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その後の台無し

 あれから、俺たちの証言をもとに、ピエロたちの組織は、あっさり壊滅した。さまざまな事件を起こしてきながら、しっぽをつかませなかったあいつらも、まさかこんな理不尽に潰されるなんて思ってもいなかっただろう。

 思ってもいなかったと言えば――

 あの島から脱出する際、東京駅に俺たちはテレポートしたんだが、そこで最後に、自分たちの役がなんだったのか話すことにした。

 結果、八幡不知がもちろん『悪魔』、金助が『村人』、泉が『賢者』、累ヶ淵が『狩人』に相当する『勇者』ということだった。

 そして、鈴ヶ森が『悪魔』ということだった。

 何より驚いたのは、各役が「初日の晩から行動可能だった」ということ。

 だが八幡不知は、結局何もできなかったのだと言う。そりゃそうだ。いきなり殺しができるヤツなんてそうそういるはずがない。

 また、累ヶ淵は、俺を守護の対象にしていたそうだ。理由は、役が振られる前に一番怪しいと思ったから、逆にそこに『悪魔』が当たると出来過ぎな気がするから逆張りした、との事だった。「自分の運の悪さなら、ストレートに予想が当たるわけないですから……」と逆に自信満々な累ヶ淵もどうかと思うが……。

 なんにせよ、俺は彼女に守られていたわけだ。

 そこで気になるのが――

 鈴ヶ森は「初日に動いたのだろうか?」ということだ。

 もしそうなら、だれも死んでないのは「守護されている俺を選んだ」から?

 そう聞いてみたら、

「どうかな~? 大川くんは私の秘密を知ってるからね~。真っ先に狙うかもよ~?」

 と笑っていた。

 秘密って……その……あれのことだよな……。

 あれのせいで殺されてたかもと思うと、背筋が冷たくなる。うっかり寝てしまっていた自分もどうかと思うが、完全に無防備だったしな……。

 冗談なのかも知れないが、少なくとも俺にはそれが本音か全くわからなかった。

 どちらにせよ、頭で勝負しなくてよかったと思う。ホントに。

 こうして、大きな謎を一つ残したまま、今回の事件は幕を閉じた。

 つくづく、自分がトラブル体質だと思い知ったが、それは甘いと思い知らされた。

 今も、まさに、サメの大群に追いかけられてるんだが、それについては、また今度話すとしよう。

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