。 〜騎士団長に溺愛されとるのはよかけど、なんでか方言で話すごつゆわれます〜  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中
第二章:福岡県民、異世界で結婚する。

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50:福岡県民、落書きをする。

 



 海の町滞在の二日目は、砂浜デートと少しの水遊びを堪能した。

 水着という名のワンピースが、海水で濡れて身体に張り付いて気持ち悪い。

 ロイがその姿に、大興奮していたのは……まぁ、スルーした。


「あっちの世界の水着とか下着ば見たら、卒倒しそうやね」

「…………」


 無言で『説明しろ』と言わないでほしい。何でか察することが出来てしまった。


 下着の形はあまり変わらないが、柄や色合い、セクシーさがかなり違うこと。

 水着は、ほとんど下着と同じ形のビキニやタンキニ、こちらからすれば超絶ミニのワンピースタイプもある。

 そんな説明をすると、ロイが砂浜にしゃがみ込み、両手で顔を押さえていた。どういう感情なのだろうか?

 

 モジモジしているロイを放置して、落ちていた枝で砂浜に落書きして遊んだ。


「なんだそれは?」

「え? ねこ」


 猫の顔を普通に書いたのだか、なんの生き物かと聞かれてしまった。わりと可愛く描けているはずなんだけど。


「あ、いや。可愛い。この世界にはそういう絵柄のは見たことがないぞ」

「え?そうなの?」


 適当にライオンを描いても可愛いと言われた。

 試しに自画像を描いてみたら、なぜか爆笑された。まじで、なぜだ。


 『ロイ♡カリナ』という、痛いこともやってみたら、波が来て消し去って行った。

 ロイがいじけて、もう一度書いてくれとか謎の懇願をしてくる。


「あはは! ロイは、可愛かねぇ」


 手の砂を払って、ロイの頭をワシワシと撫でると、嬉しそうにしていたのが、更に可愛い。

 なんやかんやで、海を堪能しまくった。




 海の町滞在の三日目は、町中を巡ることになっている。

 少しゆっくりめに起きて、遅めの朝ご飯を食べてから、ロイと二人手を繋いでお出かけ。

 まぁ、厳密には執事も侍女も後ろからついてきているから、二人きりではないけども。


「二人きりが良かったのか?」

「そういうわけじゃなかけど……」

「苦手?」

「そげなん感じかなぁ」


 なぜに疑問形だと聞かれたけれど、なんとも答えにくい。

 そもそも後ろにいるし。

 ロイは本当に平気なんだなぁと妙に感心した。


「たぶん、まだ慣れんだけなんやと思う」


 きっと徐々に慣れていくんだろうなぁ。と思いつつ歩みを進めた。


「あ、おみやげ屋さん?」

「ん。立ち寄ろうか」


 貝殻や珊瑚などで作られた特産品が売ってあるお店を見つけた。

 副団長やジョージたちにお土産でも買っていこうかな、と思っていた。


「あいつらは、干し肉とかのほうが喜ぶぞ?」

「……」


 なんだろう。こういうところ、やっぱり男の人だなぁ。

 とりあえず、適当に返事しておいた。




次話は明日の朝7時に投稿します。



落書き、カリナ自画像

↓  ↓

挿絵(By みてみん)




落書き、ラブラブ。からの波。

↓  ↓

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

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