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最狂魔法剣士の創記伝  作者: 豚キムチ丼
第一章 退屈の終わり
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04話『崩壊の始まり』

投稿遅れてしまい申し訳ございません。

次回はもっと早く投稿できるよう頑張りますので応援よろしくお願いします!!

 馬鹿な...いつからバレていた?

 俺達が茂みの中に隠れた時には、既にバレていたのか?それとも茂みに隠れる前に、アリサと話していた時か?...いや、過ぎた事を考えるだけ無駄か...。


「...何が目的だ!」

「別に何も無いわよ。ただ貴方達に教えに来ただけ。もちろん敵対心もないわ」


 頰に手を当てながらクネクネすんな、気色悪い。


「...その前に頭に被ってるやつ取れよ」

「あ〜ら、ごめんなさいね〜」


 カマ野郎が頭に被っていた鉄の塊を脱いだ時、俺はまたもや驚愕した。人間とは思えない長い顎、その顎は割れており、おまけと言わんばかりの髭が点々と生えている光景が目に飛び映ってきた。

 瞳は灰色で顔(顎以外)は意外とイケメンだ。髪ねぇけど。


「な〜に?ジロジロ見ちゃって、やらしいわ〜」


 誰がお前みたいなオカマを色目で見んだよ。キモ過ぎなんだよ、糞カマ野郎が。あとクネクネすんな。


「なぜ俺達が隠れていた場所が分かった?」

「ん〜答えたいんだけどね、私も任務中で忙しいの。だ・か・ら、最後に1つだけ教えてあげるわ。」


 ーーカマ野郎と離れて10分は経ったか...。それにしても、別れ際のあの一言。一体どういう意味が......いや、それよりも今は迷宮に行かねぇと。


「ねぇねぇ、お兄ちゃん」


「何だ?」


「アリサお腹すいたぁ」


 そういえば、朝飯まだだったな。丁度そこで魚が川で泳いでるし、飯時だな。俺はリュックから包丁を取り出し川の方へ歩き出した。


「ちょっと待ってろ、魚を獲ってくっからよ」

「え?お兄ちゃん、包丁だけで魚の獲れるの?」


 ふっ、魚を獲れるかって?獲れるとか獲れないとかそういう話じゃない。昔、この森の川で、暇つぶしに魚を獲っていた。もちろん最初から獲れていたわけではない。暇つぶし程度のつもりだったのだが、いつの間にか獲れるようになっていてしまっていたなぁ。まぁ...〝投げて″だけど。


「まぁ見てろ」


 俺は川の中で泳いでいる魚目掛けて包丁を力強く投げた。投げた包丁は魚の腹部を貫通して川の底に突き刺さり、魚はしばらくジタバタしていたが、5秒後には体をピクピク震わせ動かなくなった。


「飯にすんぞ、アリサ」

「流石は私のお兄ちゃん!カッコいい!」


 飯を食い終わった後、改めて迷宮探しを始めて数分。アリサが村長の家で(盗み)聞いた話を元に、森の一番高い場所を目指すことにした。確かにあの場所に行ったことはなかったな。危なかったし。何よりあの場所、周りより不自然に高かったしなぁ、つか俺、高い所嫌いだし...。

 森の一番高い場所に着くと、そこには白い翼の生えている少女が立っていた。アリサも天使だが、この子も天使だな。見た所人間じゃなさそうだが、まぁそんな事はどうでも良い事だ。問題は、この子が迷宮の場所を知っているかどうかだ。


「あの...」

「あ!こんにちは!私は、迷宮の案内人のエルゼと申します。迷宮に挑戦なさる冒険者様で宜しいでしょうか?」

「「!?」」


 マジか...この子が迷宮の案内人!?

 まぁ好都合で良いんだけど。肝心の迷宮も見当たらないし、冒険者ってなんだ?


「いや、俺達はただの子供です。(キリ!)」


「あ、はい。...まぁそうですよね〜、年齢も身長も条件を満たしてませんし、何より貴方達の目には決定的に覇気が欠けている。それに妹さんの方は...いえ、何でもありません。それより良いんですか?貴方達の村、燃えてますけど」

「なっ!?」


 俺の目に飛び込んできたのは、遥か彼方で延々と燃え続けるクイナ村であった。

今回は少し短くなりましたが、次回から少し長く書く予定なので気長に待ってくれると助かります。ついでに言っておくと次回から主人公の性格に変化が現れ始めるので楽しみに待って頂けると幸いです。


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