01話『日常』
どうも!豚キムチ丼と言います!
小説を書くのは初めてで誤字などが多いかも知れません。文章中おかしな箇所があればコメントで言っていただけると助かります。
「…暇だな」
俺がなぜ唐突にこのようなことを言うか。それはこの村に原因があると思う。
俺が生まれた村、クイナ村は人口が236人と少し小さめの村だ。
村の一番高い建物、教会の塔から村を一望してからの一言は平和だった。藁の家々が建ち並び、犯罪が起きたことはまず無い。食料面に関しては畑から取れる作物、或いは村から出て北東に少し進んだ方に位置している森から魔獣を狩って備蓄すれば事足りる。
いっその事犯罪が起きてくれないか願ったこともあるぐらいだ。
まぁ村が平和なのは良い事だ。良い事なんだが……。
流石に暇すぎる。
この世に生を授かって13年が経ったが刺激がないのだ。
平和が嫌いなわけではない。当たり前だ。
だが平和が続けば退屈が生まれ、退屈が続けば刺激を求め始める。
人はそれぞれ刺激を求める形が違う。
例えば幼馴染のメイは基本穏和で優しい女の子だが自分の家に誰も居ない時はいつも抱き枕として愛用している熊の枕を奇声を荒らげて殴っているぐらいだ。
なぜ知ってるか、それは俺が教会に向かう際その現場を偶々目撃してしまったのだが、どうも思わなかった………と言ったら嘘になる。
流石の俺も引いたな……。メイの口からあの声は聞きたくなかった。
はぁ………まぁ良いか。他人のプライベートに足を踏み入れるのはどうかと思うしな。
そもそも暇を潰そうにもする事が無い。
平仮名の読み書きをしようにも勉強道具が無い有様だ。それに大人達は大抵家にいない。男は畑仕事が終わった後村長の家で宴会をしている。それも毎日。女性は朝から晩まで教会の中に入ったきり出てこない。
これでは教えてもらう事は愚か親とのコミュニケーションもろくに取れたもんじゃ無い。父と母は家に帰るなりすぐ寝てしまう。最後に言葉を交わしたのはいつだったか。それすらも思い出せない。
自ら産んだ子供の世話をする事の出来ない親など果たして親と呼べるのだろうか?
ーーそんな子供が考えても仕方ない事を考えていると下から音が壁に反響して足音が近づいてくる音が聞こえた。
まあ大体誰か察しが付くが。
「お兄ちゃん。こんなところで何してるの?」
俺の目に映ったのは今年で10歳になる妹のアリサだった。
アリサはサラサラの黒髪ツインテールで右目はルビーのような赤色、左目は生命力を感じさせる緑色と片方ずつ違う色の瞳をしている。見た目だけで言うなら将来はドSな美女になる事間違いなしだろう。
「どうして俺の場所がわかったんだ?」
「そんな事も分からないのかな?私のお兄ちゃんは」
「クスッ」と笑うと妹はくるりと一回転し鼻に指を当てて一言呟いた。
「匂いだよ!」
「…マジかよ」
匂いで俺の場所が分かるとか……凄えよアリサ。
「そんな事よりお兄ちゃんここで何してんの?」
「ん?あぁ…暇だったからな。村を一望してただけだ」
……匂いの事については後回しにするか。
「ふっふ〜ん、そんな暇人なお兄ちゃんに朗報だよ!北東の方に少し進むと森があるでしょ?」
「ああ、あるが?それがどうかしたのか?」
「その森で迷宮っていうのが見つかったらしいよ!」
「…?」
…おかしいな。俺は8歳の頃、暇つぶしに森を探検しに行ったのを覚えているがそんな建物なんてあったか?
「…その話誰から聞いたんだ?」
「村長の家で偶々ね。そう!偶々だよ!」
アリサのニヤニヤと楽しそうな顔を見る限り盗み聞きしたのだろう。全く反省してねぇし。
「…暇つぶしにはなりそうだな。アリサ、お前も行くか?」
「お兄ちゃんは行くんでしょ?私も行くに決まってるじゃん!私はお兄ちゃんの所有物なんだから!」
アリサは恥ずかしがりながらも怒っている。というより「アリサは俺の妹であって俺の所有物じゃねえよ!」と言おうと思ったが面倒なのでやめた。
俺的にはもしもの時のためにアリサには家で待機していてほしいんだが…。
「…しょうがねえな。だけど行くのは明日だ。今日はもう遅いからな。」
「まったく。しっかりしてよね。お兄ちゃん」
とりあえず家に帰ってたら家族会議だな。
出来栄えはどうだったでしょうか?
小説書くのって案外難しいんですね。
次回はもっと上手く書けるよう頑張りたいと思いますので応援よろしくお願いします!!