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第2話:エリート

がさがさ…

(もう王女なんてやってらんないし!17で結婚なんて…結婚式始まる前に逃げちゃうぞ!)



「おいロゥル。なにやってるんだ。まだドレスきてないのか?」


「げっネクト…」


「あと二時間だぞ。早くしろよ。」


よりによってこいつに見つかるなんて…


ネクトはフォレスト将軍の息子で、生まれたときから一緒にいる幼なじみのようなもの。


「ネクトは準備できたの?」


「俺は剣があればいい。」


悔しいけどネクトは超エリート。若くして将軍の次に強いって言われている。


「さ、早く着替えろ。それとも着替える前に召喚術の練習付き合うか?」


「い、いいよ…あたしどうせ、ヴィーナスしか喚べないし…」


「じゃあ早く着替えろ。皇帝がウェディングドレス楽しみにしてるぞ。」


つん、とあたしの額をつついてネクトは去っていった。


(同じ年なのにどうしてこうもあたしはバカだし、召喚できないし、ガキなんだろ…)


あたしは悔しいような、むず痒いような変な気分だった。




大人しく部屋に帰り、ドレスに着替え、メイクをした。


(あたし、このまま運命決められちゃうのかな…)


鏡の前の変にケバい自分を見て考えていた。

「ロゥル様。お美しゅうございますわ。」


「エミリー、あたしケバくない?」


「いいえ。今現在世界一美しいかと…」


どうせ結婚するなら好きな人がよかった。


美しいって言われるなら、愛してる人がよかった…


「ロゥル様。この星の歴史にはまだお話していないところがたくさんございます。ロゥル様がご懐妊された頃にお話申し上げますわ。」


「もう、聞きたくないわよ!あんなつまんない話!」


「もう!ロゥル様…」


あたしはエミリーと一緒に部屋を出て会場に向かった。

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