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裁判長は○にこだわる  作者: わんちゃんs
12/13

case final

雌「このおじさん、わたしの車にぶつかってきたんですよ?!」


雄「ちょっとぶつかっただけですって。大事(だいじ)にはなってないし、そんな怒らなくても。」


雌「衝突してきたのはそっちでしょ?!よく呑気でいられるわね!」


裁判長「いやいや、最近歳のせいかスピードが落ちてきてね~お腹も出てくるわで。」


雌「それは、食べ過ぎなんじゃないですか?って、うっうり坊?!」


【突然割り込んできたのは"うり坊"】


裁判長「食べ過ぎかもねえ。それに引き換えあんたは飲み過ぎだ。」


雌「??どういうことです?全然お酒の匂いしませんけど。」


裁判長「てな訳で貴方は飲酒運転と、衝突事故未遂事件として有罪判決です。裁判は以上!」


雄「あちゃ~お見通しだったのか。」


雌「解決した??訳がわからない。モヤモヤする~あの!質問があります裁判長!」


裁判長「この裁判は終了です。私、次の裁判を控えてますので失礼!」


雌「ええ、真相説明なしなんて納得いきません!ちょっと待ってください!」


【裁判長の腰を持ち上げる雌。それに持ち上げられまいと抵抗する裁判長】


裁判長「放せえーーーー!!!」


雌「放しませんーーーーーー!!!!!」


【10分後】


裁判長「しぶといですね、真相は単純です。リセッシュでシュシュっとして証拠隠滅を図ったのでしょう。」


雌「だから酒臭くなかったんだ...」


裁判長「話は以上!放してくれ!次の裁判を優先しなければ!!」


雌「あともう一つだけ!チェキ撮っても構いませんか?うり坊ってあっという間だから、記念に残したいんです!」


裁判長「裁判が第一なので。では!」


雌「ちょっ...残念。」




雌「裁判所って広いんだな~迷っちゃったよ。出口は...」


裁判長「あ!あなた!!探しましたよ!さあ!撮ってください!」


雌「急に?裁判はどうしたんですか。」


裁判長「終えてきました!次はあなたのチェキが第一です!さあ!撮ってください!」


雌「(スピーディーなのか、極端なのか。でも、わがまま聞いてくれた。優しいのかも。)」

最後は"裁判"にこだわる裁判長でした!!まあ優先順位を決めたがるってことでも。生真面目さがありますよね。これにてAな奴らの回は終わりです!ありがとうございました!

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