case4
雌「(今日から裁判官として勤めることになり、裁判長へ挨拶にやってきた。)失礼します!あれ、いない。どこにいったのかな。」
【雌が部屋を後にすると、裁判長が立ち上がった】
裁判長「...隠れてしまった。なんで女の人が...苦手なの、プロフィールに載せてたはず。」
雌「(結局ご挨拶できないまま、始まっちゃったよ...あ!来た!)あの!今日からよろしくお願いします!!」
裁判長「へっああこっこちらこそ...」
【雌がお辞儀をして顔を上げたら"コアラ"がいた】
雌「コ...アラ?一番の巨匠って聞いてたのに。」
裁判長「そっそそそれではっ!はっはじっはじめましゅっ!」
危ない雄「おいおいなんだよこの臆病な裁判長はよお。」
雌「(何あれ。手錠の他に鎖で繋がれてる...周りには警備員が見張ってるし。)」
危ない雄「まあ俺が死刑になるのは百も承知さ。わざわざこんな人前で言われるなんざ、ムダな時間使いやがるな。」
雌「(凄い殺意。震えてきた...裁判長はどんな顔を?)」
裁判長「すぴーー」
雌「(寝ていらっしゃるー!!これは起こした方がいいの?)...これって。」
危ない雄「おねんねしてるじゃねえの。おいイカれた裁判長、死にたきゃ俺が手助けしてやるぜ。」
雌「せっ静粛に!これは、裁判長からの執筆です。今から代読します。被告人は━━━」
裁判長の声「被告人は、まさしく有罪"就寝"死刑を言い渡します。人々を傷つけても尚、殺意を露にし、反省の意が感じられないため、有罪兼就寝死刑を言い渡す。」
雌「裁判長、あのメモに誤字がありましたけど...」
裁判長「なあに、いつもの事です。それにしても怖かった。貴女が怖い...いつカメラを向けられるかとヒヤヒヤして...」
雌「わたし、怖いですか?!」
こう見えてベテラン裁判長のコアラは、寝ることにこだわる裁判長なため、寝てしまったときは起こさず、代読してもらう補佐が必要なので、雌がいるということになります。補佐の裁判官がついていない裁判長こそ、立派なAということですよ(笑)